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怒れる竜種(3)

*********************


予想していたよりも早く、北の山脈から自尊心の高い古代竜エンシェント・ドラゴンや竜のドラゴン・ロード達がガルディアに奇襲を掛けに姿を表す様になったのだ。

だが、相手が悪すぎるたというよりもただでさえ、自尊心の塊といっても過言ではない竜種の誇りを折ってしまう連中がこのガルディアにはいるのだ。


「え~と…コイツは若い竜のドラゴン・ロードか? 」


「雄なら獣人化させて、レヴィアタン様の元に送ればエエし、雌でもお利口さんなら助けめやるわ~」


「ねぇ…ミックス、私らやってる事ってかなり非道な事…?」


「安心しろ。今までやってきた事を振り替えるとな… 俺らは結構非道な集まりだし…そもそも幻獣神の女がかなりあれだから仕方ない事だ…」


エレーナとルイ王女は精霊の力を使って腕試しをするのに丁度、良い上に仮にも竜種の上位個体を獣人化させる事で此方の戦力補強も賄っているのだ。

だが、他種族を下に見ていた自尊心の高い古代竜エンシェント・ドラゴンや竜のドラゴン・ロード達がエレーナとルイ王女の精霊の力の前に呆気なくやられてしまっているのを見ると本当に竜種が【魔物の王】てして君臨していたか疑問であった。

ミックスとリザーナも話を聞かない雷を操る古代竜エンシェント・ドラゴンと戦ったがのだが、獣王の試練で受けた雷撃の方が余程威力も威圧感も感じたがそれがなく、リザーナに至ってはミックスを戦斧(バトル・アックス)にし、一振で首を撥ね飛ばしてしまった為に自分自身が驚きと戸惑いを隠せない様子であったのだ。


「思った以上に古代竜エンシェント・ドラゴンや若い竜のドラゴン・ロードが此方にきますね… 」


「まぁ、脅し程度ならこのレベルでも行ける思ったんかジズ様さえ、注意しておけばええって慢心してたんやろうな~ 」


「獣人化させた若い竜のドラゴン・ロードって今どうしてるの?」


「レヴィアタン様の性欲発散に使われてるで?いちいち探すよりも若いのを自分好みに育てる楽しさを教えたからなぁ~」


よくよく考えたら、女性陣のが何かとエロい事に関して寛容すぎるような気がするのだ。

エレーナは爆乳を行かしたパフパフやメルディアは人間時代の経験則からレヴィアタンの男漁りにも寛容なところがある。

普通に考えたら、雄の魔物であるミックスと普通に混浴している当たりまともなのはルイ王女だけだと思ってたが、実父と幻獣神ジズを無理矢理くっつけた張本人でもある為に女性陣全員を敵には回したくない人物でもあるのだ。


「だが、ガルディアがこの状態なら醜小鬼(ゴブリン)側も似たような状態なのか?」


「かも知れへんな~縄張りを荒らした切っ掛けに制裁を咥えてとるだけならウチらの方がまだ若い個体や近さから古代竜エンシェント・ドラゴンが来とるって考えた方が妥当やろうねぇ~」


「それじゃいつまで立っても攻め込んで来ないんじゃねぇのか?強い竜種相手に出来るのって3匹程度ならまた数が減るんじゃねぇか?」


「それはそれでまだ冒険者も騎士達も帰還してないから願ってたり叶ったりやけどな~」


確かに戦力的に無事に戻ってきたのはエレーナとルイ王女のみで、他の者は未だに帰還していない現状である為に古代竜エンシェント・ドラゴンや竜のドラゴン・ロード達が醜小鬼(ゴブリン)達の足止めを勝手にやってくれるのは嬉しい誤算であった。

今の戦力では、醜小鬼の魔王ゴブリン・ディザスター級の大軍でこられたら流石に勝ち目は薄いとメルディア達は読んでいたのだ。


「まぁ、レヴィアタン様もお盛んな方やしなぁ~♪ 」


「いや、あれでも母親なのに良いのか…?」


「そこは人間じゃねぇし、良いんじゃねぇの?倫理観とか魔物の私らには関係ないし、種族によって強い雄だけの一夫多妻とかあるしな…逆もあっていいだろ? 」


「まぁ、そうなんですけどね。 けと、何でミノタウロスのミックスさんのが常識人らしいんでしょうか? 」


不思議そうに皆がミックスを見つめたが、理由は簡単であった。最初にあったのがリザーナというとんでもないエルフだからだ。

ミノアのボスとして挑戦者を戦うのは当然の事であったが、武器を捨ててどけ座をして同族を侮辱して金貨を借りたりと何かと此方の知っている知識と擦れがあった為にミックスは迷宮から出てからゴリガンとステラから本来の『正しい常識』を教えて貰っていたからだ。

地上に出てからミノタウロスの風評被害やリザーナの呪いなど何かと面倒事に巻き込まれてしまう為に最低限度の常識がないと地上でやっていけないと本能的に感じたのだ。


「…そりゃ、馬小屋借りて寝泊まりしてる魔物の腹の上で寝てるエルフとドワーフにそこに城から抜け出して泊まりに来る王女様がいたらなぁ… 」


「まぁ、確かにリザーナさんが当たり前のようにお腹の上で寝てたので気にならなかったですけど、普通に考えたらミノアの大迷宮の守護者のお腹の上で寝るって度胸ありますよね…」


「ちなみに迷宮で初めて会って初日に目を覚ましたら腹の上で寝てたぞ?リザーナは…」


「あそこって地味に寒かったからさ。ミックスの体毛と体温が丁度寝心地が良くて… 」


普通に言葉が通じる魔物相手で一晩泊まるのを許しただけでその魔物の腹の上で寝息を立て、迷宮から出ても森に迷うは、国についたら王女誘拐した奴らを仲間にして借金上乗せさせられて大金持ちから馬小屋生活を続けていたのでそれが普通なのかゴリガンとステラに尋ねたが「それは絶対ない」と声を揃えて言われた為に二人から一般的な常識を教えて貰ったのだ。

現にレヴィアタンの男漁りを押さえるにしても、問答無用で獣人化させて従わせている辺り、メルディアから道徳概念を学ぶのは無理だと悟ったのだ。


そして、ミックスは今からレヴィアタンの玩具にされるであろう若い雄の竜のドラゴン・ロードであったが、エレーナとルイ王女によって倒されて「ホコリを持って死ぬ」と豪語した所にメルディアが獣人化の魔法を掛けて簀巻きにしてレヴィアタンの元に転移(テレポート)させていたのだ。

レヴィアタン様は一妻多夫制度になりました。旦那方はおいおい出番あるとは思いますよ?

干からびてなければ…

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