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ソウルドレイン

俺が目を覚ますとソフィーが腕に巻きついていた。

服の上からでも伝わる十分な胸の感触…悪くないぞ。


たっぷり胸の感触を堪能したので、そろそろ起きることにする。


ソフィーを腕から引き剥がしてキングサイズのベットから降り、床の上に立ち上がる。


ソフィーはまだ夢の中のようなので、少しいたずらをすることにする。


(第一ゲートオープン。ゴブリンナイトよ出てこい)


床の上から神殿の門が現れ、門の中から屈強なゴブリンナイトが外に出てくる。


ゴブリンナイトを数体放出し、ソフィーが寝ているベットを取り囲ませる。


準備が整ったところで、ソフィーの張りのある頬をつねる。


「いてぇですね。

ひぃ! ぃぃ… 」


ソフィーは辺りを取り囲んでいる屈強なゴブリンナイトたちに驚きもう一度夢の中に行ったようである。


俺はひとしきり大爆笑した後、朝食の準備をゴブリンナイトにさせ

(屋敷の中にあったものを持って来させるだけだが)

屋敷の中あった服に着替えてソフィーが起きるのを待つ。


「ふぁ~。ひどい夢だったですぅ。

死ぬかと思ったです。」


「どんな夢だったんだ?」


「いかついゴブリンに取り囲まれて、悲鳴をあげる夢だったですぅ。」


「そうか…そりゃ恐ろしいなっ…くっっ。」


「なに笑ってやがるですか!

ソフィーは死ぬかと思ったです!」


「夢だから死ぬことはないだろ…くっっ。

朝食の準備ができているぞ。 食べたら出発だ。


「ご飯ですか!準備がいいですね!

すぐ食べたいです! 」


朝食を済ませた後は馬車に乗り、屋敷から逃げるように一本道を進んでいく…ゴブリンナイトに引っ張らせて。


数時間馬車を進ませていると道路脇の林からモンスターの叫び声が聞こえた。


「さっきの叫び声は何だ?」


「あの声は声はオークですね。」


(新しい死体が手に入ればもっと強いモンスターが召喚できるんじゃないか?)


「俺は様子を見てくる。お前もついてこい。」


馬車から降りて林に入っていくと3人の冒険者らしき人間がオークの群れに襲われていた。


「第一ゲートオープン。ゴブリンナイトよ出てこい。」


『ゴブリンナイトLevel200放出シマス』


「ゴブリンナイトよ、そこのオークどもを蹴散らせ。」


俺はゴブリンナイト一体をオークの群れに向かわせ、ゴブリンナイトがどれくらいの強さか試してみた。


ゴブリンナイトの大剣はオークの硬い皮膚を軽々と貫き、オークの腕が吹き飛ぶ…上半身と下半身が分断される…いかつい顔をした首が吹き飛んでいく…


3分もしない内にオークの群れは全員、絶命してしまった。


『使用者ノレベルガ規定値ニ達シマシタ

ソウルドレインガ解放サレマス』


「どうやって使うんだ?」


『対象ニ近ヅキ ソウルドレイント唱エ テクダサイ』

俺は助けてくれてありがとうと何度も感謝してくる冒険者と握手をしたときに先ほどのスペルを唱えてみた。


「ソウルドレイン」


左手の腕輪が青白く光りだし、腕輪を中心に俺と冒険者が入るくらいの大きさの魔法陣が出現する。


魔法陣から何本もの青白い光の手が生えてきて、冒険者の体から魂を引きずり出す。


冒険者は俺から逃れようと暴れるが、俺は握った手を離さない。


俺の胸から腹が縦に裂け、食虫植物ハエトリ草のような大きな口と鋭い歯が姿をみせ…その魂を喰らった。


『対象Level56→1 使用者Level230→235』


「力が充実してくる。これがソウルドレインか…素晴らしいぞ!

フゥァーハッハァー!」


唖然としている冒険者二人のうち一人はゴブリンナイトに捕らえさせ、

俺は何か呪文を唱えている冒険者の元へ向かった。


呪文の詠唱を終えた冒険者は俺に向かって両手を広げ火炎放射をしてきた。


俺は火炎放射をかわし冒険者の首を掴んでソウルドレインを行った。


『対象Level89→1 使用者Level235→243』


もうひとりの魂を喰らい、俺はLevel250になっていた。


魔法使いの冒険者の魂を喰らったとき、今までなかった力を体内に感じるようになった。


(これが魔力というものなのか?!)


魂を奪われた冒険者たちの目は虚ろで焦点が合ってないように見える。

ほっといてもその辺のモンスターに食われるだろう。


『使用者ヨリモ強イ悪魔ハ召喚スルコトガデキマセン』


オークの死体を腕輪に取り込み、どんなモンスターが召喚できるのか楽しみにしていたが期待は裏切られた。


しかたないのでオークの死体は腕輪の中にストックしておく。


「さっきの技はなんですか!すごいです!」


ソフィーがオッドアイの両目を輝かせてこっちを見てくる。

なんて説明しようか…


「あと魔導師があの技でやられた後、チーノから魔力を感じるです。

どうなってるですか?」


「俺のこの技…ソウルドレインは相手の魂を喰らうのだよ。

そして魂を喰らった俺は強くなる。魔力を持った魂を喰らったから俺にも魔力が宿ったんじゃないかと思う。」


待機していたゴブリンナイトにもソウルドレインを試してみたが魂を抜き取ることはできなかった。


召喚したモンスターは対象外らしい。


ソフィーは空間の歪みからタガーを取り出し、立ち尽くしている冒険者に歩み寄っていく。


「ニンゲンめ、よくも今までソフィーを汚してくれましたね。

剣の錆にしてやるです。」


ソフィーが冒険者の胸部やら腹部を滅多刺しにしていく様子を観察する。

身長が足りないため首から上をタガーで傷つけることはできないようだ。


腹部に刺さったタガーが抜かれ傷口から血が吹き出るが、ソフィーから遠ざかるように地面に着地する。

そのためソフィーの服は返り血を浴びておらず綺麗なままだ。


(どんな魔法を使っているんだ?

あと、この冒険者たちはお前となんの関係もないと思うがな。)


「ニンゲンを駆逐してやるですっ!駆逐してやるですっ!駆逐してやるですっ!」


「もうそろそろいいか?

そいつら完全に死んでるぞ。」


体の十数箇所を刺され明らかに死んでいる遺体にタガーを振り下ろし続けるソフィーに俺は声をかけ、冒険者の遺体を腕輪に取り込み馬車に戻る。


「すまねぇですぅ。ついカッとなっちまったです。」


「スッキリしたか?」


「はい!」


(…まあいいか)



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