暇話ゴーレムの悩み事⑧
二人は変な想像をしたのでしょうか…変な雰囲気です。
私は慌てて言い直しました。
『言い間違えました!子供を生むくらい長生きしてほしいのです!』
言い直しても良く分からないのでしょう、リーダーとコアの混乱をひしひし感じます。
どこから言えば荒れる事なく、伝えられるか…悩み過ぎて変な言い方をしてしまいました。
『以前、私はマスターに聞いたのです。前世は結婚されてたのかと』
「ああ、マズダーは前世の記憶をおもぢだっだが、ぞれが問題?」
『はい、マスターの前世の記憶も問題ですが…その…なんと言えば良いのか…前世は結婚する事もなく、好きな人もなく亡くなったそうです。』
「だがら、今世は殿方とぢぎりあえるよう望むどな?」
コアはなんとなく分かってくれたのか何の反応もありません、マスターから感じる生き方を分かってくれますかね?
『はい、誰かと幸せな結婚を望むのです。しかし、マスターは不思議な事に、無理だとはっきり言われたのです。』
「マズダーはおなごであっだが、その様な望みがないが?」
リーダーにはあまり分からないかもしれません…マスターにより作られて…存在している私達には妙な焦りが…なにかしらの焦燥感があるのです。
『いえ、きっとそこまで生きられないと思われているのかと…』
「何!ぞれはどう言う意味だ!病気か?」
リーダーは焦ったように私に詰め寄ります。
『違います。いや、死ぬかどうかも、分かりません…
だけど、マスターは自分自身が長く存在出来ないのが当たり前だと感じでます。
それなのに、今の私も否定出来ないのです…何故、こんな不吉な事を言うのか…
マスターの眷属の卵だったのですが…この前、眷属とマスターに認めてもらえたのです。』
私は言葉を選らばなければ、ならないのですが…どう言葉を飾ろうが、事実を言わなくてはなりません。
『眷属になり、マスターのステイタスを今まで見れなかった所が見る事が出来るようになりました。簡単に言うと…………マスターは呪われてます。』