第199話 な、なんの集まり?
気づいたことがある。
いつの間にかエリアス商会のロゴが変わっていたことだ。
そう言えばエリザちゃんが『ロゴを強調しておきますから』とは言っていたけど。
商会とセトラー国の国旗は同じにしている。
国旗にすることでエリアス商会の商品の複製を、抑止できればと思ったからだ。
まあ、今のところこの国にそこまでの権威はないけどね。
以前のロゴは俺が考えたものでエリアス商会の文字と、左右を向く女性の横顔。
正面右の女性は耳が頭部にある。
これは俺の妻のアリッサさんとオルガさんだ。
更に下側でクロスした麦の穂が、左右から上部に大きく伸びている。
豊作と人族と異種族と呼ばれている人達が、手を携えてやって行けるように考えたロゴだった。
そして今のロゴは4人になった妻が背中を合わせ、麦の穂が左右から上部に大きく伸びている。
その下に大きな鷲が世界を脚で掴み翼を広げているロゴだ。
鷲には翼がある。
そして妻達が世界を見据えこの思いが、いずれは世界に羽ばたくという意味があるのか?
さすがはエリザちゃんだ。
住民達も屋敷の外に出してある国旗を、見上げるていることが多いようだ。
みんなが気に入っているならそれでいいか。
そんなある日エリザちゃんが、みんなで集まる場所が欲しいと言い始めた。
集会場のことかな?
確かに住民も600人を超えたから、全員を一度に集めるのは難しくなった。
それなら集会場を何か所か作っておこうか。
そう思い山小人の人達に頼んで、各要所に分けて集会場を建ててもらった。
女神ゼクシーの時の狭間で20年間過ごしたエリザちゃんは、大人の様な発言をするようになった。
それがかえって住民の心を釘付けにしているようだ。
特におじ様世代の人達だけどね。
セトラー国を興した時にシャルエル教の大司教ヨハネス様から、教会を設立してほしいと言われたがお断りした。
なぜなら女神ゼクシーを信仰しているのは人族であって、異種族と呼ばれている人達は主に森の中に住んでいたから精霊を信仰している。
そのため毎回、お断りしている。
大司教ヨハネス様は、残念そうにしているけど。
それに教会を建てたら大司教ヨハネス様が棲みつきそうで怖い。
その代わりと言うかのようにジリヤ国内外から、日に日に集会場を訪れる人が多くなっていく。
集会がある週末は、他の国からセトラー国を訪れる人が多くなった。
そして出店を出す人が多くなり、観光名所のようになっている。
よく見るとシャルエル教の工業団地で見かけた人が多い。
エリザちゃんも集会所を掛け持ちしている。
まるで外交官のようだ。
何を話しているかは知らないけれど、エリザちゃんに任せている。
異種族と蔑まれていた人達と人族を交え住民が楽しく、まして他の国からの訪問者も居るなら友好も深まりそれで良いと思っているからだ。
ただ集会が終わる頃になると、『イッ~~~!!』と言う大きな声が響き渡るのは何故だろう?




