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氷の中で眠ってたら溶けて起きちゃったって女神様がやってきたけど,俺はただの転移者です。  作者: 雷鳥文庫


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22/26

落下。そして

次の日。

サーデイ様に谷に突き落とされた。

下に獅子って言うか、ライオンが待ってるという念の入れようだ。


「ひえええええ!」

「きゃああああ!」


二人で、抱き合って落ちていく途中で緑の光が発光した!


間一髪で宙に浮く俺たち。


がうっ。

ライオンの口が虚空をかむ。

もう少しでご飯になるところだった。

というか、このライオンでかくない?


うわっ、ジャンプして飛びかかってくる!


「テル!手から出せ!」


何を?

「とにかく何が投げつけなければ!」

剣を投げつけるイメージ!


ちえすとおおおお!


手から緑の光のナイフがライオンに向かって放たれた!ささる!ささる!


「よし、良いぞ!」


ライオンの魔獣が動かなくなったのをみて、

そっと降りた。

ずっとひかりさんの腰に手を回していたので、そっと離す。

ふう、凍らなくて良かった。


サーデイ様とフォステイ様が、フェンリル化した

フェンフェンさんに乗って降りてきた。

 

崖をジグザグに軽やかにおりてくる。


「フェンフェンよ、ご苦労だった。」


ひとの形にもどってニッコリする、フェンフェンさん。

笑うとチャーミングだけど、覗く犬歯が尖っていて怖いです。


ヒュルるるるるるる


いきなり暗くなってつむじ風が吹いた。

フェンフェンさんが女神たちをかばう。

(女神たちの方が強いと思うけど。)


ガルルルル


うなり始めた。


嫌な予感がした。


「やあ、サーデイ、今、1・・・・なんだね。」


つむじ風の中からエアリー神が現れた。


「何を言ってる。」


「私と来たまえ。」


「サーデイ様っ、お逃げ下さいませ!」

フェンフェンさんがフェンリルに変わってエアリー

神におそいかかる!


「やめろ!フェン!」


ぎゃん。


瞬殺だ、瞬殺で毛皮が血で染まった。


「しっかりしろ!」

女神様たちが駆け寄って治療しようとする。


「ペットのしつけがなってないなあ。」

「キサマっ!」


「相変わらずお優しいことだ、やり方を変えよう。」


「!」

いきなりエアリー神がひかりさんを捕まえた。

首に手を回している。


「おいっ!ひかりを放せっ!!」


「人質だよ。サーデイ、キミが私と来てくれるなら。この娘を丁寧に扱おう。

でなければ、空から落とすよ。」


ひかりさんが緑色に光った。

「ああ、いけない、意識を刈り取るとするか!」


手刀を首に当てられて、ひかりさんがダラリとなった。

「ひかりさんっ!」


「坊主すまないな。サーデイの侍女にしたいので、

オマエはいらないんだよ。」


「おい、エアリー私がいこう。」


「お、まえ、は??」

 

いぶかしげに眉をあげてフォステイ様を見る。


「わからないのか?フォステイだよ。

玉は外れてしまったがね。

ほら、ここに。」


フォステイ様が首から下げたネックレスをかがげる。


そこには四枚の花びらのついた水晶の玉がきらめいていた。


「ちょっとぐらい様子が、変わったからってわからないのか。

オマエのルイフェリナに対する愛情はそんなものか。」

じわりと荒神へにじりよる。


「そ、んな?何故?」

エアリー神は唖然としている。

目の前の事が信じられないようだ。


「オマエのせいだろうがっ!!サーデイが祠に隠れていたからって、

手当たり次第に女神をまつっていた祠を壊してまわったよなあ?

それで、私は眠りから覚めたものの、チカラの補充もできなくて、」


青ざめるエアリー神。


「どんどん女神のチカラを無くしていったのさ。

ーーなあ、ルイフェリナの化身なる私を

堕神にして、オマエは満足なのか??」


「えっ、堕神…。」


(彼女が弱った一番大きな原因はティル神がいないことだ。

しかし、それもコイツのせいだ。)


「見ろよ、コレを。」


フォステイ様が、手の甲を見せる。

そこには、擦り傷が出来ていて、血がにじんでいた。


「誰かさんが暴れてくれたから。

怪我をしたぞ。」


「ほ、本当にか!そんな事に。なっていたなんて。」


ぽたり、ぽたり。


なんとエアリー神が泣いている。

細かく震えている。


「私はその何倍も泣いた。」


一歩ずつ、寄っていく。


「その何倍も絶望した。」


もう、エアリー神はうずくまっている。


「何倍も苦しんだ。」


フォステイ様はエアリー神をけりあげた。


「痛くないだろ?か弱い人間なんだから。


なあ、もう少しで消滅するところだったんだ。


ゴーデイが目覚めて、光を放った。


それでなんとか生き延びたんだ。


今だって、姉妹のチカラのおこぼれで生きているのさ。」


「ルイフェリナ…、、」

「そうだ。以前オマエは言ったな。

この混沌とした世界。たったひとつの光が

キミだと。何百回も何千回も季節がめぐっても、」


「「永遠にキミを愛すると。」」


サーデイ様とフォステイ様の声が揃った。


「本当に、フォステイなんだな。その言葉、

覚えていたんだな。」


「さて、どうする。こんな姿の私でよければ、

おまえの神殿に行ってやると,言ってるんだぞ。」


エアリー神はじっと見ていた。


「私はか弱い人間だ。すぐ怪我をするぞ。

ちょっとしたことで儚くなる。

食べものや飲みものも必要だ。

姉妹たちみたいに丈夫ではないぞ。」


「では、繊細なガラス細工のように扱おう。」


エアリー神はそっとファステイ様を抱き上げた。


ひかりさんはつむじ風の上に乗って浮かんでいる、

まだ意識はないようだ。


「その娘は置いていけよ。」


「いや、せめて、3ヶ月は。

お前が逃げないとわかってからだ。」


「では、誓え。3ヶ月後には無事に解放すると。

傷ひとつつけるなよ。」


「わかった。」


「フォステイ!」


「騒ぐな、サーデイ。また、会えることもあるだろう。」


エアリー神は二人を連れて天空に消えた。


こちらの話は重めなので、続 グランディ王国物語も

時々書いてます。

見てね。

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