ウソツキな彼女
彼女は囁く
密やかに、甘やかに
私に向かって紡ぐ
何よりも愛おしい憎しみの言葉を
貴女が嫌いよ、大嫌い
そう始まる彼女の睦言
まるで風に溶けるように
甘い笑顔でつぶやく
一人にして、ほおって置いて
そう続く彼女の言葉
腕を広げ私を抱きしめ
満足げにつぶやく
私を見ないで、気色悪い
そっぽ向いて言う彼女
顔を赤く染め上げ
消え入りそうな声でつぶやく
触らないで、変態
身をよじりながらの言葉
私をきつく抱きしめ
息をはきながらつぶやく
私を忘れて、他の女のもとに行って
震えながら言う彼女
目をキツクつぶり
泣きそうな声でつぶやく
もういや、ウンザリよ
縋る様に擦り寄りながらの言葉
上目使いで見上げながら
拗ねた様な声でつぶやく
貴女がこの世で一番にくい、最悪の女よ
そう話を締めくくる彼女
情熱的な目で私を見つめ
うっとりとつぶやく
答えない私をいぶかしみ
首を傾げるその姿
うっかり声を出しそうになったけど
何とか耐えた
ひとつ、ふたつ、遠くで正午の鐘がなる
どうやら彼女は気づいていないよう
口端が上がるのを自覚する
まったく私も人が悪い
あなたが好き、大好き
この世界の誰よりも
ずっと一緒に居てね?
愛しているわ愛しい女
瞬間彼女の顔が歪む
思った以上に効果があったことに慌て
溢れ出る涙をぬぐう
そして抱きしめ直し種明かしを
怒る彼女、それでもどこか嬉しそう
お仕置きと言いながら私の頬をつねる
放された後に口付けされ
不覚にも一瞬呆けてしまった
今日は愚人節の日
正午まであらゆる嘘をつく日
彼女の今までの言葉は総て
反対な愛の言葉
だから正午になった今彼女に囁く
密やかに、甘やかに
彼女に向かって紡ぐ
今私に言える最大級の愛の言葉を
・・・予想以上にラブラブになりました(誰って?登場人物たちです)
ブラックコーヒー@カフェイン増量さんの企画「百合増えろ下さい」プロジェクトのために書きました
如何でしたでしょうか?
感想宜しくお願いします(ペコリ)




