第213話、パパラ「ロリ黒タイツに絞められるとの、巨乳タンクトップに押しつぶされるの、どちらがお好みですか?」灯花「ロリって…」昼愛倫「妹達に恨まれてるのよね。胸を独占したって」
書き上がりましたので投稿します!
これからもよろしくお願いします!
私の名前は奇射パパラ。
どこにでもいる戦闘力を持った女の子です。みんなからはパパラちゃんかラッチちゃんって呼ばれてます。なんでラッチちゃんかというと、やはりカメラを持っているからですかね!パパラッチです!
そして私は今、カメラを携えてとある方の住居に向かって歩いてます。最近のネット掲示板は個人情報がスケスケで、有名人の目撃情報なんて簡単に手に入っちゃいます。もちろんフェイク情報も混ざってたりしますが、それをしらみ潰しに探っていくのが記者魂というもの。
そう。彼は私の記者魂に火をつけた。あのイベントで見せた第十位とのお姫様抱っこや、表彰式で起こった第九位との勘違いエンタメ。こんな面白い…じゃなかった!こんな素晴らしい人を追っかけないで何が記者志望ですか!
はい!そんな訳で彼のマンションに向かって歩いている私です。
それにしても結構歩きますね……ほえ?あれはなんでしょう!人がたくさん走って来るじゃないですか!?これは取材しなければ!
「すみませーん!何かあったんですか?」
「ん?この辺りで通り魔が現れたみたいなんだ」
通り魔!?これはスクープの予感ですね!
「あっ!君!」
ごめんなさい教えてくれた人!ですが行かずにはいられない!なにせこの先が目的地。そして通り魔という新たな情報に私は走り出すのを我慢できません!
おっと、さらに公園のブランコに少女が一人。逃げないんでしょうか?
小さな白髪の女の子……ん?見覚えがあるような。急ぎでしたが、ちょっと確認してみましょうか。
「…………」
「ようやく見つけました!」
あ、知人らしきスーツ姿の女性が現れました。彼女もそろそろ逃げるでしょう。では私は現場に向かってダッシュです!ハリーハリーハリー!
ふふふ、雰囲気があります。人気も無くなってきましたね。情報ではこの辺りに彼のマンションが……おっと!ありました!ありましたよー!!
そして私は出口前の草むらに隠れます。もちろん記者は不法侵入なんかしません。出待ちをするのが記者というもの。それに待っているだけで特ダネが飛び込んできそうなのが彼なんですよね。
きっと数分後には……おっとおおお!?
「はぁはぁ…荻野さん!」
知っている人が現れました!あの童顔貧乳黒タイツは間違いありません!序列第二位の付き人である黒衣灯花さんではないですか!?激写です!フィルムを燃やす勢いで撮りまくります!
しかも慌てたご様子?これはスクープの匂いがプンプンですね!!ウッホ!もう外から部屋を撮影しちゃいましょう!近くのマンションの屋上を目指します!
……って。なんでエレベーターが止まってるんですか!?え、点検中?じゃあなんで作業員の姿がどこにも……そりゃあ逃げますよね!?通り魔が出てるんですから!
え、登らないとなんですか?このマンションを?一階から屋上まで?…………。
おおおお記者魂ぃいい!!
はぁ!はぁ!はぁ!はぁ──くぅ、わ、私はっ、そこまでっ、戦闘力をっ、使えっ……うぷっ、吐きそうです…ですか諦めません私!そしてやってきました誰もいない屋上!はぁ〜〜〜〜ッッ!ふぅっっ!よしっ!さてさて、彼のいる部屋を探しましょうか!……って、のぉええッッ!?
「もう終わりです。この場に灯花さんは似合わない──」
声は聞こえませんが争ってます!破かれたカーテンを発見してみたら、そのリビングで絶賛戦闘中じゃないですか!?しかも黒衣灯花さんが相手にしているのは序列第四位の四弦昼愛倫さんでは!?ヤバイです!フィーバーです!宝くじで一億当てたくらいの人生運を使い切ったのではないでしょうか!?
これを写真だけに納めるなんてもったいない!これは生で感じられるから素晴らしいんですよ!
「ま、まだです!」
「危ないですね」
なんですかあの羨まけしからん巨乳タンクトップは!?揺れに揺れまくってるじゃないですか!?それに第二位の付き人さんは黒タイツが破けに破けて色気ムンムンしちゃってるじゃないですか!?
もう我慢できません!この迫力をリアルタイムで皆さんにお届けしたい!さっそく戦闘学専用の動画サイトでライブ配信の準備です!
実は戦闘学には専用の動画サイトがあり、戦闘力を使って色々と魅せる学生が急増していたりします。
戦闘力でテ○ヌしてみたー!とか、戦闘力で超次元サッ○ーやってみたー!とか!
そんな動画が行き交うサイトで、私は今から神をも恐れぬ覚悟でライブ配信をしようと心に決めました!
さてタイトルはどうしましょう!やはり【序列第四位VS第二位の付き人】?
ですがもう決着がつきそうで…………ええ!そうですよ!私は彼を待ってました!
おおお輝いてるぅうう!金色の光が出ちゃってます!これは間違いなく臨戦態勢!遠くにいる私でも分かりますよ!彼は間違いなくヤル気です!
フフフ!決まりました。これはビッグニュースになりますよ!!
投稿タイトルは【イベント優勝者VS序列第四位。生放送で頑張ります!!】で決まりです!さぁライブ配信の開幕ですよぉおお!!
「どうもー!パパラちゃんです!これからお見せするのはコチラ!」
私の顔からマンションの一室へとカメラを向ける。ああ、性的コンテンツに引っ掛かりませんように!だってエロいんです!巨乳タンクトップと伝線黒タイツなんですよ!
でも信じてます!動画サイトの管理AIがエロではなく芸術として判断してくれる事を!
「あの新入生歓迎イベントで優勝し、世界初の多重能力者である彼!荻野広樹さんのマンションで大変な事が起こってます!倒れた黒髪美少女に銃口を押し付けるのは、日本支部が誇る序列第四位!四弦昼愛倫さん!さぁこれからどうなるのか!荻野さんと四弦さんの気魄がここまで伝わってきます!」
おおお!ライブ配信の視聴者数がとんでもない事に!?凄いです!初めてです!もう千人以上が入ってきてます!そしてコメントも雨のごとく降り注いでいます!日本語だけではなく英語に中国語にフランス語!?もう確認しきれません!これは各支部で見られちゃってますね!!たぶんサイトを監視していた研究機関が多めでしょう!!
「な、なんとー!いきなり四弦さんが荻野さんに右ストレート!!だが紙一重で躱すぅうう!」
もう心臓が爆発しそうです!さぁ次に何を見せてくれるんでしょうか!!
「……あ、あれは?」
火気厳禁と書かれた大箱が現れると、すぐに黒衣さんが何かを叫びました。これは一体何が起こるんでしょうか!
「な──!?」
────こ、言葉が出ませんでした。何もかも聞こえなくなり、気づけば身体が背後へと吹き飛ばされていました。
「はっ!?何をしてるんですか私ぃい!」
床に叩きつけられながらも私はカメラを持って走ります。そして目にしたのは夥しい黒煙に染まったマンションでした。
「なぁああああんと!?爆発です!四弦さんと荻野さんのいた部屋で大爆発!これは一体何が起こって……てぇうぇええええ!?」
降下しながら二人は戦っていました!そして四弦さんの美脚が荻野さんの首を捕まえ、あのムチムチに挟まれてぇええ!?エロい!エロいですよ!!しかしエロでは終わらない!四弦さんの持つ大型ライフルが荻野さんの頭部に!!まさかのゼロ距離射撃ですか!?そのサイズを!?これは荻野さんのピンチぃちい!?き、効かない!?荻野さんは無傷です!?それに四弦さんが尽かさず再装填!荻野さんを撃ちまくりますぅうう!!
「視聴者のみなさん!彼女は本気です!序列第四位は荻野広樹を殺しにきてます!ですが無傷!大型ライフルでのゼロ距離に対しても、荻野広樹は微動だに反応を見せなぁああい!!」
そして四弦さんはワイヤーをマンションに引っ掛けて荻野さんを蹴り落としました。ですがすぐに窓枠を足場にして地上に着地。装填したばかりのライフルを携えて、荻野さんに突貫を見せました。
「つ、突っ込みます!そして彼はフラついている!これをチャンスと見たのでしょう!さぁどうなる!ここから決め手を掴めるのかぁああ!!」
瓦礫が降り注ぐ中を四弦さんが躊躇もなく走り抜ける。そして荻野さんは向かってくる彼女に向けて、震えながら手を伸ばしました。これは明らかです!あの荻野さんがギブアップのサインを見せています!ですか止まらない!四弦さんは銃口を荻野さんの頭部に突き刺そうと伸ばして──っ!?
「なっ──なんとぉおお!!四弦さんが投げ飛ばされたぁああ!!」
荻野さんは諦めていませんでした。震えた手は計算されていたかのように彼女の手を打ち抜き、さらに銃を流れるままに奪い取って、体重移動と関節技を駆使して彼女の華奢な身体を投げ飛ばしました。まるで熟練の動きです。彼は転校生という話ですが、間違いなく普通の一般人ではない!彼の過去が気になりますね!
「そして四弦さんが能力を使用!次女の昼愛倫さんに代わって、三女の夕流恋さんが戦場に現れた!」
四弦家の三女、四弦夕流恋。明るいツインテールに天真爛漫な笑顔が特徴。そして格闘センスは日本支部でも上位に食い込むとされている接近戦の超スペシャリスト。
「さっそく飛び出した!野生のような眼光で彼に脚を!それを荻野さんは奪い取った銃で防ぐ!だが四弦さ…もう夕流恋さんでいきましょう!彼女の逆脚が彼の頭部を襲う!しかしそれを頭突きで相殺ぃ!?凄いです!こんな鬼気迫る戦いを間近で見たのは初めてです!」
激アツ!そしてもっと見せてほしい!こんな戦いは一生に一度見れるか見れないかくらいの価値があります!おおっ!そして夕流恋さんに動きがありました!
「夕流恋さんが棍棒を構えました!そして荻野さんはライフルを持っていますが、先ほど撃てなかったご様子。恐らく指紋認証装置がある特殊武器……く、悔しい!せめて彼に武器を!そしたらもっと熱い戦いが見れそうなのに!…………ほえ?」
彼らの戦いに夢中で気づきませんでしたが、あの爆発で飛んできたのか、私の足元にキラリと光沢を見せるラッキーアイテムが落ちていました。
あの黒衣灯花さんが使っていた刀が今、私の手にあります。こ、これは…。
「……視聴者の皆様。私は世界中の戦闘学のご期待に答え、彼に託そうと思います。だってその方が面白そうですし!皆さんも見たいですよね!投げたいですよね!あ、投げ銭も貰えたら嬉しいです!それで私の気分も盛り上がって、もっと撮影に頑張れまっとぅぅおおおお!?ありがとうございます!たくさんのお金の雨やああああ!ええご期待に答えますとも!荻野さん!新しい武器よ!えい!」
バターな名前をしたパン作り少女のごとく、私は刀を投げました。そして彼の頭が刀に入れ替わる訳でもなく、刀の○魔サム○イソードになる筈もなく、当然のように握ってくれて超ナイスピッチングです私!
「さぁ第二ラウンドが始まりました!棍棒を振り下ろす夕流恋さんに対して、受け流すように躱す荻野さん!そして刀を一周させて回し斬り!しかし夕流恋さんの側に大きな鉄板が出現して防ぐ!さ、さらに!?あれはまさか!?」
夕流恋さんが出した鉄板の下に、大量の手榴弾が転がった。遠目から見てもその量は大型ドラム缶一杯ぶん。それに荻野さんは反応する時間もなく、
「大・爆・発ぅうう!!またも爆発です!そして爆風の中から夕流恋さんが飛び出してきた!彼はどうなったのでしょう!まさかとは思いますが……ええ、分かっていました。夕流恋さんもです。彼女は棍棒を握り締めて、黒煙の中から歩いてくる彼を睨みつけます。そう、二人の戦いはまだ序章。私も最後までお付き合いしようと思います!ではチャンネルはこのままで!どうかよろしくお願いします!」
────。
────。
「葉月、どうしてこんな事をしたんですか?」
「…………」
「【万全到達】。その予備の薬まで使い切るなんて」
「…………」
「また彼を廃人にする気なら、校長に全てを伝えてもいいんですよ?数年前の合同作戦、そこでアナタが広樹に何をしたのかを」
読みに来てくれてありがとうございます。
これからもどうかよろしくお願いします。




