コード78「サマースペルフェス開催」
第78話
前回、ケーシィことケイトの昔話を聞いた後から
輝鳥歴224年、7ムーン31ピリオド。SSF前夜祭
カナリー一行は可憐な衣装に身を包み、
前夜祭を見て回る。
「うわぁ~~!すごーい!サテリッズ全体がお祭りで彩られてるよ~!」
都市を歩く者達みながドレスやタキシードに身を包む。
フェニ・アステライトとも合流した。
「カナリ~!会いたかったよ!私の妹はなんでこんなにも可愛いんだろう…?」
フェニもまたドレスに身を包んでいる。
紅色のドレスでとても美しい。
リベラとリーナも華やかな衣装に身を包んでいる。
リベラは青黒いかわいらしいドレスに、リーナは桃白く大人っぽいドレスを着ている。
ちなみに、リベラはレース付きのトーク帽を片方に被り、もう片方にリボンを付け
悪魔の角を隠していた。
リベラとリーナはいつも以上に警戒しているように見え、
マナもいつもと同じく真顔だったが、警戒しているように感じられた。
「マナ?どうかしたの?リベラさんも、リーナさんも。」
3人は誤魔化していたが、実際のところ、
お祭りとは言え、学園都市から出てきているのだから、
ルナリアを警戒するのは至って普通な事である。
3名は少しだけ緊張の糸をほどき、皆と同じく前夜祭を楽しむことにした。
ケーシィは初めは少し浮かない表情をしていた。
そして、カナリー達に昨日の事と、自身の過去について、
そして全てをカナリー達に話した。
カナリーはぽろぽろと泣いていた。
「私たちが居ますからね…!ケーシィさん…!いえ、ケイトちゃん!」
ケイトはみんなに温かく迎えられる。
「そういえば、初対面の時に、ケイトという名が上がっていましたね。記憶しています。なるほど、そういう事だったのですね。」
マナは冷静に分析した。
「本名はケイトですが、みなさんはお好きな呼び方で大丈夫ですので、今まで通り仲良くしていただけますと嬉しいですわ。」
前夜祭の最後には、花火が打ち上げられた。
1万発の花火魔術。
時刻は夜23:59。
みんなでカウントダウンする。
ついに、サマースペルフェスが始まった。
特大の花火が上がり、花開く。
輝鳥歴224年 8ムーン1ピリオド。
サマースペルフェスが開催した。
「魔楽演奏団による、オーケストラが始まります!」
衛星都市サテリッズに響き渡る大拡声魔術。
その魔術からは、サマースペルフェスが始まったと知らせる
大演奏が花火が上がる中、始まった。
みんなが演奏と花火に心、魂を奪われる。
この瞬間、今はみんなが笑顔になり、警戒していたリベラさん、リーナさん、
マナも、みんなリラックスし、夜空と花火を見つめていた。
「よーし!俺たちも準備を始めるぞ!ドワーフ魂の名に懸けて客を全力で呼び込むぞ!」
「サマーツールウィークが始まる!おめぇら!警備を怠るなよ!企業説明もあるから、明日に備えて備品チェックするぞ!」
「国外からのお客さんも多いですから、魔列車特別便も運行されますので、職員一同は警備と呼びかけしっかりしてくださいね。また全体アナウンスしますので、みなさん!2週間の間!頑張りましょう!」
それぞれが、サマースペルフェスの準備を行い、
そしてみんなが全力で楽しもうとしている。
夏の大祭がこうして始まったのだった。
カナリー達が遊び疲れて帰って来たのは夜の1時頃だった。
アミルダさんに怒られるかもと思っていたが、この日は許してくれた。
8ムーン2ピリオド。
以前、イベントスタッフとして会場警備をした会社も
今回、サマーツールウィークの会場警備の一端を任されていた。
その警備会社から、カナリーとマナに依頼があった。
「頼む…!少しだけでも良い!手伝って欲しい…!君たちは以前大活躍してくれたから、お給料も弾むから!お願い!」
警備会社の社長さんに直接お願いされた。
サマーデュエルの予選と本選以外、そして、3日間くらいならと
そのお願いを了承した。
今回は、カナリー、マナ、リベラ、リーナ、ケーシィ、リルフ、
フェニ、モニカ、ノーマン、ミリーらでそれぞれ交代しながら
イベント警備スタッフの任についた。
会場は大賑わい。
お客の数も尋常じゃない程おり、
また国外からのお客さんもたくさんいるため、
大変だった。
人がたくさんいるため、その分、悪い人達もたくさんいる。
「そこのあなた!今なにをしようとしたの!?そのポケットの中確認させてもらうわ!」
リーナが窃盗犯を捕まえたりした。
サマーツールフェスに、ちょび髭の政治家おじさんが居た。
「おおお~~~!カナリー・アステライト君!私の命の恩人!また会えるとは!いやぁ~!君にはぜひ私専属の護衛をおまかせしたかったのだがね!がっはっは!頑張ってるようだね!私はこの後、公演があるから!また会おう!では!」
また名前を聞きそびれたが、ちょび髭は健在だった。
「おっ!後輩~!元気してたか?俺だよ!俺俺!覚えてる?」
もちろん覚えている。イベントスタッフになった時に最初に教えてくれた先輩。
「ビル先輩!覚えてますよ~!お久しぶりです!またこうして一緒に働けて嬉しいです!今回はたくさんいるので、ビル先輩も大変ですね!」
ビルは、え?と言った表情をして焦っていた。
「あははっ!冗談ですよ!みんな私よりも優秀なので、教えなくてもなんとな~くやってますよ。」
「は、はは…冗談きついぜ後輩~。あん時はほんと大変だったな…あれから、兄貴にも会いに行ってさ…。あれ?後輩?どこ行った?」
カナリーはここはもう大丈夫だろうと、ビルに一声かけてからこの場をおまかせしていたが、
ビルはそれに気が付かず、独り言を言っているようだった。
サマーツールフェスには以前、魔駆動車を運転した女性も来ていた。
「あ~!あなたはあの時の!お久しぶりです!!わぁ~!会いたかったです!」
久しぶりに会い、少し話し込んだ。
「お久しぶりですね!えーっと…お名前は確か…あれ?そういえば聞いてませんでしたか?」
ここで改めてお互いに、自己紹介をした。
「私の名前は、カナリー・アステライトって言います!あなたのお名前は?」
「カナリーさんって言うんですね!私の名前は………」
凄腕ドライバーの転生お姉さんとも再会できましたね。
彼女の名前は……。
サマースペルフェス開催です。
夏休み、夏の大祭編がオーケストラと共に始まりました。
第78話、読んでいただきありがとうございます。




