キースとシャーロンの過去
**********************
シャーロンがまだ 鬼人族で魔女として里から離れた場所で一人で暮らしていた時にキースと出会ったのだ。
元々、女の 鬼人族は性欲が強い為に強い魔力と体格を持っている為に小柄なキースはシャーロンの欲望のままに犯された事があったが、シャーロンは気が済むと魔術の研究に没頭してしまう為に簡単に逃げ出す事が出来たのだが、キースは毎夜、シャーロンの家に訪れる様になり、シャーロンもそれを楽しみにしていたというのだ。
そしてある日、シャーロンは一匹の醜小鬼を出産したのだ。
シャーロンはその 醜小鬼にミノアと名付けて成長するに連れて人を誑かす為の言語や金貨の使い方を教え、キースは人里での情報をミノアに色々と教えたのだ。
だが、いくら鬼人族の里から離れた場所で暮らしているとはいえ、醜小鬼を出産したという事実が明るみになってしまえばシャーロンの命が危ないと感じたキースはシャーロンに最東端の北の山脈に隠れ処を作る事を提案すると、シャーロンはそれを受け入れてジョセ達が匿われていた隠れ処が3人の逢い引きの場所であったのだ。
そして、ミノアは2人から学んだ知識から悪知恵を思いつき、上位種である醜小鬼の蛮族の父に金貨を金貨をねだるようになり、北の山脈の竜種から貴重な宝石類や鉱石を集めてミノアに渡していたというのだ。
「ワシもまさか、たった一匹の息子が悪知恵を働かせて帝国の王を誑かすとか思っても見なかったさ。
だが、ミノアは帝国で人間の女を孕ませて数を増やして着実に強くなる為に竜種の魔力を浴びた鉱石を食べるという思考に至ったのさ」
「それは…つまり、直接竜種の魔力を浴びた魔鉱石を食べて力を着けたという事ですか…?」
「その通りだ…ミノアは槍やナイフの使い方もすぐに覚えたし、シャーロンから魔法も学び戦術にも優れた為に直ぐ様、他の人間の街や国を乗っ取り数を増やしていったのさ…」
「ですが…なら、何故、シャーロン様はそれを隠すような真似をしているのですか?」
疑問に思ったドルトンがキースに尋ねると、シャーロンは 鬼人族の里から抜け出せなくなってしまいミノアはすっかり母親であるシャーロンの事などを忘れてしまっていたのだ。
いつしか、シャーロンが若い最上位種【オーグレス】に進化した気の強いオーガ娘ともに前に現れたときも顔を覚えておらず、ショックの余りに顔を隠すような面をする様になり、隠れ処にたまに訪れては自分の前では泣いていたというのだ。
キースも竜種から金貨や宝石類を集める為に中々会えずにいたが、等々ミノアの大迷宮に集めた財宝や金貨を送る魔方陣を配下に作らせてミノアとはそれ以来会えなかったというのだ。
だが、シャーロンが若いオーガ娘の側近でいる事で自分は役割を果たして貢献をしようとしたが、異変はすぐに起きたのであった。
ミノアの大迷宮に送られる筈の魔方陣が発動しなくなってしまっていたのだ。
ある晩、久しぶりにシャーロンに出会うと幻獣神達によって最愛である息子であるミノアを失った聞かされた時にはがく然とした気持ちになったというのだ。
だが、それ以上に自分が連れてきたオーガ娘はミノアを愛していた為に自分が母親である事を隠しさなればならないと悲しみを表情から悟らせぬように面を着けているというのだというよだ。
「…だが、こうやって上位種の醜小鬼が誕生しているという事はミノアの意志を継ぐ者が誕生したと言うことかの…?」
「そのシャーロン様が連れてきたオーガ娘であるオルガーナ様が真魔王として帝国を復活させてようとしておりまして…」
「既にミノア様と鬼人族の血を引き継いだ醜大鬼の巨人が誕生した為、その大多数を統率できる醜小鬼になる為にここに我々がきたのです…」
「なるほどな…だが、主らは醜小鬼というよりも人間に近い思考をしておるようにも見えるがの…?」
キースの疑問に3人は顔を見合わせて、自分等が別世界では人間あって亡くなって醜小鬼になった事や他にも醜小鬼になったものは多いが自分等とは違い前世の記憶が殆んどない者が多く東の帝国を支配したことにより女達を犯すことに全力を注いでいる為に戦力にならない為にオルガーナとゴブリン・ガールの子である醜大鬼の巨人を統率出来なければ、幻獣神と対等に戦えない為にドルトンとギガースに伝説の醜小鬼である醜小鬼の英雄と醜小鬼の王者に進化する為に魔物の王である竜種に挑みに来たのだと正直に話したのだ。
だが、話しを聞いたキースはあの竜種はこの辺りでも一番弱く、他の竜種はあの赤い鱗を持った竜の皇よりも格段に強いというのだ。
そして、キースは期限が限られている事を3人に伝えるとどう言う事かと尋ね返されると、西の森の高ランクの魔物達が東の帝国に向かって進撃をしている為に早くしなければ、魔物に襲撃をされてしまい大打撃を受けると特殊な水晶で進撃をする魔物の大群の映像を見せると3人はオルガーナやマドンナ達の安否が心配であった。




