表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クリスタル・ロード ~失われない大国の王を目指して~ 【22000PVを感謝します】  作者: 前田  裕也
2 目覚めの章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

87/200

クリスタル・ロード 0087  杖との出会い

最近インフルエンザが流行っているそうですね。

自分も少し風邪気味ですが、お気を付けください。


今年も頑張って書きます。

壁が奥へ凹んだと思うと、ゆっくりと横へ動いていき、ズズズズと音を立てる。


 「「開いた!」」

「おいネビィ、今どうやったんだ?」

「え? その、触れてるうちに開いただけで・・・」


皆、声が聞こえなかったのか? あれは何だったのだろう。


 するとやや狭い通路が見え、奥の扉もゆっくり横へ動き開いている。

その向こうに部屋が見え徐々に明るくなっていく。


部屋は色々な物があるが、何かわからない物が多そうだ。

通路と違って地味ながらも装飾的な色、形の手すりや壁で、住人の趣味を感じさせる。   


 「これは・・今までとだいぶ違うな」

「ホントですね、いい雰囲気の部屋です」


 本棚にぎっしりと色々な本があり、古そうだがこれはもしや高価な物では?

それに使い方のわからない物が色々だ。

フレアがアイテムや本に興味を示しているようだ。


「これはもしや魔法の道具・・ですかね?」


「う~ん、 そうかなと思ったんだけど、私の知ってるのとだいぶ違うわね、これは

体系からまるで別なのかも」


「へえ、古代魔法なのか? これも価値が有りそうだな」

レフの目が輝く、金になりそうならならと鷹のようだ。   


 呪術なら領主の狙う物だし・・・しかし先ほどの声が気になる。

持ち出して大丈夫なのか?

あの声の主はどこだ? 人気は無いがどこから出たのか?


 「貴族の部屋なのか? その割には地味ではあるが」

「そうね~ でもこの階層にいるなんて変じゃない? もっと下のはず」

「そうだな、どちらかというと学者の部屋のようだが・・書物が多いし、貴族ならもっと広い部屋だろう」


魔法関係の学者なのか? 

それなら参考になる本が多いはずで、領主が喜びそうだ。


部屋の奥の方を探してみるが、色々な物があるがあの声の主らしきのは無い。   


まだ部屋があるのだろうか?

仕掛けが有るのか? 机か? 本棚か?  壁か?

壁にランプがあるが、そこの艶が微妙に違っているので閃いた。


ランプを触っていると上に少し動いて、そこから横にずれた。

すると奥の本棚から音がした。


今度は本棚に触れると横に動いていき、そこが入り口となった。

やはり奥にまだ部屋がある、隠し部屋が現れた。


 

 「「おおっ」」

「何々?! 今度こそお宝? 財宝? きゃー ♪」


しかしなぜか違う気がする、カンだけど。   


 奥の部屋は更に雰囲気が違い、神聖な場所の様でもしや礼拝所なのか?

ビロードのような絨毯で、正面の小さな壇の上に飾られているのは杖か?


 多分あれが声の主だろう、根拠は無いが気配がある。

ゆっくり近づこうとするとフレアに手を掴まれた。


「待って! あれ・・・」

やはりフレアも感じたようだ、あの存在を。


「たぶん、大丈夫、 ・・・あれが導いたように思うので」


 敵意は無い、ここを壊す気も無いと念じながら近づいていく・・・そうすべきとなぜか感じたので。


 杖の前で立ち止まって見つめる、敬意を示すように。   

フレア達が何か言って来るかと思ったが、皆黙っているのがありがたい。

ここで邪魔されるとまずいと思ったので。


 『触っていいだろうか』

そう心で語りかけたが、通じるだろうか?


 少し待っていると、声が聞こえて来た。

「あなたが私の(あるじ)となるのか?」


主? 持ち主か?  前の持ち主がいなくなったからか。


何と答えるべきか? ただイエスでいいのか? 意志がある杖だ どうするか?

少し悩んでしまうが、答えができないのもまずそうだ。


『自分が主としてふさわしければ、それを望む」   

そう答えた。


少し待たされたのでダメなのかと思ったら、声がした。


「そなたを新たな主と認めよう」


やった! と内心でガッツポーズだ、外見は(うやうや)しく杖を掲げたが。


 これは以前手に入れた剣よりもはるかに価値が有るだろう。

持った瞬間に気配でわかったが、相当な力を持っている。

今回の最大の獲物になるのでは?


 しかしこれを売るわけにはいかないだろう。

譲るのもできるかどうか、主と決められてしまったので。

領主が納得してくれるだろうか?   


 フレアが、恐る恐る近づいてくる。

「これ、何か凄い杖ね、見るだけでわかる・・・体が痺れるようだわ・・」


 レフ達もわかるらしく、黙って見つめていて、余計な事など言わない。

そうして他の物も全て運び出すことになった。


それを杖が許可してくれたのだ。




最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

「面白い」、あるいは「まあまあだな」と感じた方は下の欄の

☆☆☆☆☆への入力、ブックマークに登録などをしていただけると

作者への強化や回復魔法となりますので、ご助力をお願い致します。

             m(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ