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#22 肉体美フォーアフターノーコンテスト!
麗美と蘭子は吸血鬼の姉妹である。
生活の保障と引き換えに国家への協力を要求された2人は、社会に紛れて人を喰らう無法の吸血鬼たちと長年戦ってきた。
その結果、吸血鬼による犯罪は激減し、姉妹の仕事はもっぱら自宅警備と宅配受取になった。
この物語は、そんな哀れな吸血鬼姉妹の腕立て伏せが10回しか出来ないフリをしている姉、麗美と、
腕立て伏せは1回目でギブアップする妹、蘭子と、
「お前ら軽く数百回出来るくせに女の子ぶってんじゃねぇよ」と思いながら300回は腕立て伏せが出来る対吸血鬼班の刑事であるジローの壮絶な戦いを記した短篇集である。
「199……200!」
背中の上に麗美を座らせた状態で、200回も腕立て伏せを行なったジロー。肉体の鍛錬は、いつ吸血鬼の犯罪者と対峙するか分からない彼にとって、欠かすことの出来ない日課と言えた。
「次は腹筋するから、降りろ」
「おつかれさま」
そう言って麗美はジローの背中から降り、ジローは体勢を変えて腹筋を始めようとした。
「よいしょ」
そんなジローの腹に、麗美が馬乗りになる。傍目から見れば、なんかすげぇエロい。
「……」
「……腹筋して、いいわよ?」
ジローはゆっくりと上体を起こし、麗美の額に頭突きを喰らわせた。




