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はじめに
【発生の経緯】
20XX年8月1日、午前6時15分。
いつも通り、5人は近所の公園で行われるラジオ体操に参加するため、それぞれの家を出た。
途中の角で合流した彼らを、近所の住民が目撃している。それが、彼らの最後の姿となった。
消えた5人について
織田 太郎 リーダー格。首にラジオ体操のスタンプカードを下げていた。
田中 大我 運動神経抜群。青いアディダスのキャップ帽を着用。
徳田 和夫 おとなしい性格。当日は虫かごを持って出かけていた。
宮内 太一 体格が良い。父から借りたデジタル時計を誇らしげにしていた。
大村 康成 読書好き。ポケットに愛読書の文庫本を突っ込んでいた。
【現場の状況と謎】
空白の15分: 集合場所の公園までは子供の足で徒歩10分。しかし、公園に彼らが現れることはなかった。
残された遺留品: 公園へと続く小道の脇にある「古い井戸」の周辺で、織田太郎のスタンプカードと、徳田和夫の空の虫かごだけが、整然と並べられた状態で見つかった。
証言の食い違い: 同時刻、近くの住民が「トラックの急ブレーキの音を聞いた」と証言したが、別の住民は「子供たちの楽しそうな笑い声が、空から降ってくるように聞こえた」と語った。




