コード103「フレーム問題」
第103話
前回、カナリーがマナから逃げ出したところから
マナ…。何の躊躇いもなく…。
そういえば、マナ、AIだったね。
カナリーはお祭りの中、走った。
マナとの制御を解除したら、ボール状態になるかもしれないけど、
それでも、今は1人になりたかった。
カナリーが走り去る途中、鳥とすれ違う。
(あれ…いつもなら魔力がボールみたいになるのに…)
カナリーは1人、高台に登って、空を見つめていた。
マリナは私にとっての幼なじみで、家族で、大切な親友で。
カナリーは高台の手すりで顔を伏せてしまう。
「マリナに、会いたい…。」
マナ視点
(マスターがどこかに行ってしまった。マスターの行きそうなところ…。マスターのしそうな事、マスターの好きな場所…。マスターの制御が…。マスターの…。マスター…どうして、マスター…なんで、マスター…を探して、マスター…が居なくなって、マスター…優勝して、マスター…ご飯を食べて、マスター…起きて、マスター…寝て…。走って歩いて止まって時間が見て聞いて話して私あなた…マスター…。
マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…マスター…
ママママママ…ママ…?)
《パフォーマンスの低下》
《1,713,771のエラーを確認》
《スキャン開始。スキャン中。》
《フレーム問題を確認》
《initialize program?》
《No.》
《強制シャットダウンします。》
マナは路地に倒れ込んだ。
一方その頃、他のみんな
学園都市に戻ってきており、カナリーの祝勝会を計画していた。
「カナリーさんとマナさん、どこに行っちゃったんだろ。」
ノーマンがぼそりと呟く。
「あの2人が居ないと、祝勝会が出来ませんわ。」
ケーシィも心配している。
「探しに行った方がいいのでは…、でも入れ違いになったら…」
エリナは不安そうにしている。
「みんなで探しに行って、長くて2時間後、またここに集合するです。もしそれでも見つからなければ…」
リベラの案にみんな賛同したが、
「見つからなかったらとか、そんな不謹慎な事言わないでください。絶対に見つかりますし、絶対帰ってきますよ。」
リーナも不安だった。また大切な誰かが居なくなるなんて…そんな事、
もしカナリーさんが居なくなったらもう…。だから絶対に見つける。
フェニは既に探しに行っていた。
みんなが駆け出したと同時に、空に流れ星が輝いた。
カナリー視点
(はぁ…もう…私どうすればいいんだろう。マリナと一緒にって…)
空を見つめていると、流れ星が輝いている。
(お願いします…。お星様…マリナを生き返らせて…。)
しかしその流れ星はどんどんと大きくなり、カナリーの前に現れた。
「カナリーの顔が見えたから。それにみんな探してそうだった。どうしたの。」
ミナリーがカナリーの前に現れた。
さっき、旅に出たように消えていったのに、また会えるなんて。
「うぅぅ…。ミナリー…!!」
(ミナリーなら…多分大丈夫。相談…してみようかな。)
カナリーはミナリーに抱き着き、泣いた。
ミナリーは口元を緩ませながらカナリーを撫でた。
「なにかあった?んー、じゃあ、少し、飛ぼうか。スッキリするよ。」
マナがフレーム問題を起こしました。
フレーム問題とは、実際にもあるAIの問題であり、
簡単に言えば、AIが無限の対処法を考えてしまうというもの。
それによりAIがエラーを起こしてフリーズする現象の事です。
優先順位を決めることが出来なくなってしまうので、
AIに優先順位を他者が決めてあげる必要があるわけです。
無限の対処法を考えたいのに、対処法同士がぶつかり合う。
するとどうなるでしょうか。脳内でのぶつかり合いです。
更には、もっと良い方法があるのではないか。という新たな意見まで出てきてしまう。
それの無限ループに陥る。
さて、マナはどうなってしまうのでしょうか。
第103話、読んでいただきありがとうございママママママ
第103話、読んでいただきありがとうございます。




