表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クリスタル・ロード ~失われない大国の王を目指して~ 【22000PVを感謝します】  作者: 前田  裕也
1 迷いの章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/200

クリスタル・ロード 0028  表現て、何?

 「魔法を表現してください」 そう言ったよな?


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・表現? ・・・ なにそれ?


回りもそう思ったようで、ざわついている。

そりゃそうだ、魔法の表現て・・何?


そう思っていたら、リーシャが戻って来た。

「間に合ったー、お菓子の追加焼けたから大丈夫ー」

「お疲れ様、早かったね」


エプロン姿でクッキーの香りがする。   

この4人の後、休憩かな? 

昼休みは全員終わってからだろう。


「今、どうなってるの?」

「Dランクのテストが始まるとこなんだけど、あの小さい娘を含めて」

その4人が戸惑(とまど)っているのか、目の前の物と他の三人を交互に見ている。


「魔法を表現しろ ってテストなんだけどねー」

「表現?」

やっぱり 「?」 に、なるよなー。


自分らでもそうなんだから、あの娘はなおさらのようで、キョトンとしている。   

フレアとリーシャ母さんが、説明しているようで物を指さしながら話しだすと、あの子はうなずきながら聞いている。


「あんな小さい娘、できるのかな?」

「うーん、他の人も悩んでるのでは・・ 自分だって、何をすればと思う」


 他の3人もまだ考えている どうなるやら。

「なるべく攻撃以外で、自分の魔法を表現してください、難しく考えず」

笑顔でリーシャ母さんは言うが、魔法の表現て言われてもな?


 「では、自分が・・」と一人手を挙げる。    

おお、勇者だ。


20代の細身の人が小さな杖を持って前に出る。


「ドキドキ!」

リーシャが声に出して期待している 自分もだけど。

詠唱が始まり、杖をふるうと前に置かれた丸太が、パン!と割れた。


? 「あれは攻撃では?」 と声が聞こえる。

火や水の魔法ではないが・・ 辺りがざわつくが、まだ終わっていないのか詠唱が

続いている。


「あれからどうなるんだろ?」リーシャも言うが、はてさて?

すると割れた丸太がそれぞれさらに割れた つまり4本になった。   

次は8本、次は16本である、しかも同時に割れている。


辺りはますますざわつく、「おい、凄いぞ!」と声が上がる。

単純だが、これはすごい 次は32本、次64本と同時に割っている。


攻撃とすれば64か所へ同時である 素人でも、かなりの制御技術とわかる。

しかも詠唱速度が上がっている。

128本まで行ったとき、「ふう!」と息をついて止まった。


 回りはざわめきからどよめきになって、かなり騒がしい。

「はい、お疲れさまでした、 お見事ですよー」

「ど、どうも」


拍手に包まれて、本人は肩で息をしながら赤くなっている。   

「すごーい」とリーシャも笑顔で拍手してる。

なるほど、これが表現か、確かに技術を(あらわ)していた。

これがDランクなのか、強さだけではないか。


 「それでは、次、やってみる人いますかー?」

すると残り3人の全員が手を挙げた。

あの小さい娘もだ、できるのか? 今のようなのが?

回りの人達もそう思ったのか、またざわついている。


フレアがあの子に近づいて何か聞いていると、うんうんと(うなず)いている。

「あの子、するんだー」

リーシャが驚く。   


フレアが寄り添って前に出ると、あの子は重そうな杖を掲げて詠唱を始めた。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

「面白い」、あるいは「まあまあだな」と感じた方は下の欄の

☆☆☆☆☆への入力、ブックマークに登録などをしていただけると

作者への強化や回復魔法となりますので、ご助力をお願い致します。

             m(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ