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アニキの世界  作者: 伯爵腐人
8/8

アニキと春の訪れ

「アニキィィッ! 暖かくなってきやしたね!」


「おう、ボディビルにはいい季節だぜ。サブ、お前ももう、寒いだの上着が着たいだの、軟弱なことは言わねえな?」


 春になりましたね!

 海パン一丁なマッチョメンのアニキとサブには、過ごしやすい季節になってきました。


「へい、ご心配掛けやしたぁ! アニキに鍛えられた筋肉のおかげで、この冬も風邪一つ引かずに乗り切れやしたぜ」


「おう、見りゃわかるぜ。お前の厚い胸板が、生きる喜びにピクンピクンしてやがるからな」


 さて、今日のアニキ達は。

 花見には早い季節ですが、せっかくの良い天気。山へピクニック中です。


 心躍る春風に抱かれ、自然の中へ。芽吹き始める緑に、アニキの海パン姿が映えて……、


「……ってアニキ! 海パンじゃねえ! それは、そのお姿は……!」


 本当だ! 今日のアニキったら、なんと! なんとッ!?


「ふんどしじゃねえすかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!?」


 oh、セクシー♪

 熱き日本男児の正装! 豪快で逞しいアニキの筋肉に相応しい、純白の六尺ふんどしではありませんか!!


「HAHAHA、いいだろ。日本の春だからな、相応しい格好をしねえとよ」


 ふんどし一丁でポージングを決めるアニキ! その、生命の喜びをもって春に目覚める花々のように、逞しく躍動する筋肉! あまりの肉体美に、サブったら鼻血が出過ぎですよ?


「さすがアニキ! きゅっと締まったおケツが最高にクールだぜ!!」


 ああ、ふんどし。大和ごころ。


「そんなアニキへ、愛情込めておむすび握って来やしたぁぁ! どうか、どうかアニキ!」


 まあ良妻! 頬を染めつつ、跪いてサブはシンプルな塩お握りを差し出して、


「俺(の握ったおむすび)を……食ってやってくだせぇぇぇぇッ!!」


 手作りの昼食だなんて! 用意の良いサブは、萌えキャラですね♪


「おう、塩っぺぇな! だがお前が作ってくれたんだ、もちろん残しやしねぇぜ!!」


 ニカっと白い歯見せて、豪快にお握り頬張るアニキ……男らしい!!


「ああっ、なんて和太鼓の音が似合う日本の春の風景なんだぜ! やっぱりアニキは最高だぜ、アニキィ、アニキィィィィーッ!!」


 ふふ、日本の春はやっぱり、ア・ニ・キ・ですね♪

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