さあ、スタイリングの時間だ―古事記
私は髪が長い。仕事の時も、家事の時も、たいてい普段から纏めている事が多い。下ろしているのは寝ている時くらいだ。朝起きて、まずすることと言えば、髪を結うこと。長い髪を垂らして朝ご飯作り、というわけにいかないからだ。
さあ、スタイリングの時間だ。長い髪を結う時。使うのは、コームであることが多い。コームは日本語で言うところの櫛、だ。
コームで髪を梳かし、さて纏めよう、という時。髪を纏めるコームに持ち替えて、ねじった髪を噛ませコームを差し込んで留める。夜会巻きの出来上がりだ。
コームにコームと、コームが続いたが、おさらいすると、髪を梳かすコームと夜会巻きを作るコームと、二種類のコームを使っている。
夜会巻きをする時は、仕事に行く時に結うことが多い。かっちりすっきり纏めると、「さあ仕事だ!」とスイッチが入ってシャキッと背筋が整う。
古来から結った髪に櫛を差し込むと、気持ちがON! になったものか。
「古事記」のヤマタノオロチを退治したスサノヲ命は、餌食となってしまわないように櫛名田比売を爪櫛の形に変えて、自分の角髪に刺した。こうしてかのヤマタノオロチを退治して、姫を妻と迎えたのだ。
周到に姫を隠して、結った髪に差し込み、いざ退治!
なんとなくスイッチON! させたい私の気持ちにも通じる。
名前の「くし」には「奇し」とされ、霊妙な力が意味されているらしい。神通力で櫛の形にされた櫛名田比売は大蛇退治に向かう! そう。櫛が果たす役目とは重要なのだ。
仕事が終わって。さあ帰宅。私はコームを外して、コーヒーを飲みながら頭皮マッサージ。今日もがんばった。コームを箱に仕舞い、代わりに出したのはスティックバレッタ。長い棒状のバレッタで楽に纏めたい時によく使う。さてこれからは台所で夕飯作りだ。
気分をあげてくれたコーム。また明日よろしくね。




