#29 変態だーーーーーーーー!
麗美と蘭子は吸血鬼の姉妹である。
生活の保障と引き換えに国家への協力を要求された2人は、社会に紛れて人を喰らう無法の吸血鬼たちと長年戦ってきた。
その結果、吸血鬼による犯罪は激減し、姉妹の仕事はもっぱら自宅警備と宅配受取になった。
この物語は、そんな哀れな吸血鬼姉妹の縞パンを持っている姉、麗美と、
縞パンを持っていない妹、蘭子と、
縞パンを持っていた対吸血鬼班の刑事であるジローの壮絶な戦いを記した短篇集である。
「……ジロー、ちょっと質問なのだけれど」
「……どうした」
「なんか、タンスの中に買った覚えの無い縞パンがあるんだけど、心当たりない?」
「…………あるわけないだろ」
「でも今回の導入に持っていたって」
「今回の導入とか言うな! メタ発言はこの短篇集では禁止しているんだ!」
「だけどそれ抜きにしても、私は買ってないし、蘭子のでも無いと思うし」
「買ったの忘れただけだろ」
「まぁ、何か気味悪いからハサミで細かく切って燃えるゴミに出すわ」
「あっ、そうやって処分すれば良かったのか!」
「……」
「……うん」
「…………使用済み?」
「いや、雑誌の付録に付いてきたんだけど処分に困っただけで、本当に使ってない」
「じゃあ、ジローからの贈り物として使っちゃおうっと♪」
「変態だーーーーーっ!!」
「それはそっちでしょうがーーーー!!!」
結局捨てたとさ。




