開かれる道
第五騎士団団長デブライ・マイロソフ
「影が恐れるダンジョン、《正義》が負けたダンジョン、嫌な予感しか無いよ」
今日は人生最大の任務になるだろうと考え
頭を抱えている。
今まで数々の死線をくぐり抜けて来たからこそ分かる。
もし、魔神のダンジョンなら俺は間違い無く
死ぬだろうな。
だが二人とも生きてる事を考えると平和主義の魔神の可能性がある……などとありもしない妄想をするのも許されるだろう。
死地に行く戦士に妄想ぐらい好きにさせてくれても良いはずだ。
俺が持っていくのは短剣と魔導ランタン
多少の保存食と少量の水分を持って行く。
魔物を見つけ次第逃走するため出来るだけ
身軽で行くつもりだ。
影の隠密がバレたのならば俺がコソコソと隠れた所で気づかれてしまうので、
正面から堂々と突入して、堂々と帰る作戦で行く。
一階層を巡回し例のジァイアントラットを
発見し次第戦闘もしくは逃走
そこら辺は状況とジァイアントラットの戦闘力で見極める。
影と軽く最終確認をした後に
ダンジョンに潜っていった。
ダンジョン内
1階層では別れ道も少なく
階層的にはすぐに攻略出来るらしい
影の話を聞くにラットに囲まれたら
自分の持てる最大火力のスキルをぶつけ
相手の隙を作り
直ぐに後退しろ、という事だ。
それはそうと、今完全に囲まれてるな。
うん、囲まれてる。
誰がどう言おうと囲まれている。
短剣に手をかけ身構えるだがそこで
近付いてくるラット達に異変を感じとる。
(どういう事だ?殺気が無い、
俺に攻撃をしようとする敵意さえ感じ無いぞ)
ラット達は攻撃されても受け止めれるように
警戒はしてるが
俺の隙を狙うなどの気配は感じ取れない。
短剣から手を離し
ラット達に完全に囲まれる。
そしたらラットの一団の中でジャイアントラットを数匹発見する。
(あいつらが影の言っていたジャイアントラットか……普通のジァイアントラットだが
一匹だけ明らかに風格が違う奴がいるな)
そのジァイアントラットだけが黒い体毛で覆われている。
間違いなく奴がボスだろう。
ボスと思われる黒いラットが俺の前に現れ
一言鳴くとダンジョンの奥に移動する。
黒いラットに合わさるように他のラット達も移動する。
付いて来いという事か、と思い抵抗はせずに
付いて行く。
そして十数分後
第五騎士団団長デブライ・マイロソフは
三階層の砦のベッドで気絶したいた。
数十分前
ダンジョン(俺)
おっと?今日も人が侵入してきたぞ!
貴重なDP源が入って来たぞ!!
と、そうだジェントルに言われてた事をし無ければならない。
入って来た人のステータスをダンジョンブロックで作成した石板に書き写す作業をする。
これは数少ない俺の仕事で
相手のスキルやステータス値が分かれば有利になるとか何とか
そう言う訳で書き写した石版を毎回ジェントルに真っ先に渡している。
勿論今まで入って来た奴のステータスも書き写している。
え〜と、コイツのステータスは
ステータス
種族 : 人族 レベル : 64
名前 : デブライ・マイロソフ
性別 : 男
歳 :36
HP : 3259/3259
MP : 1200/1200
筋力 : 1890 体力 : 2000 俊敏 : 800 知力 : 450
魔力 : 200
器用 : 400
SP :0
スキル
半月流剣術LV4、体術LV8、暗視LV1、筋力増強LV2、バーサークLV1
称号
第五騎士団団長、狂気の英雄
装備 : 正騎士鎧、リュック、短剣
自分の見た人間の中では
一番強いな。
第五騎士団団長が何で一人で来たのか理由が分からないが
石板に書き写して………よし!!出来た。
「お呼びですか?主よ」
「あぁ、ジェントル今さっき相手のステータスを書き終わった所なんだ。
見てくれ」
俺は持っていた石版をジェントルに渡す。
「ほう、団長ですか」
「そうなんだ、今までの人間では飛び抜けて
戦闘力が高いんだ、
だから今回はジェントルの意見を聞いて見たいなって思って」
「そうですか………そうですね、
前の侵入者が来た時
私自身が出迎えて対応しようとしましたが
魔法で逃げられてしまいましたし、
だから今回は逃げれない様にしてから警戒を解くという感じで迎えたらどうですか?
何か有益な情報を得られるかも知れません」
俺は少しの間考える
歓迎する事で起こるリスクとリターンを
リスクはこちらの情報の露見
リターンはあちらの情報だ。
メアリが外についてかなり話してくれるが
逃亡していた身詳しい内政などは知らないと言う。
逆に歓迎する事で要らない火種を撒く結果になるかも知れない、
そこでジェントルが口を挟む
「主よ、自分のしたい事をすれば良いのです。
もし何か判断を間違えれば私が注意しますので、」
その一言で俺は吹っ切れ一瞬で判断した。
「じぁあ、歓迎しようか」
「はい!」




