第10話 ジョブチェンジ、新たな最上級職
約4億8,000万も貯まった余剰経験値の割り振りについて考える。
これまでの余剰経験値消費量の推移を見るに、スキルレベル10に上げるために必要な余剰経験値は━━
・スキルレベル7=504,000
↓×8倍
・スキルレベル8=4,032,000
↓×9倍
・スキルレベル9=36,288,000
↓×10倍
・スキルレベル10=362,880,000
この倍率で余剰経験値の消費量は増えていくとすれば、現在の貯蓄量からして、一つだけレベル10に引き上げられる計算になる。
となれば、選択肢は一つだ。
最近【隠密】を無効化するアイテムの存在を知った上に、魔力の消費量も抑えたい。
ならば【神隠】一択だろう。所持している者も、そう多くはなさそうだしな。
『【神隠】Lv.10にUPしました』
これで1秒につき50の消費となる。つまり、約20分ほど無敵状態を維持できる計算だ
━━って、二十分もあれば大抵の敵は確殺できるよな。
まぁ、油断は禁物か。
今回【隠密】を無効化するアイテムがあったように、伝説級や神話級の中には、何かしら対抗手段となるアイテムが存在するかもしれない。
おっと、思考が逸れたな。
潤沢な魔力量を活かした、魔法による物量攻撃の手段も欲しい。【発動待機】と【同時行使】のレベルも上げておくか。
『【発動待機】Lv.9にUPしました』
『【同時行使】Lv.5にUPしました』
『【同時行使】Lv.6にUPしました』
『【同時行使】Lv.7にUPしました』
『【同時行使】Lv.8にUPしました』
『【同時行使】Lv.9にUPしました』
余剰経験値の割り振りはこれで終わりだが、【神隠】がレベルMAXに達したことだし、そろそろジョブを変更した方がいいだろう。
【剣士】や【刀士】の最上級職で解放される【斬撃術】、【闘士】の最上級職で解放される【気功打術】は、既に習得済みだ。
となれば、それらを除いた【斧士】や【弓士】、【盾士】、【槍士】の最上級職を目指すべきか。
しかし、俺の主要武器は長剣と短剣だ。優先度はどうしても低くなる。
それに、該当する武器で上質な物は手元にない。
であれば、次は【魔法士】の最上級職を解放すべきだろう。問題は、どの魔法を選ぶかだ。
どの魔法もレベル8に到達しているため、一度4次職のジョブに就けば最上級職が解放され、新たなスキルも習得できるはずだ。
その意味ではどれを選んでも問題はないが、魔法の効果を底上げしてくれる【蒼炎化】や【激流化】を所持している以上、【火魔法】か【水魔法】を選ぶのが自然な判断だろう。
あとは気分次第だが……まぁ、【火魔法】でいいか。
まず【上級魔導士】に就き、解放された【賢者】へと変更する。
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【賢者】
8つの属性魔法と【神聖魔法】【弱化魔法】のいずれかがレベル10で、男性にのみ解放される最上級職。
【火魔法】のレベル+2。
【複合魔法】の解放。
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「性別が限定されるジョブとは、面白いな。女性の場合はどんなジョブが解放されるのか気になるが……今はこれだな」
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【複合魔法】Lv.1
二種類以上の魔法を組み合わせ、複数属性の単体攻撃魔法や広範囲殲滅魔法を行使できる。
レベル上昇により、組み合わせられる属性が増加。
魔力値+1、知力値+1
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「これはいいな」
複数の属性を組み合わせることで、より複雑な事象を具現化し、より強力な魔法を行使できる。
スキルレベルが上がるごとに扱える属性の組み合わせが広がるなら、今のうちに上げられるだけ上げておくべきだろう。
そうして【複合魔法】のレベルを8まで引き上げたところで、注文していた最後の料理に手をつけ始めた。




