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#43 ロリコンになぁれ~~♪

 麗美と蘭子は吸血鬼の姉妹である。

 生活の保障と引き換えに国家への協力を要求された2人は、社会に紛れて人を喰らう無法の吸血鬼たちと長年戦ってきた。

 その結果、吸血鬼による犯罪は激減し、姉妹の仕事はもっぱら自宅警備と宅配受取になった。


 この物語は、そんな哀れな吸血鬼姉妹の魅了術が使える姉、麗美と、

 魅了術が使える妹、蘭子と、

 魅了術ってエロいことに使えそうで良いなぁと思っている対吸血鬼班の刑事であるジローの壮絶な戦いを記した短篇集である。


「あっ! この手があったわ!!」

 ジローと一緒にだらだら過ごしていた麗美が、急に大声を上げる。

「どうした」

「ジロー!」

 麗美がジローの瞳を見つめ、そしてこう言った。

「ジロー、ロリコンになりなさい」

 これは吸血鬼の能力である、魅了術。相手を催眠状態にし、言うことを聞かせられるという絶大な効果を持つ。使用者の疲労も少ない便利な術であるが、持続時間が短いのが玉にキズであった。

「はい……ジロー、ロリコンになります……」

 素直にかかったジロー。単純脳筋馬鹿だから。

「これで私もストライクゾーンになったわよね、ジロー?」

「いや、12歳以下、妥協しても14歳以下に見えないと興味ねぇし」

「……」

 麗美は思案し、再びジローの瞳を見つめる。

「ジロー、私を好きになりなさい!」

「はい……ジロー、れいみ、だーいすき……」

 なんか変な口調になったが、成功したようである。

「ならジロー、私を押し倒しちゃっていいのよ♪」

「好きなことは好きだけど、性的対象として見るには年齢がちょっとな……」

「…………」

 さらに考える麗美。ジローの目を見て、三度目の正直。

「ジロー、私を性的な対象として見なさい!!」

「はい……麗美さんはエロカワイイです……」

 またまた成功。ここまで魅了術に弱いのに、どうやって吸血鬼と戦えているのかは謎である。

「じゃあ、今度こそ私にえちぃことしていいわよ」

「確かにエロカワイイが、子どもに手を出すなどロリコンとしてやるわけにはいかない!」

「……………………」

 麗美は溜め息をつき、諦めたかのように4回目の魅了術。

「ジロー、私と子作りしなさい」

「何を言っているんだお前は」

 魅了、切れた。



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