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醜小鬼の英雄(1)

だいぶ遅くなりました!!申し訳ないです。

*********************


2戦目はミックスの戦斧(バトル・アックス)の刃がギガースの身体を切りつけられ地面に倒れる形となり、ゼウスがミックスの勝利宣言を高らかに宣言したのと同時にゼウスはギガースの傷を修復したのであった。


強敵であった【醜小鬼の王者ゴブリン・チャンピオン】を撃破したことにより残りは【醜小鬼の英雄(ゴブリン・ヒーロー)】のドルトンと醜小鬼(ゴブリン)の女王であり、魔王であるオルガーナのみである。


ゼウスに傷を治されて気が付いたギガースが起き上がり、ミックスを睨み付けていた。


敗れた事に納得をしていない様子であったが、もう一人の厄介な【醜小鬼の英雄(ゴブリン・ヒーロー)】のドルトンがいつの間にか、ギガースの横に遣ってきていた。


そして、そのまま自分の倍はあるであろうギガースの脚を踏みつけたのだ。


「ど、ドルトン…な、何をする!!? 」


「頭に血が登り過ぎだ。 一騎打ちで敗れたのだ。このまま醜態を晒すな。このままオルガーナ様の顔に泥を塗る気か? 」


「ぐ、ぬぅ…た、確かにドルトンのいう通りだ…す、スマン… 」


「まだ俺がいる。大丈夫だ。任せておけ…」


そう言うと、ギガースを1度オルガーナの元まで引き下がったが、横目でミックスをしっかりを捉えていた。


本能的に前に2人以上にアイツはヤバいという感覚が身体に走ったのだ。


「あれが醜小鬼(ゴブリン)の中で最強クラスの醜小鬼の英雄(ゴブリン・ヒーロー)やで?」


「あれがミノアとともにベヒーモスを満身創痍にした醜小鬼(ゴブリン)か… 」


じっと醜小鬼の英雄(ゴブリン・ヒーロー)であるドルトンの後ろ姿を見ていたが、後ろからリザーナが飛び乗り、ベヒーモスが真剣な眼差しで肩に手を置いてきた。


「ミックス、あのの醜小鬼の英雄(ゴブリン・ヒーロー)は侮るでないぞ…昔、ミノアの配下にいた者よりも数段上だ… 」


「えっ!?あんなに身体が小さいのに!!?」


「リザーナ、この件済んだらメルディアに魔力感知の特訓追加補習になっても知らんからな? 」


「まぁ~今のリザーナはんには小さい魔力量しか見えてへんやろな~ けどな、あの魔力量以前に質が他の2人とは質がちゃうねん… 」


最後の強敵であるの醜小鬼の英雄(ゴブリン・ヒーロー)・ドルトンは下手をしたらミノア以上に戦士である可能性が高い。


例え、ミックスであっても満身創痍の身体で無事に一騎討ちが済むとは限らなくなったと感じていた。


************************


一方でジョセに続いて醜小鬼の王者ゴブリン・チャンピオンのギガースが一騎討ちで敗れた事態にオルガーナは激怒していた。


負けてしまったギガースは深々と頭を下げるが、ドルトンがそれを辞めされたのだ。


ドルトンらはキース様の教えで生きていれば必ずチャンスはやってくるものであり、その来るべき時にどうするか熟考し鍛練をする教えを無駄にする事になってしまう。


つまりは恩師であるキースの教えに泥を塗ってしまう事になるからだ。ギガースは生きている。


「ど、ドルトン…だ、だが、もう後が無いのだぞ!? 」


「…後が無いか。果たして、後が無いのは俺らでは無いのか? 」


ドルトンの言葉に苛立っていたオルガーナの神経を逆撫でるには十分な言葉であり、金砕棒(かなさいぼう)を手に取りドルトンに振り下ろしたのであった。


だが、ドルトンは長剣(ロングソード)で意図も簡単に受け止めてしまったのだ。


「オルガーナ様、俺はあなた様の剣であり続けます。俺に取っての幸せはあなた様の苦しみを失くす事です…」


「ドルトン、我に向かってどういうつもりだ?」


「見ての通りです。オルガーナ様より俺は強い。その俺をミックスが倒したとして勝てる見込みはありません。 俺はミノア帝国の復活よりもあの者らと違う道を歩む貴女様の姿を見てみたいとも心から思っている…」


「なっ!!?み、ミノタウロスに嫁げともうすのか!!?」


オルガーナの苦しみを知り、それを払拭するにはミノア帝国を復活させる事が最善の手であると信じていたが、ここまでの戦いやこの一騎討ちまでのガルディアの種族間の問題を越えた国にオルガーナを率いれる事が幸せなのではないかと迷っていた。


だが、の醜小鬼の英雄(ゴブリン・ヒーロー)として竜種よりもつよいミノタウロスのミックスと剣を交えたいのは剣士として性でもあった。


そして、何よりもミックスと戦う事でどちらが正しい判断なのかわかるような気がするのだとドルトンはオルガーナに嘘偽り無く申し出たのだ。


少なくとも誰よりもオルガーナ慕っており心から幸せになって欲しいと願い努力をしてきた英雄(ドルトン)の言葉にオルガーナの長年の苦しみが揺らぎ始めていたのだ。



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