コード77「ケイト・ライジェルの過去」
第77話
前回、ケーシィがリベラに助けられたところから
「わたくしの家がバラバラになったのは、お母様が亡くなってからですわ。」
キャサリン・ライジェル
通称、キャシー。彼女は魔術師Sランク。
エルフの女性であり、ライジェル流最強の魔術師だった。
レミー・ライジェル
彼はキャサリンの夫であり、当時は学者をしていた。
現在は、ライジェル流を学び、魔術警察実動隊へ転職。
ケイト・ライジェル
通称、ケーシィ。
エルフの女の子であり、ライジェル流格闘魔術を使い、
その後は魔術学園付属小学校 通称、魔小学校に入学。
格闘センスがかなり良かった。
きっと、キャシー譲りだろう。
キャシーが亡くなったのは、ケイトが6歳の頃。
魔術大戦が終結したのは良いものの、それによる魔物や魔獣の活性化。
謎の巨大モンスターの出現が確認された。
それに、キャシーは国からの要請で調査へ向かった。
そこでキャシーは戦死した。
荒れるレミー、悲しむケイト。
最後まで、レミーはケイトに謝っていた。
引き留めていれば…。ケイトのお誕生日だったのにと。
彼はずっと、ケーシィに謝っていた。
顔を合わせるたびに。
ケイト。ごめん。
ケイト。ごめんな。
ケイト、その…悪かった。
ケイト…。ケイト…!
誕生日…プレゼント…何が欲しい…?
ケイトは居なくならないでくれ…。
あぁ…ケイト、ケイトうるさい…!
毎日毎日、顔を合わせては謝って来て…。
プレゼントなんて要らないから…お母さまに…会いたい…。
わたくしもいつかはお母さまのようなかっこいい魔術師に…。
キャシーお母さまのように、ケイトから、ケーシィに。
これから、わたくしは、ケーシィ。
かっこいい女性に。なりますわ。
それから、ケーシィはライジェル流をひたすらに訓練した。
拳が、足が動かなくなるまで、息が続かなくなるまで、毎日毎日。
そんな彼女らを見てられないと、
ライジェル家の親戚が引き取ってくれた。
レミーとの最後の会話は、
「ケイト…ごめん。」
そんな彼に、ケーシィは、
「もう、謝らなくてもいいんですのよ。わたくしは大丈夫です。」
そう言っても、レミーはずっと謝っていた。
どうしてずっと謝ってるんですの…?それじゃあまるで…。
「すみません。こんな暗いお話をしてしまって。隠していたわけではないのですが、私の本名は、ケイトなんです。助けていただいてありがとうございます。謝られるのが、怖くなってしまって。誰もそんなことを思っていないのは分かります。でも…謝られると、わたくしのせいなんじゃないかって…。お父様には、もう会う事は無いと思っていましたのに。」
リベラはケイトの背中をさすった。
「落ち着くまで、一緒に居るですよ。」
しばらく2人で、景色を見つめていた。
「ありがとうございますわ。いつまでも引きずってるのもよくありませんわ。わたくしは、もう大丈夫です。それに、お父様と頻繁に顔を合わせることはありませんし、今日のようなことのないようにしますわ。本当にありがとうございます。」
リベラはケーシィを寮まで送った。
リベラにも思うところがあったのだろう。
今度は、何も食べずに一人で散歩していた。
暗い作業室の中で、マナが1人作業を続けていた。
カナリーはモニカに見てもらいながら、課題を進めていた。
「モニカさん!ありがとうございます!忙しくないですか?」
忙しさは一旦、終わったらしい。
「諸々、大丈夫!魔石大洞窟に、魔小学校の生徒達が校外学習しに行くから~って、色々あったけど、話は全て終わったから、久しぶりの休暇だ~。」
モニカはほんの少し疲れた声をしていた。
「モニカさんも色々あるんですね…。お疲れ様です。休暇も良いですね!あ、そんな人に勉強を見てもらうの、なんだか申し訳ないです。」
「いいの!色んな人に話を通したり、責任者やら、保護者やら、話し合うだけでも大変だったけど…カナリーちゃんやみんなに会えただけで私の気力は回復するんです!かわいい子に会えるだけで十分だよ~!」
モニカは元気を取り戻していたらしい。それは何よりだった。
夕方には、人がたくさん都市に出てきている。
前夜祭。
みんなで前夜祭に行くことになった。
カナリーはレースドレスを着、髪も整え、
みんなパーティ衣装を着、前夜祭に向かった。
ケーシィの本名はケイトだったわけです。
ケーシィの初登場時に、ケイトという名は出ていましたね。
強さにこだわるのも父親を避けるのもなんとなく分かりました。
マナが黙々と作業を続けていますね。
何の作業をしているのでしょうか。楽しみですね。
さて、サマースペルフェスももう少しで始まります。
第77話、読んでいただきありがとうございます。




