19 図書館へ
フィクションなので実在する島ではありません。
参考にしたのは、瀬戸内海の島です。こんなんちゃうわって突っ込まないで下さい。
素朴な自然に溢れた島に憧れがあります。もし、あり得ない事を書いてたらご免なさい。
私以外の子供を見た事がないことをばあちゃんに告げると。
ばあちゃんがじいちゃんに言ってくれて、本土?に連れて行ってくれた。
島にも子供がいるが、近所の年の近い子供は男子でやんちゃらしく、
取り合えず、大きな図書館に連れて行ってあげたいと、月に一度の大型船に乗せてくれた。
じいちゃんの船でも本土に行けれるけど、タイミングが良いからと乗せてくれた。
車も乗れる大きな船で、船の前後が金属のチェーンで開くのだ。
カッコいい、じいちゃんの船にも着けられないかな?
途中他の島にも寄って、一時間程乗って大きな港に着いた。
人が多いのにびっくりだ。迷子にならないようじいちゃんの手を握り、ゾロゾロと人の波に乗り、港から他の人達と大きな車に乗り、漸く立派な図書館に着いた。
走り出したい衝動を抑え、図書館に入ると唖然とした。
入館料とかいらないの?入ってすぐ本の多さに立ちくらみを起こす。
じいちゃんが立ち止まり、ここにいるから勝手に本を探してきなだって。
五冊までなら無料で借りられる?凄い!
返却の時は船の定期便経由で返せるらしい。こうきょうだから本当にタダで?すごいシステムだね!
来るまでの苦労もぶっ飛ぶよ!
私はキョロキョロと本棚の間を一通り歩く。五冊じゃ足りない。
何時間いられるか聞くのを忘れてたが、見れるだけ見よう!
取り敢えず、ひらがなだけで読める本を探す。
あっと言う間にじいちゃんが探しに来た。
帰りを考えたらもう出なきゃ?一時間も経ってないよ?
泣く泣く五冊の本を選ぶと却下になった。
入る鞄を持ってきてない?
えー!自分が選んだ本を見る。
確かに五冊の分厚い図鑑は、じいちゃん予定してなかったよね?
ご免なさい、幼児の私には持てないことを忘れてた。
渋々本棚に返している間、じいちゃんが勝手に本を選んでた。
どうやら、私がちゃんと本を決められなかったら、必ず皆が見た事がある本を借りてきてと、ばあちゃんが頼んでたらしい。
ばあちゃん、良く私の事をお分かりです。
帰りに図書館の近くで、うどんを食べ、私の靴を買ってくれた。
今度は行きしとは違う乗り物に乗り、行きとは違う港に付く。
そこから人とじてんしゃが乗れる船に乗る。
じいちゃんが船にあるじてんしゃを触るの邪魔する、壊さないよ?
あっと言う間の30分で島の港に着いた。もうちょっと乗りたかった。
いっぱいびっくりが有りすぎて、神様への感謝が追い付かない!
じいちゃん曰く、図書館ある街でも田舎らしい。
うん、私が常識ない事を理解しました!良い子にしてるから又図書館連れてきてくれるかな?
ななは、バスも電車も名前は聞きませんでした。子供って興味ないと無視ですね…