第48話 〈炎帝軍団〉
『魔力が11UPしました』
『筋力が13UPしました』
『頑丈が11UPしました』
『敏捷が11UPしました』
『知力が11UPしました』
『精神が11UPしました』
『器用が13UPしました』
『幸運が12UPしました』
ボス部屋に入り、頭上から降ってきた光球が眩しく輝き、ボスが出現する━━━と思ったら、何も現れなかった。
いや正確には、ボスは目の前にいるのだが、完全に背景と同化しており、視認することはできなかった。
ただ、【生命感知】に反応があり、【看破】でステータスを視ることができるので、そこにいるのは間違いない。
すぐに【隠密】で姿を消し、短剣で頭部を突き刺し、アッサリとボス戦は終了した。
既に同ランク魔物のスタンピードを終息させ、ここへ来る前にAランクダンジョンを攻略したばかりなのだ。
今更苦戦するわけもなく、出現した宝箱に手をかける。中身は、ボス素材と緑色のローブだった。
「ローブは、これがあるんだけどな…まぁ効果次第では、変更する必要があるか」
早速、魔法陣で外に戻り、素材の売却と鑑定を依頼する。
「素材の買取額は、4,400万になります。そしてこのローブは、〈光学迷彩のローブ〉です。背景に同化し認識しづらくする効果と、敏捷値と精神値を+40する効果があります」
【隠密】ほど完全に姿を消せるわけじゃないが、〈隠者のローブ〉よりは役に立つだろう。
「ありがとうございました」
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翌日。俺は朝食と身支度を済ませ、ソファに座りながら、携帯で比較的近い距離にあるAランクダンジョンを探していた。
(あった! まずは、こっちから行くか!)
足早に玄関に向かい、靴紐を結び終えると、勢いよく扉を開け放ち、目的の場所に向かった。
ワクワクした気持ちで歩いていると、立ち塞がるように佇む、二人の男性。身に付けているモノを見るに、ハンターのようだが…。
「初めまして、松原唯人さん。私達は、〈炎帝軍団〉に所属するハンターです。少し、お時間よろしいですか?」
マジか…〈剣王〉に続き、〈炎帝軍団〉にまで声をかけられるとは。
でも━━━
(また、勧誘の話か?)
「これからダンジョンに向かうところなんですが、どのような用件でしょうか?」
「〈焼滅の女帝〉様が、直接会って話をしたいとのことです」
「勧誘の話でしたら、お断りします」
「どのような話をされるかは、私達は聞いておりません。なので、私達についてきてください」
強引にでも、連れて行く気満々だな。俺の都合などお構いなしで、大人しくついてこいって雰囲気が感じられる。
失礼な態度に腹は立つが、どんな話かは気になるし、ついでに部下の態度について文句を言ってやろう。




