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16話 合格発表

大変長らくお待たせしました。

本当に更新が途絶えてしまってすいませんでした。

頑張って頻度あげようと思ってるんですがなかなかリアルが忙しくて…


解散していいと言われたので俺達は行きに乗ってきた馬車でレトリーの家に戻っていった。

今はお昼前なのでちょうど帰ったらお昼時だろう。

今日の昼飯はなんだろうなと考えながら外の景色を見ていた。





屋敷について俺は適当な服に着替えて食堂に行ったそこにはもうルカとレトリーがいてちょうど料理が運ばれるところだった。

こっちには気づいてないようなので隠密スキルを使って側により


「お待たせ」


と声をかけるとルカとレトリーがビクッとして


「ご、ご主人様かぁ…ビックリした。全然気づかなかったよ。スキルにも反応しなかったし」


「もうっギル様ビックリさせないでくださいよ」


と怒られてしまった。

そんな事をやってるうちに料理が運ばれてきた。

今日の昼ご飯はカルボナーラとサラダ、飲み物はオレンジを絞ったものを裏漉ししたものだ。

飲む直前で絞ったものなので鮮度(ジュースにあるかわからないけど)もいい。

こっちの世界にカルボナーラがある事は最初は驚いたが勇者がいた世界の食べ物らしい。

なんでも特に7代目勇者が食べ物革命を起こしたらしい。

その影響で今では醤油もあるし味噌もある、そして米も作られているという。

そんな事を考えているとあれ?と思ったのでレトリーに


「ワーツは?出かけてんのか?」


と聞いたらレトリーが


「お父様は騎士団の遠征に同行してるんてす。まぁ遠征って言っても夕食までには帰ってくるらしいですけど。なんでも騎士団の団長が倒れたからだそうですよ?」


と言ってレトリーはこっちをジト目で見てきた。

いやぁ彼奴(ミネロス)まだ起きてなかったのか。

すごい加減したんだけど。

俺あの時精々攻撃力20000程度でやったんだけどなぁ…。


「ま、まぁ冷めちゃうから早く食べよう」


「そうだね」


「それじゃあ…」


「「「いただきます」」」


このいただきますも勇者が伝えたらしい。

この世界では「神とすべての生命に感謝」という意味がある都伝わってるらしい。

日本よりスケールが大きくなったな。

日本はたしか食材に感謝だったかな?うろ覚えで自信ないけど。





いろいろ話しながら楽しい食事を終えて少しゆったりしてると。

ルカが話しかけてきた。


「ご主人様ー」


呼ばれたので


「なんだ?」


と返してやるとルカはニコニコしながら近づいてきて


「この後何かするのかなーって」


この後か…今日は入学試験もしたし他人の好奇の視線に晒されたのでなんか精神的に疲れた。

コミュ症にとって他人の視線に晒されるっていうのは結構キツイのだ。

精神的に疲れてるし今日はもう何も予定はないし、明日は合格発表があるだけなのでじっしつきょうこの後と明日はフリーなのだ。

でも今日はもうやる気が出ないし今日はもう休んで明日なんかしようかな。


「今日はこの後は特に用事はないかな。ゆっくりして休むよ。明日になったらなんかしようか」


「分かったー」





この後も特に何かするでも無くルカとイチャイチャしたりなんと無くでルカが俺の膝の上で対面で座ったりして過ごした。

膝の上で対面はやばかった。

俺がこっちの世界に来て体の年齢は15ぐらい…まぁ中学生3年生ぐらいの背になった訳だが身長は177ぐらいある。

それに対してルカは160ぐらい。

そして決して小さくないサイズの胸が服の隙間から見えるのだ。

もう理性が吹っ飛びそうだったね。





理性が吹き飛びそうだったり何だったり色々な事があったが夜になり食事の準備がもうすぐで終わるというタイミングでワーツが帰ってきた。

ワーツと一緒に食事を取っている時にワーツから


「そういやミネロスのやつを倒したんだってな?」


とニヤニヤしながら言ってきた。

ワーツはたしかに武人だが普段は物腰が柔らかく話しやすいのに加えてノリがいい。


「あーまぁーそーみたいだな?」


「なんで疑問系なんだよ」


ワーツからツッコミが入る。


「ギル様凄かったんですよ!ミネロス様の背後に一瞬で回って一撃で倒してしまったんですよ!」


「ご主人様は強いし優しいから手加減もしてあげたんだよ」


と二人の少女達がキャッキャと楽しそうに俺の事で話している。

いや…なんか恥ずかしいな。


「なぁギル」


ふと真面目な顔をしてワーツが言ってきた。


「なんだ?」


「お前さんがミネロスを一撃で屠ったと知ったら恐らく他の貴族どもがわらわら寄ってくると思う」


「いや屠ったって…まぁ貴族どもがわらわら寄ってこようが知りませんよ。…まぁ…最悪実力行使で行きますけどね」


と低い声で言った。

まぁあくまで最悪の場合なのでそうそうそんな事はない…と願いたい。


そんなこんなで食事を終えて一人で風呂に入ってるとルカが入ってきていろいろあったのはまた別の話。




一方その頃リント王国王城では


コンコンッ


ドアをノックする音が静かな部屋に響く。


「誰だ?」


部屋の中にただ一人椅子に座って佇む男がそう聞く。


「ミネロスです」


その質問に答えるように聞こえてくる女の声。


「入れ」


ガチャッ


ドアを開ける音が響く。


「それで?入閣する生徒に負けたそうじゃないか?何があった?」


男はそう聞く。


「分かりません。ただ聞く話によると一瞬で私の後ろに回り攻撃したとの事です」


「それは…この国の騎士団長…この国最強の一角…第一騎士団団長であるお前ですら手も足も出なかったと?」


「はい。名はギルという事、銀髪に紅い眼をしていました。その者の情報を集めてくれと頼んだのですが…」


「どうした?」


「その者の情報が一切出てきませんでした。」


「つまり?」


「謎ですね。敵国のスパイの可能性もなくは無いのですが彼は殺気や害意などが無いように思えました。」


「そうか…うむ。ぜひ我が国に取り込みたいな。だが情報がなさすぎるな…それに無理に我が国に従うように言って敵対でもされたらたまったもんじゃないな。しかし暗部にやさせたのだろう?それで情報が出てこなかったのならお手上げだな」


「しかし…あんな人材みすみす逃す訳には」


「分かっている。だからミネロス、明日やつに接触しろ。やつがどの宿にいるかぐらいは分かっているだろう?」


「はい…奴はいまトラウト伯爵家に居ます。」


それを聞いて男は驚いた。

それと同時にもう囲い込める事も確信した。


「そうか、ギルとやらは明日学園の合格発表に行くのだろう?なら奴が帰って来るまえに伯爵家の中で待っていればいい。そしてどうにかして連れて来させるのだ!」


男は自分が無茶な事を言ってる事を自覚していた。

しかしそれほどまでにミネロスをいとも容易く打ち倒すほどの戦力が欲しいのだ。


「分かりました国王陛下。」


男…国王は期待した眼をミネロスに向けていた。



次の日

眩しい朝日が窓から差し込んでギルは目が覚めた。

そのままいつものように食堂に行くとルカ達の姿があったので「おはよう」と言うと「おはようご主人様!」「おはようございますギル様」と返事が返ってきた。

そしていつものように食事をして伯爵家の馬車に乗る。

馬車で12分ほどで学園に着く。



学園に着くと大勢でガヤガヤしていた。

試験を受けた人たち、およそ500人ほどだ。この中で受かるのは150人程…約350人が落ちる。

倍率は3.33倍ほどかなりの倍率である。俺とルカとレトリーで合格発表板の近くにより合格してるかどうか確かめると。


_________________

新入生

学年主席:ギル

総合得点:300/300

クラス:S

備考

計算速度、暗記力、魔法の威力、武術の4つの分野すべてが素晴らしい。


学年副主席:ルカ

総合得点:296/300

クラス:S

備考

学年主席の人には劣りますが充分素晴らしいです。



レトリー・トラウト

総合得点248/300

クラス:S

備考

とても優秀です。

しかし武術はもう少し頑張りましょう。


_________________


これは得点が高い順に並んでるらしい。

俺は学年主席らしい。

面倒くさい。


「全員一緒だね!」


「うん!」


と少女達がはしゃいでる。


「クラス確認したし制服取りに行くか」


と言って制服受け渡しと看板に書いてあるところに行き制服を貰った。


「んじゃもう今日はここに用ないし帰るか」

の俺が言うと


「そうだねーここにいても特にする事ないからね」


「帰ったらお父様に制服姿を見せてあげるんです」


そんな事を言いながら馬車に乗った。





家に帰るとワーツが出迎えてくれた。


「おうお前らおかえり。どうだった?」


「よう。家の主人がお出迎えとはな。安心しろよ全員合格したし全員同じクラスさ」


「Sクラスなんだよー!」


「凄いでしょうお父様」


「すごいな!っとそうだったもうすぐ昼飯ができるから着替えて食堂で待っておけよ」


と言ってルカとレトリーが書きに家の中に入って行った。

しかし俺は中に入らなかった。


「ギル?どうした?」


「はっ。白々しいな?ワーツ。家の中には使用人、グース、ルカ、レトリー、そして」
































「騎士団長ミネロス」


「なぁワーツ、お前がどういうつもりで俺に隠してるか知らないけどよ、魔力と気配でバレバレだぜ?」


そう言うとワーツは観念したような表情をして


「はぁ…この国の騎士団長様がお前の事を王城に連れて行きたいんだとよ。俺は断ったんだが王様直々の命令らしくて伯爵じゃあ逆らえなかったんだよ」


「いきなり強硬手段に出たか。まぁいい俺は行く気はないし飯食ったら適当なタイミングで抜け出すぞ」


面倒くさそうだしな。


「あぁ…それがいい」


全く、俺はゆっくりしたと思ったら忙しくなるな。


ギル「俺に隠し事はできないぜ」


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