表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Take On Me 5  作者: マン太


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/4

プロローグ

「──断る」


 目前に広がる海は、夜の闇に染まっていた。その波間には、近くで回る観覧車の虹色の光りが揺れている。

 それを欄干から眺めながら、(たける)はそう口にした。聞くものが聞けば、冷たくも聞こえるだろう。

 言葉を受けた男は、浅くため息をつく。本格的な冬の到来にはまだ早いが、それでも吐く息はわずかに白い。


「そう言われるとは思ったが…。岳がこっちと距離を取っているのは十分わかっている。──が、今回は他に頼める奴がいなくてな…。適任だと思ったんだ」


「他を当たれ」


 岳はにべもない。


「──わかった。仕方ない…」


 男は肩を落とすと、来た道を戻りかけた。その気落ちした背中へ、


「すまない。──(くす)


 そう声をかける。すると、分かっているとばかり、男は半身振り返って、微かに苦笑して見せるとその場を後にした。

 残された岳もまた、深いため息を漏らす。

 縁を切ったつもりでも、どうしても関わってくる。まるっきり関係なし、ではいられないのだ。過去をすべてリセットする方法などないのだから。


「…付き合っていくしか、ないんだろうな」


 そうしていくほか、道はない。

 どうせなら、大和を連れて、どこか遠く、誰も知らない場所へ姿を消してしまいたいと、そう強く願った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ