ワイルドなヒロ君も素敵だけど、ちょっとアレはナシかなぁ……
「ネエチャン! オカス!」
ワオ!ヒロ君とってもワイルドだけど、お姉さんを〇すってどう言う事なの?
「先輩! 待って!」
屋上の入口に息を切らしながら居たのは歩美ちゃんだった。
「きっと先輩が探してるのはこの人でしょう!?」
歩美ちゃんはスマホを顔にくっつけ、画面をこちらへ向けた。その画面にはヒロ君のお姉さんの顔が映し出されていた。
「……!! ネエチャン!!」
「ビンゴ! 茜さん! 後は任せました!」
歩美ちゃんはスマホを私へ投げて寄こした。私は『ヒロ君チャンス!』と思いスマホを顔へ―――。
「ウッ! カオハネエチャン!! カラダハクルミネエサン!!」
野獣ヒロ君が狼狽えている。
「つまり……?」
「クルミネエチャン!!」
野獣ヒロ君が私目掛けて走り出した!
しかしご自慢のナニで前が見えない様だ。かなりマヌケ……。
「落ち着けヒロ!」
島貫君がヒロ君を後ろから抱き付くように押さえつける!
けど、こっちからだとナニしか見えないのよね……。
「ジャマスルナ!!」
野獣ヒロ君は凄まじい力で島貫君を振り解くと腹に蹴りを入れ、その衝撃で島貫君は吹き飛ばされてしまった。
「茜……逃げろ…………」
島貫君が地面に倒れ込む。
「クルミネエチャン……!」
野獣の顔は見えないが、全身からオーラが溢れているのが見える。野獣のギネス級は酷く血走り、観る者を恐怖に陥れるかの様だ!
「ダイジョウブ……イタクシナイカラ……」
いやいや、無理でしょwww
私は……とりあえず逃げた。
屋上の扉に手を掛ける
もげる取っ手
開かない扉
後ろに野獣
逃げ惑う私……
「島貫君起きて~!!」
私は無我夢中で島貫君に声を掛けた!
「あ……かね……」
ゆっくりと起き上がる島貫君。普段鍛えていない虚弱な体で必死に踏ん張っている。
「ジャマダ!」
またしても蹴り飛ばされ、今度は真上に大空高く吹き飛ばされた―――
「チクショウ! 糞ッタレ神様め! 何なんだこれは!!」
空中の島貫君が大声で喚いている。
私は咄嗟に島貫君を追いかけるように天高く舞い上がった!
「いけないなァ、神の事を悪く言っては……」
島貫君を空中で捕まえると、恥ずかし固めの様に身動きを封じた!
「……え!? 茜!? 茜さん!?」
島貫君は理解が追い付いていない。
私はそのまま野獣ヒロ君の特大マーラへ島貫君の頭を打ち付ける!!
「マッ〇ルリベンジャー!!!!」
―――ボギッ
野獣ヒロ君のチン肉〇ンビッグダディはへし折れ、そのまま地面に倒れ込み口から白い炎を吹いた。島貫君も頭から血を流し倒れている。島貫君の頭がイカ臭い。
…………さて、歩美ちゃんか誰かが来てくれないと屋上から出れないんだが……。歩美ちゃんのスマホも私持ってるし……。困ったぞ♪
酷いオチですみません。
そろそろシリアスさんが帰ってきますので宜しくお願い致します♪




