第2話 癒しの目覚め
たしかこの辺りだったにあった気がする、
・・・あった!
相変わらずボロボロな魔導書よね。いったいお母様はどこでこの本を買ったのかしら。
そんなことを考えながら、部屋の隅から表紙が分からないほど古びた本を手に取った
1度も読んだことがないはずなのに、なぜかこの先に何が書かれているのか分かるかのように慣れた手つきで本のページをめくりはじめた。
「癒しの魔術、、?」
魔導書は言語が難しく、魔導士のように魔法に特化した人間のみが読めることで有名だった。無論私は魔導士でもなんでもないため、本を開いたところで読めるような言葉はなかった。
だけど「癒しの魔術」これだけは読めと言わんばかりに目に飛びかかるように輝いていたのだ。
癒しの魔術って書いてあるのは分かるのだけれど、それ以外は何も読み取ることができないのよね、、。
不思議に思い、なぜかその文字を小さなリスでも撫でるかのように手でなぞった。
ー次の瞬間、私の前には目が開けられないほどの眩しい光が差し掛かった
光が消えるまで10秒もなかっただろう、
でも私には考え事をするくらいの長い時間に感じた。
もう、いったいこの魔導書はなんなのよ。せっかくこの魔力についてなにか分かりそうだったのに。
今日はもうだめね、、
神様から諦めろっていう助言なのかしら?
そう弱音を口にしていると、身体の中からなにか温かいものが込み上げてくるような気がした。
その日は特に気にも止めず、疲れたからか深い眠りについてしまった。
でもまさか起きてこんなことになっているなんて・・
ーソラリス帝国王宮ー
「・・・殿下!大変です!城下でついにアレが」
「落ち着けゼン。わかっている、400年も経ったのだから。急いで騎士団を招集しろ、話はそれからだ」




