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神と魔王と人類と  作者: 高橋太郎
第六章 試合
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その22

 世の中、分かっていても反応できない事象など山ほどある。

 リオンの中距離における機動とてその中の一つだろう。

(……この速度に“雷速”で付いて行っていた雷神殿がどれだけイカれていたかよく分かるな)

 心中で毒突きながらも、暁生は去年リオンに判定勝ちした(じんぶつ)を今更ながら再評価していた。

 神速とは上手く言ったもので、攻撃に移ると見た次の瞬間には大鎌の刃が自分の目の前に迫っていた。

 目で追おうとすれば、追い切れずに反応しきれない速度でこうも連続して攻撃されて手も足も出ない。だからといって、直感便りの防御ではいつかあっさりと失敗するだろう。

 それを防ぐ一つの手法が同じ舞台に上がる事、単純な事ながらもそれをやれる異能を持つ家門など世界広しと言えど数える程度だろう。

 ならば暁生に対抗する術が無いのかと言えば──

(無い訳でも無いか。まあ、いずれはぶつかる予定の雷神殿対策の予行練習と洒落込むか)

 リオンの攻撃を防いだ次の瞬間、それまではその速度に追いつけない為使っていなかった“六華比良”をリオンの進路に展開する。

 当然、防御にリソースを割り振っていないリオンがそれに当たればそれで一本取れるだけの力は有している。

 故に、リオンは“六華比良”をかいくぐりながら再び暁生に肉薄するが、

「そう何度も同じ手が通じると思っているのか、リオンッ!」

 と、一喝し、暁生は予定通りに誘い込んだリオンにカウンターを仕掛けた。

 しかし、リオンも然る者で、自分の一撃を避けられた瞬間に全魔力を使って緊急回避をしていた。

「チッ、逃げ足だけは速いな」

 悪態を吐きながらも、「さあ、俺の“雷神の太刀”を見切れるか?」と、啖呵を切った。

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