第2章 ― 要求の歌 (パート1) ˙⋆✮
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建物の中の誰もがすでに眠っていた――だが、アレクサンダーだけは違った。
自室で、イタリアの少年はぼんやりとギターを弾いていた。彼は最初、Starsの存在を本当に信じてはいなかった。しかし、自分のStarが音楽への情熱を共有していることを知ってからは、抵抗するのをやめた。彼はその絆に身を委ねたのだ。
彼はグループの曲の九割を書き上げる人物だった。その夜も、疲れ切っていたにもかかわらず、新しいメロディが頭の中で跳ね回っていた。
Starsとその「器」は二通りの方法で交信できる――天の間での召喚、そして――まれに――旋律を通して。
真にStarと繋がる者だけが、言葉に変換できる歌。
コード進行を書き留めていると、アレクサンダーは寝室から物音を聞いた。
一瞬、身体が固まる。ギターを置き、そっと寝室へ向かう。
「セオジン?」
小さなナイトライト以外、部屋は暗かった。
ベッドの上で、セオジンは悪夢に囚われたかのように身をよじっていた。
「セオジン!」
彼は駆け寄り、
「聞こえるか?!」
セオジンは深い夢の中にあった。アレクサンダーができるのは、そっと目を覚まさせることだけだった。深く息を吸い、歌い始める。声は澄んで甘く、ほとんど催眠的――まるで波に飲まれそうな者を救うためのセイレーンのようだった。
少しずつ、セオジンは落ち着きを取り戻した。目を開け、息を荒くしながらアレクサンダーの腕を握る。
「くそ……またやったな……」
起き上がろうとしたが、疲労で倒れ込む。アレクサンダーは肩に手を置いた。
「しっ。話さなくていい。横になって。ここにいる。」
彼は隣に座り、呼吸が落ち着くまで手を握った。立ち上がってギターに戻ろうとしたが、セオジンがそれを許さない。結局、アレクサンダーはため息をつき、Starに謝りながら、隣に横になり、灯りを消した。
セオジンにとって、アレクサンダーは唯一の安全な港。
アレクサンダーにとって、彼を守ることは揺るがぬ誓いだった。
翌朝は混沌としていた。
朝食、リハーサル、衣装の準備――誰もが慌ただしく動き回る。新曲の準備はたった三日、外部の助けはない。
幸い、アレクサンダーは前夜に基盤を作っていた。自室にこもり、セオジンと共にアレンジを完成させる。そして、ファイルをテヤンに送る時が来た――深い眠りから彼を目覚めさせるもの。テヤンはすぐに歌詞作りに取りかかった。アレクサンダーはジスとミンジェにもトラックを転送したが、返事はなかなか届かなかった。
鋭い光がカーテン越しに差し込み、ジスの目に直撃した。
眩しい大地、久しく忘れていた太陽の温もりが彼を包む。
「ジス〜」
振り向くと、見慣れた人物が呼んでいた。
「ヒョン……そこ、何してるの?」
近づこうとするが、歩けば歩くほど、その姿は遠ざかっていく。
「待って!」
走り出すと、ついにその人物にぶつかる。相手は笑った。
「ジス……」
その笑顔は目を覚ましても消えず、ミンジェが優しく抱きしめてくれるのを感じた。
「何を夢見てたの、ジス?」
希望に満ちた瞳で尋ねる。
ジスは一瞬固まる。やがて肩をすくめる。
「うーん……覚えてない。はは」
「そう?笑顔を見ると、どうやら私の夢だったみたいね。」
ミンジェは笑い、確認を求めるように視線を送る。
ジスは微笑むが、心の中では笑っていなかった。
ハネムーンスイートのようになった部屋は息苦しく感じる。
スマホを見ると、アレクサンダーのベースが届いていた。
「ミンジェ、振り付け作業に行こう。」
彼は立ち上がり、浴室へ向かう。後ろから足音が聞こえる。
「ついて来るの?」
「さあ、どうしたの?みんなハネムーナーみたいって言ってるでしょ?」
ミンジェは笑いながら近づこうとする。
ジスは無理に笑顔を作り、扉の外に出させて閉めさせた。
ミンジェの顔は視界から消え、その笑顔も消えた。
一人残ったミンジェは拳を握りしめる。
「できない……でもハヌルなら……俺が知らないと思ってる?くそ……」
壁に拳を打ち付け、静かな痕跡を残す。幸い、誰にも気づかれなかった。
外は、いつものように澄んだ黒い空。
Starsは見つめ、少年たちを監視している。
そしてSTAR-Tの少年たちにとって、これはただの始まりに過ぎなかった。
また次回!!




