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神と魔王と人類と  作者: 高橋太郎
第六章 試合
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その25

「然う云えば、詠唱時間はどんな程度なのですか? チャージ中に間合いを詰められて、潰される可能性もありますよね?」

 自分の専門分野でもある遠距離戦になると予想されたが、クーロンはだからこそ疑問を隠せずそうならない可能性を指摘した。

「最初から遠距離モードならね。【虚飾】と【憂鬱】にこれまで溜め込まれた魔力を考えれば、何回か分ぐらいは即座に撃ち込めると思うよ。ボクもそこまで詳しくないから分からないけどね」

「溜めている、ですか? 今までのヴァシュタール先輩の行動に余剰魔力なんてありましたっけ?」

 クーロンは首を傾げた。

 一撃で流れを変えるとなれば、その威力は今までのものと比にならない。使う魔力量もそれを発動させる為の術式も大規模なものとなる。専門家であるからこそ、クーロンは懐疑的にならざるを得なかった。

「根本から違うんだよ、リオン君の場合は。彼は本物の“魔王”だからね。常時“混沌”とリンクする事で消費した魔力を回復し続けられるんだ。魔力切れという概念がないの。だから、使い切れない魔力を端からあの二振りに注ぎ込んでいるわけ。そうする事で、魔力の無駄を無くすのと同時に遠距離戦で即座に魔導砲撃を仕掛けるだけの魔力を溜め込んでいるんだよ。普段だとそんなに直ぐには溜まらないけど、今みたいに“枷”を一時的に外している状況だったら……少なくとも一発分じゃないだろうね、溜まっている量」

 至極冷静な目付きでアールマティは淡々とリオンの手の内を測る。「ちなみに術式は最初から仕込まれているものを簡易に発動できるから、詠唱すらないよ。ボクたちの常識で計り知れないからね?」

「それ、もう私が知っている遠距離戦とは完全に別物なんですけどね。そうなると、問題はその一撃であの明神先輩の鉄壁を撃ち貫けるか、ですが」

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