ゼウスから語られる真実
ゼウス 神
全知全能の神々の王に君臨してる。浮気性で様々な美女にあの手この手と近づき関係を作ってきた過去をいかしてルイ王女の精霊として契約する事でアルテミスの権威を抜けてアルテミスの暴走を阻止する為に精霊に化けた。
ヘラ 神
ゼウスの正妻で浮気性で色々な星々の女神や美女と行為する事に嫉妬し、その相手やゼウスを徹底的に追い詰める恐妻家の面もあるが、本来は温厚で優しい。
ルイ王女を認めてる。
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本来ならば、精霊に呼び出され試練を乗り越えて契約をするのが、精霊の誓約であるのだ。
その為、全知全能の神として崇められているゼウスが精霊としてルイ王女と契約しており、目の前に降臨しているのだ。
「すまんなぁ~ワシはルイちゃんの力になりたくて色々と試練やらこっちの都合を受け入れてくれたのに口を挟んでしまって… 」
「大丈夫ですよ!まさかヘラ様と後一緒に居られてヘラ様に認められる事が試練だとは思っても見ませんでした!!」
「おい、誰か説明しろ。何で精霊に跪く必要があるんだ?ミョルニルやミネルバよりも偉いのか? 」
「ミックスはん。この方は神々を束ねる王様やん。本来ならば精霊として使えるなんてありえへんし、合ったらアカン事やんね… 」
取りあえず、神々の王様だけど、何故かルイ王女の精霊として使えていること自体が大問題らしいが、幻獣神になったばかりのミックスや人と魔物のハーフであるエレーナと当然ながらリザーナも理解していなかった。
「取りあえず、ルイちゃんがスゴいって事はわかった!!!で、おじいちゃん何のよう?」
「こ、コラ!!!リザーナ、ゼウス様に向かって… 」
「構わん構わん。そもそも、ルイちゃんの親友でワシの娘が呪いを掛けてしまったからワシにも非があるからのぉ~ 」
「で?ワザワザ姿を表して醜小鬼との戦争でも停めてくれるのか? 」
ハッキリいってエレーナはルイ王女が三幻神よりも地位が上な神様が精霊として契約した程度にしかみていなかった。
そもそも、リザーナの呪いとどう繋がりがあるのか意味が変わらない状況であったが、ゼウスは雲よりも高い宇宙という場所の支配者であり、自分達のような生物が生きられ星々を誕生させたと言うのだ。
そして、この星を管理する女神・アルテミスはゼウスの娘であると言うのだ。
「実は星の女神の権利を得ると宇宙を生み出すワシでもその権力には逆らえんのじゃ…だから抜け道として精霊としてこの地に鑑賞できる様に身体を変えたのじゃが…。
まぁ、最初からアルテミスはワシとヘラを毛嫌いして永年の溜めんでいた者が爆発して暴走をしておるのだ…」
「…つまりはあれか?シルビアの親父さんやサビーヌがラーゼル族長に嫌悪感が爆発して面見せるなって言われたから抜け道使って何とかしようって事か?」
「まぁ、それもあるが、アルテミスは今、異世界…つまりは違う星の人間を醜小鬼に変えておって…今回のミノアクラス以上の醜小鬼もその異世界人なのじゃ… 」
「あー…そりゃアカンわ。そりゃ三幻神様らも愛想尽かして地上に腰を据えようと思うわ… 」
メルディアが納得した様子で三幻神達を見ると、異世界で誠意ある死をした者に次なる転生という選択をするのが本来のこの地の役目であったいうのだ。
そして、ルイ王女の血筋がその異世界人であった為にアルテミスに目を欺く事に成功し、妻であるヘラと仲良くなる事が契約の条件であったのだ。
元を辿れば、アルテミスの母はヘラではなく、ゼウスが愛した数多くの女神の一人であったレトであったが、ゼウスの正妻であるヘラの怒りで陸地でお産の場所を提供しなかったためにこの星のある島であるオルテュギアで生まれたのがアルテミスとアポロンであったと言うのだ。
ここまで話を聞いていたが、ようは正妻であるヘラが嫉妬深く、アルテミスの実母に迷惑を掛けた癖に母親面されるのが不服であり、浮気が原因で宇宙規模の夫婦喧嘩が絶えず、新たな星々が誕生し、生物を監視・守護する役割りを女神達に任せており、その中にアルテミスも入っていたということだろう。
最初の頃、つまりはマルセル国王の先祖にあたる所まではしっかりと役目を果たしていたが、徐々に転生してくる人間の【格】が幼稚で現実味がなく、努力をしないでハーレムを望む者が多く飽き飽きしていた所にミノアが頭角を表して面白い【戦争】に心が踊らされたというのだ。
「つまりはミノア討たれた後、アルテミスは何も起こらないこの【オルテュギア島】に飽きてしまい転生者と呼ばれる者を問答無用で醜小鬼に変えてミノアの再来への期待と幼稚な思考で小呂かで醜い考えを持つ者を勘違いさせて転生させるようになってしまってのぉ… 」
「ま、待ってください!!我々がいる場所は大陸ではないのですか!?我々はずっと大陸だと… 」
「そんな訳なかろう。このオルテュギア島はこの世界のごく一部のアルテミスが生まれ育った神聖な土地で種族の醜い争いを楽しんでおるのだ… 」
「まぁ、話を聞く限りだとこのジジィが浮気性でどうしようもなくて仕事押し付けられて、客がクソでモチベーションがただ下がりなのに女神の役目なんてやってらんねぇーってなったってぇ所か? しょーもねぇ話だな。神様って強くて偉いだけじゃねぇかよ?」
アルテミスの過去や自身達がいる地が大陸ではなく、オルテュギア島と言うことに重鎮達は騒ぎ立てていたが、エレーナがゼウスの話を完結に纏めてしまった為にそれどころでは無くなってしまったのだ。
確かに話を聞く限り、アルテミスがそうなってしまっても仕方ないとは思うが、仮にも全知全能の神々の王に君臨するゼウスに対する冒涜とも取れる発言に重鎮達は顔を青ざめさせていたが、ゼウスはエレーナの爆乳に視線が釘つけになっていた。
現在進行形で魔王・オルガーナ率いる醜小鬼と戦争間近であるのは事実である為にミックスが自分達にどうして欲しいのかゼウスに問い掛けると、アルテミスの暴走を止めるのを手伝って欲しいと懇願してきたのであった。




