第178話 港町マンフレート
俺達が居るセトラー国の北西にシェイラ国、南にラードルフ国がある。
今は東側のアレン領があるジリヤ国しか国交がない。
友好国が1国と言うのも変だ。
そうだ、道を創り国交を開こう。
それなら南のラードルフ国にしよう。
ラードルフ国には海があるそうだから、海産物が手に入るからね。
俺はみんなにその話をした。
するとエリザちゃんが行きたいと言う。
開通したら一緒に行くことを約束してセトラー国を出た。
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ストレージと創生魔法を使った『道路整備』をしながら速足で進んで行く。
途中、何かにぶつかったようだが気のせいだろう。
ラードルフ国まで何kmあるのか分からないから、取り合えず道幅は鉄道が通れる5mくらいあれば良いや。
この『道路整備』の物凄い音で、魔物も襲ってこない。
3~4時間くらい走った頃、俺は止まった。
山道に出たからだ。
道に沿って俺は進んで行く。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「グギギギギ」(悪魔だ!!)
「グガァ!!」(逃げろ!!)
「グギギギギ、グゲゲ」(悪魔が、やってきたぞ!!)
「セガンガガ、グガァ!!」(みんな、逃げるんだ!!)
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
しばらく進むと村に出た。
入り口には門番が1人立っている。
「止まれ!この先はマンフレートの町だ」
「それはラードルフ国の、と言う事ですね?」
「勿論だ、マジスカ領マンフレートの町だ。ここに何の様だ?」
「海産物を買い付けに来たのですが?」
「なんだ商人か?荷物を持たないから分からなかったよ」
「あぁ、それならここに」
そう言って俺はポーチを叩いた。
「マジック・バッグ持ちか?!驚いたな。市場は正面の通りだよ。ようこそマンフレートの町へ」
そういうと門番は中に入れてくれた。
中に入ると磯の香りがした。
町はそれ程、大きくはなく人通りも少なかった。
市場を回ったけけど、あまり魚が居ない。
あれ?
俺が戸惑っていると、市場のおばさんに言われた。
「こんな時間に来ても魚はないよ。あるのは干物くらいだ。くるなら朝来ないと」
そうか、朝漁からから戻るから午後の今の時間にはないのか。
それなら日を改めるか。
俺は一旦、セトラー国に戻ることにした。
町を出る時に門番さんに声を掛けられた。
「おい、もう帰るのかい?」
「えぇ、今日は来る時間が遅かったようで。魚がないので日を改めます」
「そうか、でもこんな時間に、また来ます…て、どこに行くんだい?」
「えっ?はい、大丈夫です。では、また!!」
そう言って俺はごまかした。
考えたら周りに何もないところで、また来ますと言われたら変に思うだろう。
他に街が無いのに、どこに帰るのかと思うよね。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
俺はセトラー国に戻り、森を下ると港町に出たことをみんなに話した。
海産物を売っていて、魚は朝早く行かないと売り切れてしまうと伝えた。
「お魚!食べたいです。明日、私も行きます」
「それならメイドである私も参ります」
エリザちゃんが行きたいと言えば、アーネさんも着いてくると言う。
「それなら3人で行きましょうか」
「はい!楽しみです」
翌日、朝早く俺とエリザちゃん、アーネさんの3人でセトラー国を出た。
アリッサさん、オルガさん、ノエルさん、約600人の住民に見送られる。
いったい、全員でなんだ?
出先に住民の1人がエリザちゃんに言っていた。
「何かあれば俺達がエリザ奥様を守りますから…」
着いてくる気ですか?
仕事をしてください。




