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一騎打ちVSギガース(2)

遅くなりましたが此方も更新になります。

**********************


元々は日本の伝統的な競技である相撲をしていたギガースであったが、内情は最悪であった。

日本伝統の相撲はいつの間にか外国人力士達による横綱ばかりになってしまい、日本人力士は多いものの実力では押されていた。


その上、協会は昭和堅気の様に古臭い上に伝統を重んじている割に横綱になるのは強い他国からの力士のみであった。


たまに日本人横綱が誕生しても生まれ持った力は努力ではどうしようも出来ない現実をギガース自身が経験をしていると事も関係しているだろう。


実際に兄弟子達からの可愛がりというなの「イジメ」で殺されたギガースに取って【圧倒的な力】とは全てを屈服させるために必要なものであるのだ。


そして、馬鹿な年寄りどもに足を引っ張られる事もない現状と尽くしたいと思える女王の下で力を着けて奮闘する事に喜びすら感じでいた。


この異世界は前の世界の様に誰かしらに努力を邪魔をする輩も老害もいない為にギガースはアルテミスに感謝しているくらいであった。


本当に醜い心を持った人間という種族ではなく醜小鬼(ゴブリン)という種族にしてくれた事にだ。


人間は心が歳を重ねる事に醜く哀れになるをギガースは人間時代に経験していたからだ。


その過去の戒めから圧倒的な力で弱者を叩きのめす立場でなければ王者でないと悟っているからだ。


だからこそだろう。【未来(さき)がある夢】の為に身体を張るミックスが気に入らないだ。


「雑魚は強者によってねじ伏せて逆らえねぇ様に叩き潰せばいいだけだ!!!

他種族の共存国家など人の戯言に過ぎんのだ!!!

ゆえに力無き言葉には民衆は動かせない。それは圧倒的な力を得て初めて民衆を従わせる王になれるのだ!!!

そして、 王とは力である。力ある王としての資質であり絶対的な暴力に恐怖こそが国となるのだ!!」


「そんなモノは一時的な【安定】にしか過ぎねぇよ。圧倒的な力で押さえ付けた結果、ミノア帝国は滅んだ。

お前らが崇拝するミノアのやり方じゃあ国として継続して行ける力がなかったという結果じゃねぇのか? 」


実際にミノア帝国は1度は建国されたのは事実であり、他種族を蔑ろにしたゆえに滅んだ帝国といっても過言ではないのだ。


仮にミックスに勝てたとしてもオルガーナがミノアと同じような真似をしてもいずればいずれは反乱されて滅亡する未来(さき)しかないのだろう。


もとから略奪民族である 醜小鬼(ゴブリン)達が描く夢とはその土地一帯の実権を持ちたいという優越感に浸りたいだけであろう。


だが、ガルディアも完璧な他種族共存とは入っていない部分もあるのは事実であるのだ。


確かにマルセル国王やルイ王女が掲げる大いなる夢には高く困難な壁があるのは紛れもない事実であるは事実である。


もしかしたらミノア帝国のような事が起こるかも知れないだろう。


それをどう種族間で協力しあっていくのか話し合う事で互いの種族的な価値観な違いを尊重し会える関係性を作って行こうとしているのがマルセル国王であり、その意志をルイ王女はしっかりと受け継ごうと力を着けて考えて着実に実現しようとしているのを見てきたからだ。


「まぁ、確かに俺も喧嘩は好きな方だからテメェの言い分もわからなくはなネェよ?

実際にガルディアを纏めるに武力を使ったのは事実でお前らと差はそこにはねぇだろうが…」


「ふん、結局は力ある者に弱者は従うしか術はないのだ。 ならば圧倒的な力を着けて叩き潰し従わせるのが強者の努めであろう!!! 」


互いに 巨大な武器を扱う二人に近づく事は危険な状態であり互いの武器同士がぶつかり合う際に破片が周囲に弾丸の如く飛び散っている。


口数の減らないギガースに対してミックスは同意する意見も見せたが未来(さき)のない戦いほど虚しく心躍る高揚感と達成感を感じる事は出来ないのをミックスは知っているからだろう。


異種連邦国(マーレ・ジーニアス)の代表としてガルディアの他種族との戦士達との決闘は今でも身体が覚えておりレオーネを始めとする猛者達が未だ無敗のミックスに土をつけるのは自分であると鍛え続けている。


敗北したから従うのではなく武器と武器を交えたからこそ越えたい強くなりたいと思える関係性は戦いに身を置く立場の者であれば引かれ合うなにかがあると思えたからだ。


実際にレオーネもグリオンもより強くなって国を護るために戦士として過酷な試練を乗り越えてたのは目に見えて感じ取る事ができた。


だからこそお互いを高めあえる存在となったといえるだろう。


そして、 互いを知りその言葉の意味を理解するという意味は国を導く重鎮らもそういった相手の心情や風習を知った上で新たな道を切り開いて行かなければならないのだ。


背負う想いは違うとはいえ、ミックスもギガースを哀れむ気持ちは持ち合わせていた。


元々は身勝手な理由で醜小鬼(ゴブリン)に転生させられオルガーナに助けれたから筋を通そうとしている武人の誇りを僅ながらも感じ取る事が出来たからである。


だが、ギガースはすでに醜小鬼の王者ゴブリン・チャンピオンとしての思考になってしまっている為に本当の強さと他人の想いを背負うという責務を理解する事は出来ない。


それがわからない以上、ギガースはミックスに勝つ事は出来ないだろう。

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