2話 説明をしてもらいます。
「失礼します。」
宗一に続いて俺も校長室へと入る。目の前には大きな来客用のソファ、四方には大量の本棚、その上には4つの写真が立てられている。
おそらく歴代の校長の写真だろう。
「ああ、ようこそ、たしか清岡君だったかな、沁風君をつれてきてありがとう。」
「んっ?あれ、校長ってあなたじゃないですよね?」
そうみたいだな
「今日は校長が出張でいないから代わりに来たんだよー。僕は理事長の風見春哉、よろしくね。」
「は、はあ、よろしくお願いします。んじゃ夏樹!また教室で!失礼します。」
宗一が一礼して校長室からでる。
この部屋には俺と春哉理事長の2人だけだ。
「…別に理事長室でよかったんじゃないの?」
「まあいいじゃないか、校長がいないのは事実だし。それに校長にはこれからたくさんお世話になるんだしね。どうだい?クラスは。」
「まあ10人しかいないSクラスに入れるとか権力つかっていいのかよ」
「んー…でもお前の実力なら正しいんじゃないの?別に権力をつかった覚えもないし」
「まあ『アニキ』はそこまで墜ちちゃあいないとは思うけど」
目の前にいる人物は俺の兄の沁風春哉だ。両親の海外在住がきまり、俺と兄は日本に残るといった。
だが職についてる兄はいいのだが、まだ学生の俺に一人暮らしは無理だと、親戚の人たちは猛反対した。
父も母も結構変わり者だったらしいが、あれでも大企業のトップの父とその秘書の母なだけあって俺を兄が勤めている学校に編入させるといってきたのだから文句も言えなかった。
こちらとしても日本を絶対離れたくなかったから万々歳なわけだが、でも別に日本に残る理由なんてものはそれほど重要ではなく、ただ外国で暮らしたくないってのと和が好きだったからである。
「つか風見って、なんで偽名使ってんだ?」
「ほら俺とお前結構有名な親もってるだろ?んで兄がここの理事長なんてしられてみろ、裏口入学、七光り、家族のすねかじりなんて呼ばれるかも知れないだろ?
編入してきたばっかで問題おきても困るし、きちんと実力を見てもらってから公開すればさ、『ああ、この実力ならS クラスに入れてもおかしくはないし、あいつすげーやつだったんだな。』って思われるだけだからいいだろう?」
「おお、実家ではグーたらしてた兄貴がこんなにすごいやつだとは思わなかったわ。」
「ははは、夏樹は相変わらず口が悪いねえ。ま、そんなとこかな?この学校の説明はしたっけ?」
「いや、俺が知ってるのは兄貴がこの学校の理事長をしてて、日本でトップの就職率を出してることくらいだな。」
「その2点は忘れてもいいかな、これから説明することは学校を生きていくことに非常に必要なことだ。絶対頭に入れるんだよ?」
「できたらね。」
俺の減らず口を苦笑いで受けとめて話始める。
「まずこの学校は実力がすべてだ。学力、実技、経験。この3つは必ずこの学校で必然的に使うことになる。
この3つには得点があって、進学者は3つの点数をつけられる。
上から、100-90
89-70
69-50
49-40
と分かれていて、上からランクがつけられ、S~Cに分かれる、40以下は全部不合格だ。
この3つのうち平均がSならSクラスAならAクラスそのあとは2つと一緒で平均のランクでBとCがあるよ。
ここまでは大丈夫かい?」
「うん、大丈夫」
「じゃあつづけるよ。そしてそのランクと分かれた生徒は1年目はまず、自分の混沌を強化を基本としたカリキュラムをつける、2年はその応用と業界に向けてのカリキュラム、3年目は進学、または就職となる。いまのお前は1年目の6月だからまだまだいろいろできるからゆっくり考えればいい。」
「そこまでぶっ飛んだことじゃないね、なのに何でこんなに就職率が高いのかはわかんないな。」
「そうだね、『ここまで』は普通だ。でも残りのひとつがこの学校の就職、進学率を上げるんだ。
1つ、就職、進学には大企業のみへの就職、偏差値80以上の進学のみが条件なんだ。そしてそれができない人は退学をしないといけない。
2つ、実技の強化をすることができる訓練場が20ある。ここで喧嘩も修行も自由だ。
以上の2つがほかとは違うところなんだよ。」
「まてまて!大企業への就職と偏差値80以上への進学とか無理難題すぎんだろ!ほんとに進学、就職率がトップなのかよ!?」
「みんな退学したくないのさ、それに混沌石がものをいう時代だ。そりゃあみんなやる気だすさ、まずここに進学するときには面接とかもいろいろやって、その上でこの学校にいるわけだ。みんな死ぬ気ってわけさ。」




