第一話
終電が出たあとの駅は、不思議なくらい静かだ。
昼間は人であふれているホームも、今は風の音しか聞こえない。
高校二年の春、俺はその静かな駅のベンチに座っていた。スマホの時計は23時47分。もちろん終電はもうない。
「……やっちまったな」
つぶやいても、返事をする人はいない。
部活の大会帰り、乗り換えをミスしてこの駅で降りた結果がこれだ。田舎のローカル線は、終電が早すぎる。
仕方なくベンチで時間をつぶしていると、改札の方から足音が聞こえた。
コツ、コツ、コツ。
こんな時間に誰だろうと思って顔を上げると、同じ制服の女子が立っていた。肩までの黒髪で、少しだけ眠そうな顔をしている。
「……終電、ないよ」
俺が言うと、彼女は少し笑った。
「知ってる。だから来た」
「え?」
「終電逃したの、君でしょ」
思わず間の抜けた声が出た。
「なんで知ってるんだよ」
「部活のグループLINE。先生が“誰か迎えに行けないか”って」
そう言って彼女は隣のベンチに座った。
夜の駅はやっぱり静かで、遠くの信号の音だけが聞こえている。
「で、迎え?」
「ううん」
「違うんかい」
「迎えはお父さん。今こっち向かってる」
じゃあなんで来たんだよ、と思ったけど、聞く前に彼女が言った。
「一人で待つの、暇でしょ」
それだけだった。
しばらく二人で黙っていた。
春の夜風が少し冷たい。
「…ありがと」
俺が言うと、彼女は少し驚いた顔をした。
「何が?」
「来てくれたこと」
「別に」
そっけない言い方だったけど、少しだけ照れているようにも見えた。
沈黙がまた落ちる。
「ねえ」
彼女が突然言った。
「もしさ」
「ん?」
「このまま電車が一生来なかったらどうする?」
「いやそれ駅として終わってるだろ」
「真面目に」
真面目にって言われても困る。
「…歩くかな」
「家まで?」
「無理だけど」
二人で少し笑った。
そのとき、遠くで車のライトが見えた。
「来たかも」
彼女が立ち上がる。
「送ってくれるって」
「まじ?神じゃん」
「ついでだからね」
改札の外へ歩きながら、俺はふと思った。
「そういえば」
「ん?」
「お前、俺とそんな話したことあったっけ」
彼女は少し考えてから言った。
「ないね」
「じゃあなんで来たんだよ」
すると彼女は、少しだけ笑った。
「終電逃してる人がいたら、なんか放っておけないでしょ」
外に出ると、車が止まっていた。
彼女は助手席に乗り込む前に、振り返った。
「また学校で」
「ああ」
ドアが閉まる。車はゆっくりと走り出した。
静かな駅前に一人残されて、俺は思う。
たぶん今日のことは、特別な出来事じゃない。
ただ終電を逃して、ちょっと誰かに助けられただけだ。
でも。
夜の駅の静けさとか、ベンチの冷たさとか、
彼女の「暇でしょ」という言い方とか。
そういう細かいことだけが、妙に覚えている気がした。
たぶん何年かあとに思い出すのは、こういう夜なんだろう。
AIに、2000文字程度で小説書いて、と言ってみたらこんなの出してきました。すごいですね技術の進歩は。私の介入は全くありません。皆さんも暇つぶしにやってみてください。続きを作ってと言ったらどんなの出してくるんでしょうね。
あらすじも100文字程度でAIにやってもらいました。




