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ミックスの不安要素

**********************


これから行われる会議には各国の重鎮達が揃い、醜小鬼(ゴブリン)達の侵略活動が始まる前に対策会議を行うことになったのだ。

まず、現段階では300前の戦争後にベヒーモスが満身創痍の身体で産み出した東の渓谷に自身の魔力で産み出した黄金の怪物・黄金の三首持つ蛇ゴールデン・キング・スネイクが侵入者を拒む守護者として存在しており、その増援に【西の深淵の森】に棲む魔物達を東の防衛として向かわせている状態であるが、醜小鬼(ゴブリン)達はそれを倒して渓谷を乗り越えてくる可能性が非常に高いと予測されているのだ。

その理由は、自分達幻獣神と同等の力を持った魔物の王である竜種が3匹の上位種醜小鬼(ゴブリン)達に討伐されているというのだ。


「ミノアの時はせいぜい飛竜(ワイバーン)程度しか手懐けられなかったが…今回の醜小鬼(ゴブリン)達はミノア以上の戦力を持っていると予測されています」


「勿論、こちらも冒険者・各国の護衛団・騎士団の合唱軍で戦うつもりではあるが…正直にいって我ら幻獣神と対等…もしくはそれ以上の醜小鬼(ゴブリン)が数体存在するかもしれんのだ…」


「それにこのベヒーモスはまともな戦力として対等に戦えるかも怪しいのだ。そこで俺自身は2人の幻獣神から力を授かったミックスを新たな幻の幻獣神として推薦したのだな。

ミックスは自分ではなく幻獣神の使い魔であるグリオン・アルガー・そして多種族からも信頼され幻獣神としても申し分ないレオーネを逆に推薦されてしまってな…」


「ミックス殿!!ど、どういうおつもりですか!?この中で幻獣神・ベヒーモス様に近い力を持っているのは間違えなくミックス殿ですよ!?」


アルガーは自分の師でもあるミックスが幻獣神になる器や力を持っているのを知っている為にベヒーモスの話を聞いてミックスの説得を試みたのだ。

確かにレヴィアタンの使い魔として海辺の大都市(マリーナ・シティ)の地下水道を守る為に使命を承っている。

しかし、メルディアに獣人にして貰い、ミックスに狭い場所での戦い方を教えて貰い海辺の大都市(マリーナ・シティ)の住民達とも上手くやっておりなりよりもレヴィアタンから娘でリーゼを妻として貰えた切っ掛けを作ってくれたのはミックスであると話すと実際に剣と拳をまじえて戦ったレオーネとそれを間近で見ていたグリオンは互いに顔を見合わせたが、アルガーと同じ気持ちであったが、ミックスが自分等を推薦した経緯を尋ねたいというと皆がミックスを見つめた。


「…色々と理由はあるが、俺がミノア帝国によって産み出された怪物であるのは間違えの無い事実だ。これから敵対する醜小鬼(ゴブリン)達がミノア以上に力を着けている可能性があるなら俺が操られる恐れがあるからだ…」


「確かに…ないとは言いきれんしな。エレーナはんやミックスはんはミノア帝国の動物と人間の合成魔法で生まれた魔物やし…それを使役する醜小鬼(ゴブリン)が生まれて敵対したら確かに戦力は下がるし余計に強くして敵さんに渡す様なもんやからな…」


「それに俺はリザーナの相棒 (パートナー)なんだ。ミノアと同じ魔王であるリザーナを一人にさせたくない。それに幻獣神になってしまう事でリザーナと離れてしまうな気がして嫌なんだと思うんだ。

そんな中途半端な気持ちで俺はベヒーモスが守ってきた獣王として慕われた神の後を受け継ぐ資格はねぇとかんじているんだ。

アルガーやグリオンはジズとレヴィアタンの使い魔として資格はあるだろうし、俺は2人にもベヒーモスの後釜として相応しいと思っているのは事実だ。

だが、俺は多種族からも尊敬を集めて真っ向から立ち向かい挑んできたレオーネの戦士としての漢気こそがベヒーモスという獣王の意志を継ぐのに相応しいと思ってたから推薦したんだ…」


ミックスの考えている事はこれから起こる醜小鬼(ゴブリン)達との戦いでミノア帝国で産み出された怪物である自分が三人の幻獣神の力を悪用される事を避ける為であり、何よりもミノア同様の魔王の力を持っているリザーナと離れてしまう事を恐れていたのだ。

ミックスは武人としてそんな中途半端な想いで今までこの地の幻獣神であり獣王として慕われ続けたベヒーモスの後釜として引き付くのは筋が通っていないと感じていたのだ。

そして、なりよりも満身創痍の身体でありながらも民の危機になれば直ぐ様行動に移して守ろうとする姿を闘技場で剣を折られても立ち向かってきたレオーネの姿と重なってしまい、自分がなるよりも誰よりも慕われており戦士としての誇りを持っているレオーネが相応しいとミックスなりに考えていたのだ。

万が一、醜小鬼(ゴブリン)達に操られてもベヒーモスの力を引き継いだレオーネならば自分を止めてくれると信じているからだと伝えると3人は何も言えなかったのだ。

ミックスは自身が敵側のミノアで産まれた事よりこれ以上強くなってリザーナの大事なものを壊したくないと思っているからこそのベヒーモスの推薦を辞退したというとミックスの思いに誰も何も言えなかったのだ。

だが、リザーナだけは暗い顔をするミックスに不満を持っている表情を向けていたのだ。

そういえば100話越えました!!さっきの気づきました!!応援してくださった方々やブックマークやイイネをつけてくれてる方やこの作品を読んで下さった読者の皆様のお陰でございます。

完結までしっかりと仕上げていくので今後とも応援の方を宜しくお願いいたします。

それならこれはR指定18なので中・高生の読者の方には関係のない話ですが、ノクターンノベルズの方で金曜更新のエロネタ前回の新作がスタートしておりますのでスケベな男性な方はそちらも応援の方宜しくお願いいたします。

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