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竜種の金貨(2)

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ミックスが護ってた『ミノアの大秘宝』の金貨や宝石類から竜種の最上位の地位である古代竜エンシェント・ドラゴン竜の皇(ドラゴン・ロード)クラスの魔力を発していたのだ。

それを見たローガンとメルディアはどういう事なのか砂漠の国・アルバーナの女王あるナスターシャに尋ねると、金貨や宝石などは高位な魔力を持った魔物が産み出すものであったので、大昔に人間が北の山脈から金貨や宝石を護っていた竜種を倒した事より金や宝石の価値に見いられたら欲の深い人間が北の山脈に度々訪れる様になったが、そもそも金貨や宝石等は竜種の最上位の地位である古代竜エンシェント・ドラゴンの膨大の魔力から誕生したものである為、貴重な金貨を真似して作ったのが金貨の始まりであると言われているのだ。

そして、人間達に棲みかを荒らされた事に怒った竜種達が膨大な魔力により、北の地域を支配領域にしてしまったのだ。

その為に現在でも人間や他種族生物が生存したり行き着くのが困難な場所になったとと伝えられていたのだ。

だが、ミックスが【ミノアの大迷宮】で守護していた金貨からは竜種の魔力を帯びた金貨や宝石であるということは醜小鬼の魔王ゴブリン・ディザスターミノアの財産を迷宮に送り込んでいた凄い醜小鬼(コブリン)が存在している可能性があるとナスターシャはいうのだ。


「そもそも魔物であるミノタウロスに金貨や宝石を護らせたり、迷宮で複雑にしていたのは一種の手段であったのだと思う…」


「どういうことだ?まさか、ミノアは滅ぼされるのを分かっていて欲深い貴族や王族を誑かす為に蓄えてる為に【ミノアの大迷宮】をドワーフ達に作らせたというのか?」


「無論それもあるが侵略領土を拡大するにはそれなりの資金であったり学習する為に利用できる人間を操る為に溜めておく必要があると考えたのだろうな… 」


「なるほどな…確かに並みの人間や獣人じゃ迷宮で迷って飢えて死ぬか弱った所を魔物に襲われるし、そもそも狩猟と農作物の物々交換で金貨を使う文化がなかったエルフや耳長族(ハイ・エルフ)が金貨や宝石を狙う必要がない。

後はそこにミックスのような怪物と大秘宝の伝説を口々に語り伝承を残せば、敵となりゆる強者や国を迷宮で始末できる代物であったと…」


金貨の歴史や迷宮の役割は分かったが結局は何故、大蜥蜴(ドラゴン)が東の草原に現れる様になり、口から火を放つ大蜥蜴(ドラゴン)がいたのか答えにたどり着いていないとミックスが尋ねると、恐らくはアルテミスが関与している可能性があるとベヒーモス達はいうのだ。

元々は戦争によって文明の発達や気に入らない人間の国を滅ぼすやり方をしていたアルテミスに忠誠心や敬意が無くなって地上で【幻獣神】が誕生したが、アルテミスはそれが面白くなかったのだと思っていた。

言ってしまえば、他の世界で亡くなった異世界人を醜小鬼(ゴブリン)に転生させてミノアの真似事をさせようとしていたが、他種族がどれ程の実力者がいるのか知る為に大蜥蜴(ドラゴン)を東の草原に出現させていた可能性があるというのだ。

そして、ルイ王女がエレーナによって誘拐された時に脅威になり得るミノタウロスの実力を図る為に口から火を放つ大蜥蜴(ドラゴン)を呼び出したのではないかと推測したのだ。


実際にアルテミスの歪んだ性格を目の辺りにしていた3人はあり得ると頷いたのだ。

だが、それ以外にこれといって嫌がらせを受けた覚えは無い為にミノタウロスの実力を図って満足したのと転生させた醜小鬼(ゴブリン)達がどう行動するのか気になってそちらに注目がいってしまったのではないかというのだ。


アルテミスは東の帝国の領土を中心に転生させた醜小鬼(ゴブリン)達を送り込んでいたのは元々、ミノアが力をつけた切っ掛けを与えた国である為にまたミノアの様に意外性のある醜小鬼(ゴブリン)が誕生して楽しませてくれるのではないかという好奇心と期待感からそちらに関心が片向いているのかもしれないと言うのだ。


「つまりはアルテミスが自分の娯楽の為に別世界で亡くなった者を醜小鬼(ゴブリン)にして楽しんでいると?」


「だろうな…結果的にミノアよりも強い醜小鬼(ゴブリン)が生まれて戦争になろうとしておるからアルテミスはさぞ、愉快だろうな…」


「元々、全知全能の最高神である父・ゼウスに頼まれて嫌々女神の地位を引き受けた感じだからね。元々浮気性の父親のゼウスと実母に嫌がらせをした正妻のヘラに対して毛嫌いしてたからね」


「女神としてやりたい放題だもの私らもちょっともう女神として相応しくないと敬意や尊敬を無くしちゃったからね…」


つまりはアルテミスの娯楽の為に自分達は醜小鬼(ゴブリン)達と戦争をしなくてはならず、結果がどうなろうがアルテミスから取ったら楽しめればそれでいいという考え方にミックスは苛立ちを覚えたのだ。


だが、現状アルテミスに不満を言っていられるほど余裕はないために醜小鬼(ゴブリン)との戦争を視野に入れた作戦会議にへ切り替えたのであった。


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