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私とAIの異世界転生!  作者: 星廻 月華
【都市移動編】
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コード12「マリナのコア」

第12話

前回、ホテルへ着いてから、カナリーとマナの会話。

私とマナはホテルにてゆっくりと過ごしつつ、

私に関しては、魔力核、コアを己の中で探し、椅子に座り瞑想していた。


自身の魔力の流れ、それは大海を潜っているかのように感じられた。

暗い、暗い、海の中。これはきっと私のイメージなのだろう。


(己の魔力核を探しているだけなのに、息が詰まりそう…一旦、戻ろうかな…でも、やっぱり焦っちゃうな。もう少しで入学試験なのだから…)


「マスター、ご無理なさらずに。」

マナは紅茶を淹れ、私の前に置いた。


「ありがとうね、そういえば、マナ?というか、マリナ?の魔力核はどんな形だったの?」


マナはマリナから体を借りている。

そのあたりはどうなっているのか、気になっていた。


「私には、現在、このボディには魔力核が”2つ”存在しています。これは、マリナ様のもの、そしてマナである私のもの、計2つにございます。私の魔力核の形状は、”歯車”のような形でした。マリナ様の魔力核に関しては、使用権限がありませんので分かりかねます。」


魔力核が2つあるのは驚いた。そういうパターンもあるんだね。

マナ曰く、マリナに入り込んだ際には、マナに魔力核は存在しておらず、

その存在が確立された時、心魂を得た際に、魔力核が生成されたらしい。


「マリナ様の魔力核は今はあやふやな霧のような状態にございます。確認が不可能です。」


「使用権限…えっとつまり、部屋は借りてるけど、大事なものをしまってる=魔力核の鍵は持っていない、みたいな認識で合ってる?」


自分でも少し分かりにくい例え方ではあった。


「分かりやすく説明しますと、各々に魔力核が存在します。マリナ様の魔力核、そしてマナ=私の魔力核。そして魔力核は心魂と密接に関係しています。基本的には他者の魔力核に接続することは許しがない限りは絶対に出来ません。それが絶対のルールにございます。これを一言で、使用権限という言葉を用いりました。」

なるほど、なんとなくは理解できた。

でも、それならどうやって、回復作業をしたのだろう。

肉体は今は完全に"なおって"いる。魔力を使わずにどうやって…。

などと考えていると、


「それにつきましては、私の魔力核を使用しました。私に、心魂が与えられると思っていなかったので、計算に加えていなかったのです。肉体に関しては、次の日には完全回復しました。」


肉体に関しては、ということは、心魂に関してはどうなんだろう。

ドラゴン事件から数ヶ月が経ち、マリナの心魂はどうなったのか、

マナに尋ねてみた。


「マナ、肉体の回復に関しては分かったけど、マリナの心魂の方はどうなってる?回復出来てる?」


マナは目を閉じ、その体の内を探る。


「マスター、マリナ様の心魂につきましては…、確認が出来ません。私が入った時にははっきりと確認が出来ました。しかし、今は霧のようなものになっており、確認不可です。無くなった、というわけではないようです。霧のようになっている。ということだけ確認できます。」


どういうことなんだろう…霧のようなものになっている…?

それは、心魂があった場所が霧に覆われているのか、

それとも、心魂そのものが霧に覆われているのか、

それはマナにも分からないそうだった。

すごく心配だった。もしかしたら、

精神が崩壊してしまったという事なのだろうか…。

そんな私を察してくれたのか、マナは一つの案を提示する。


「マスター、私の心魂の一部を切り離し、マリナ様の心魂、つまり霧の中を捜索してもよろしいでしょうか?もしかしたら、何かわかるかもしれません。」


そんなことが可能なのかとびっくりした。

今までの話から、心魂とは、その人の精神そのものであると認識していた。

さすがは、AI。人間に出来ないようなことを軽くやってくれる。

心魂を一部切り離したとしても、マナはこっちでも普段と変わらず活動ができるらしい。


「もし、できるなら、お願い…!マリナの事、心配だから!」

何か目覚める手がかりがあるのなら、なんだっていい。

とにかく、知りたかった。マリナを目覚めさせるために。


「では、一部を切り離し、行ってまいります。」

マナは目を閉じ、自身の心魂を10分の1切り離した。


そして、マリナの心魂があった場所、霧の中へと

捜索を始めたのだった。

マリナの心魂どうなってしまうのでしょう。


第12話、読んでいただきありがとうございます。

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