これもチームワークです
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叔父の鉄二は、やはりそういうところはわかってくれている。
プラモデルはやはり、自分の手で作ってみなければ、どんなものなのかわからない。
それに鉄二は、悠希のお財布事情も察してくれているはずだ。
この「RG リアルグレード 1/144 RX78‐2 ガンダム Ver.2.0 」の価格は、3850円 (税込) とそんなに高くはないお手軽価格ではあるのだが、悠希は鉄二と会った「ガンダムベース東京」であのときに、定価16500円 (税込) の「PG パーフェクトグレード 1/60 RX‐178 ガンダム Mk‐Ⅱ (エゥーゴカラー) 」を、真剣に悩んだ末に買っているのを鉄二は見ていた。
それもあって、叔父の鉄二はこの「ガンプラ」を持ってきてくれたのだろう。
悠希は自分の部屋に入ってすぐに鉄二にLINEした。
[ 叔父さん、ありがとう。叔父さんが持ってきてくれたプラモは、みんなに教えるために使うね ]
そうLINEした。
叔父の鉄二からは少ししてから、[ それなら良かった ] と、LINEが返ってくる。
そして [ 遥香が今度、女子プラモ部に行くって言ってた ] と 、LINEが送られてくる。
その今度とはいつなのかとは思ったが、そこは敢えて聞くのをやめた。
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そうして、秋葉原に行く約束をした日から、二週間後の当日。
悠希たち「女子プラモ部」の五人は、その秋葉原に来ていた。
その五人目というのは、松下希実さんのことだ。
「松下さん。よかったんですか、また大樹くんのこと、置いてきて」
そう悠希が聞く。
「失礼ねぇ、小日向さん。あたしは大樹への誕生日プレゼントを買いに来たのよ」
そう言った。
「それに、女子プラモ部のマネージャーとしても参加しておきたかったしね」
そう松下さんは、自分もメンバーの一人であることを強調する。
「それで今日は、プラモデルの塗料を買いに来たのよね?」
そう松下さんは確認する。
「そうです。それで、折角なんで、みんなでいろいろと秋葉原のプラモデル店を見て回ろうかという話になりまして」
そう悠希は、前回の集まりのときに決まったことを話す。
「いいわね。それ。凄く女子会らしくて楽しそう」
そう松下さんは共感する。
「ところで、松下さんはこのことを誰に聞いたんですか? 絢子さんですか」
そう悠希が聞く。
「誰にって、みんなによ」
そう松下さんは言った。
「みんなって?」
そう再度、悠希が聞く。
「だから、絢子さんを含めて、ここにいるみんなよ」
そう松下さんは言った。
しかしながら、この中で、悠希は松下さんには、今日のことは何も教えていないので、そうなると、どこか後ろめたさがある。
「あたしも……今日のこと教えてた方がよかったですかね」
そう悠希が聞く。
「いや。全然。てっきり小日向さんが、環季ちゃんに頼んでLINEで教えてくれたと思ってたから」
と松下さんは、まったく気にしていることはなく、そうあっけらかんと言う。
「だって、悠希ちゃん、部長はそういうところが鈍いじゃないですかぁーー。だから、先回りです」
そう環季が笑って言う。
そう言われると、悠希は否定できない。「女子プラモ部」を自ら掲げながらも、こういう場を仕切るようなことは苦手だ。
それでもここには、リーダーシップがある真唯や、その場の雰囲気を引っ張っていってくれる環季。その場を取りまとめてくれる松下さんがいる。
それなので、悠希はプラモデルのことだけに集中できるのだ。
「環ちゃん。ありがとーー!」
そう悠希は心から思った。




