表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/40

はい、ヘリコプター

やっと書けたぁ。疲れた。

お、王様がくれた魔石のおかげで結構進化ポイント溜まったな。けどどうしよう?今すぐ何か他の機体に進化する必要もないんだよな…よし、とりあえず【変形】UH-1D!いつも通り、体がムズムズしてヘリコプターの姿に変わる…ふう。


「…おお、真に。これがドラゴンの様に空を飛ぶのか?」

「ええまあ。人も乗せて運ぶことができます…今日は飛びませんよ?メチャクチャうるさいし風で周りが吹っ飛ぶから明日、街を出てからです」


そう言って元の3号に【変形】して戻ると。博士だけじゃなくて王様もアズくんもなんかガッカリした顔に…なんか理不尽。


「私も乗ってみたかったなぁ…」

「でしょでしょ!?ねー国王陛下もこうおっしゃってるし、やっぱりちょっとだけ飛ぼうよー」

(そうっスよー親分、飛んでみたいっス)

「私も!乗りたいです師匠ー!」


師匠?振り返るとさっき館に休みに連れていかれたはずの王女様が戻って来てこちらを睨みつけてる。俺なんかしたっけ?


「ダメに決まってるでしょ!一国の国王と王女様が…私が陛下の部下の皆さんに殺されちゃいますよ」

「一人で1000の兵を倒すお前がなにを言う」

「そうだそうだー!」

「ダーメーでーすー!どうしても乗りたいのでしたら偉い部下さんの許可取って来てくださいね」

「なんじゃーケチじゃのう」

(ケチっス、親分)


三人と一匹でこっちを見ながらなんかブツブツ言ってるけど無視無視!…ますます保父さん化が進んでる気がしてならないです。


「…ところで王女様、なんで私が師匠なの?」

「師匠は素晴らしいお菓子を次々に食べさせてくれるお菓子の師匠なのです!ずっとついて行くのです!」

「い、いやぁ…陛下ぁーなんとか言ってくださいよー…そっぽ向かないでー」

「まーなんだ…ミーシャはこの国の王女なんだから…」


ついてくるって…これ以上面倒見切れないっつーの!


「あ、そう言えば陛下、そう言えば聞いてなかったけどどうしてゴーレムの研究を?」

「単に人手不足だが、どうかしたか?」


わかってなかったか。今はハンナさんはメイドさんさせてるけどあのゴーレムに優秀な戦士の記憶を入れれば精強なゴーレム兵になるし、大量生産したら…ヤバいよね。後で博士やヨーキー師とも相談して能力制限する方向に調整しよう。


「ただいまぁー」

「ふうー疲れたたん」

「いっぱい買いましたね」


ミミムちゃん達も帰って来たね、裏庭にやってきた…ってどうしてみんなここに集まる?


「おかえり、みんな何買って来たの?」

「いろいろーそれより喉乾いたよトリー」


…ハイハイ、【精製水】にオレンジ果汁と【炭酸添加】して【冷却】し少し凍らせてコップに注ぎ、アルたんにはお皿にあけて、みんなに渡す。


「んんー♪しゅわしゅわー」

「冷たくておいしいね」

「ぺろぺろ」


ちょっと暑くなって来たもんね、もうすぐ夏なのかな?


「な、何をしてるんですか師匠ー!私にも是非すぐにください!」


どわっ!これも?急いで炭酸ジュースを王女様…物欲しそうにしてる王様とショタ博士、アズくんにも出して。


「んん!おいしー♪」

「いったいどこからこんな発想が…」

「陛下、博士、こっちでは炭酸水飲まないんですか?」

「こうして甘くして飲まないな。シュワシュワがたまらん」

(ピリピリして気持ちいいっス)


まあ、みんな喜んでくれて何よりです。はい。


「あ、それよりみんな何買ったの?」

「僕は剣です、新しいロングソード」

「どれどれ見せて」


ログくんが新しい剣を取り出して見せてくれる…けどなんか変、デザインはなんか勇者の剣ぽくってカッコいいけどちょっとログくんには重いかな?バランス悪いみたいだし、振ってみても妙にしなる【鑑定】


【鑑定】ロングソード《低品質》


…安物摑まされてるー買い物センス無いなログくん。


「ログくん、これいくらしたの?」

「安かったんですよ、中銀貨10枚で名工・ソラザスの剣です」

「名工どころかなまくらだよ?これ、武器屋に騙されてるね」

「えー!」


まあ…ガックリしてて可哀想だからちょっと直してあげるか。まず材質が悪すぎるから不純物を【抽出】、代わりに炭素とクロム、マンガン、モリブデンを【添加】【熱処理】してステンレス鋼にして…柄が短いな、握りこぶし3つ分まで柄を伸ばして両手で強く振れるように。王様の褒美から吸収しないで残してた比較的質の良い魔石を鍔に取り付け、ペンで【強化】と【切れ味UP】の魔法陣を書き込み、刃も【研磨】…出来たかな?【鑑定】


【鑑定】謎の魔剣《高品質》


はあ?謎のって何!まあ魔力で剣自体を強化と切れ味よく出来るから魔剣っちゃ魔剣なのか?出来た剣をログくんに返して。


「ちょっと使いやすいように両手で振れるように直したよ、振ってみて」

「はい…たあっ!」


ブン!!


どおっ!空気が裂けたような音と同時にカマイタチが走り、地面にもヒビが走る…ビックリしたー


「すごい…」

「ちょっとートリー何したのよー!」


も、もう一回【鑑定】


【鑑定】風の魔剣《高品質》


…えーっと、使った魔石は王様から貰った魔石で、そんな大きな物じゃなかったけど風属性が最初から付いてた高品質なものだったらしい。という事は俺のせいじゃ無いよね?ね?


「目の前で新たな魔剣が造られるさまを見られるとは…なかなか興味深かったぞ、トリー」

「師匠として誇らしいぞ、助手くん。んで、何をやったんだ?」

「い、いやぁ…直して調整しただけのはずなんですけどねぇ」


王様と博士は鑑定見たのかな。魔剣とバレてるー


「魔剣!…そんな、僕が…あ、ありがとうございます!大事にしますトリーさん」

「ぶー!ログばっかーあたしにもなんか作りなさいよー!」

「わんわんたん!」


まあ、戦力のUPになるし、いい事だよね。しかし…ミミムちゃんとアルフィンがむくれちゃった。どうしよう。


「ま、まあ、いい材料が手に入ったら杖作ってあげるから…あ、アルたんには…ちょっと貸して」


膨れてるミミムちゃんを宥めつつ、アルフィンが買ってもらったらしい首に巻いた青いバンダナをそっと解いて…ペンで【雲隠れ】の魔法陣を書き込み…これでどうだ?バンダナを優しくつけてあげる


「さ、魔力をバンダナに流してみて」

「ふんむむむ」


アルフィン姿の色合いが薄くなり…すぐに見えなくなった、魔力感知では追えるけど気配まで無くなるのは隠れるのに良いよね。


「わぁー見えなくなった、どうかな?」

「うん、もう良いよー魔力切って…悪い人に捕まりそうになったらこれで隠れてね」

「ありがとたん!」


王都は人が多いからね、変なのに連れていかれたら大変だもん。


「今度はマジックアイテムをチョチョイノチョイか…ホント、敵にならなくて良かったよ、ってトリー、ホワイトドラゴンって」

「シーっ!今この子のお母さん探してる最中なんですから…お願いしますね?」


鑑定したのか、王様だけじゃなく王女様にも口止めお願いしないと。


「…ふっふっふ、どうしようかのう」

「どうしましょうかお父様」


げ、二人してニヤニヤしながらこっちを見てる…ちょっとヤバいかも。下手に出るしかないか。


「どうしたらよろしいでしょうか?陛下」

「ふっふ、わかるだろう?ちょっとで良いから空を飛ぼう!」

「アイスください!」


…はあ、まだ諦めてなかったか。仕方ない。まずはあの後大量に作り置きしておいたアイスクリームを【収納】から出して、氷を詰めた箱に入れて、包んだものを王女様に渡し。


「わかりました、では行きましょう!ついでに城へ送るので…良いですね?王女様もアイスは少しづつ食べてくださいね!おなか壊しちゃいますよ」

「うむ、わかった」

「はぁーい」

「んじゃみんな乗ってー」


国王王女博士ミミムログアルフィンアズ、みんな載せると…多いな、でもまあ早く王様返さないと。


キュラキュラキュラキュラ


モードベン博士の邸宅の門を出て近くの王都西門へ。もうお昼過ぎで門を通り街を出入りする人も多く、なかなか進まない。けど街の人は近づくと避けてくれるのでまったく進めなくなるほどではない。そうこうするうちにやっと門に到着。衛兵さん達が王様に気づくかドキドキしたけどスルーで、普通にチェックを受けて門の外へ。まあ末端の兵隊さんが変装した王様に気づく事無いか。


「もうちょい王都から離れまーす」

「うおぉお!ちょちょっと」


ちょっとスピードを上げて街道を北へ、王様のほか、乗った事無かったメンバーはビックリしてるけど気分が悪くなって吐くとかは無さそう…そのまま進み、すぐに街道を外れて茂みを抜け、さっきの練兵場ぐらいの原っぱに到着。


「さてと、変形しまーす、みんな一回降りて」

「うむ、わかった」

「ううう楽しみ!」


全員降ろして少し離れて貰い、UH-1Dに【変形】ムズムズするの慣れないなぁ。とりあえず左右のドアを開く。


「さ、乗って乗って」

「う、うむ」

「わぁい♪」

「乗ったら席について…シートベルト、その帯をつけてね」


アイドリングでローターを回転させながら、みんなを席につかせる。王様王女様が当たり前のように操縦席に座ってるけどまあ良いか。操縦桿触らないでねーシートベルト付け方みんなわからなかったみたいだから【念動】一人ひとりつけてあげる。


「OK?んじゃあ飛ぶよー」


ローターの回転が勢いを増し轟音とともに周囲に暴風叩きつけられる、すぐにフワッと浮き上がり、前に少し機体を傾けながら斜め前に上昇しつつ前進…おお!飛べてる!


「ふわぁあああー」

「おお、このように…」


みるみる地面が離れていく、それと同時に速度も上がり…軽く右へターン。眼下を草原や森が勢いよく流れて行き遠くの山々や雲がよく見える。気持ちいいねぇ♪


「どうですかー?みんな大丈夫ー?」

「もう最高ー!」


テンション高いな博士、でもこの世界の人空飛ぶの怖がらないな。後で聞いてみよ。それからしばらくもうちょっと高度を上げて遊覧飛行…あ、遠くにワイバーンが…背中に人を乗せてる?あ、そうか。魔法や魔獣のせいで空を飛ぶ事が意外に身近なんだな。


マジで王様メンドくさい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ