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第四話

魔獣の討伐完了。昨日受けた依頼の延長と認識。倒した魔獣をアイテムボックスに収納。

身を寄せ集めライザーの亡骸を囲む彼らに提示すべき内容の存在を確認。提示を開始。

「あなた方に選択肢を伝えます。一つ目、ライザー様に禁忌魔法を使用し、生命反応の復旧……」

「生き返るんですか!?」

レインソンの発言を確認。ライザーの再構築が可能であること及び、代償の伝達が必要。

「はい。寿命の短縮により可能です」

「……でも、禁忌魔法なんですよね?」

アーガントの発言による、彼らの表情の変化を確認。質問の意図を推察。禁忌魔法に対しての負の感情である可能性を確認。負の感情の影響でライザーの蘇生を行わない可能性あり。生かせる者は生かせという命令に反する可能性あり。すでに使用している有無を伝達することで払拭可能である確率が約六十パーセント。高確率のため伝達を開始。

「はい。アーガント様とカーベディ様には使用済みです。死亡した者に対して使用する場合は相手側の決断が必要であるため確認をしました」

約七秒の沈黙。アーガントが息を呑み、小刻みに肩を震わせ始めたことを確認。感情の解析不可。カーベディが目を見開き、唇を強く噛んだことを確認。感情の解析不可。カインズとレインソンが二人を宥めるような仕草を開始。感情の解析不可。

「……なぜ、そのようなことを」

約二十八秒の沈黙。その後、カインズが肩を振るわせながら尋ねてくる。怒りや戸惑いに似た感情であると推定。払拭の失敗と認識。新たな返答を思考。質問の意図を分析。

「そのように規定されているからです」

「……誰に、ですか」

レインソンの表情から怒りに似た反応を確認。質問の返答を思考。マニュアルに則り質問への返答不可。

「マニュアルに則り返答不可です」

「……っ」

こちらを睨みつけてくる仕草を確認。マニュアル外の反応。人間は生きていれば喜ぶという記述に例外ありと記憶。ライザーの蘇生可能時間が残り十五分であることを確認。大切なことを思考させる際、人間には最低でも十分は与えろとの命令あり。

「ライザー様の蘇生に関して話し合いを行なってください。蘇生可能時間は約十五分です」

ファルトの言葉への反応を確認。レインソン、俯いた。アーガント、震え続けている。カーベディ、地面を見たまま動かない。カインズ、ファルトを睨み唇を噛んだ。

「……わかりました。みんな、向こうで話そう」

レインソンの返答を確認。話し合いに前向きであると推察。

「あぁ、わかった。行くぞ。リリー、ユリアン」

「っ……ふっ……」

「大丈夫だよ、リリー」

レインソンがアーガントを抱きしめ、そう発言。ライザーの亡骸の前に彼らが座り込んだことを確認。カーベディが顔を上げ泣き始めたことを確認。

「ユリアン、大丈夫か?」

「……はは、あはは、あはははは!おかしいな、僕死んだはずなのに。なんでここにいるんだろ……あはははは!」

「ユリアン!大丈夫だから、落ち着いて」

カーベディが笑い始めたことを確認。混乱と推測。混乱を解くため、カーベディの発言を分析。死んだ上で蘇生されたと誤認している模様。正しい情報を伝えることで混乱状態が軽減した事例あり。

「アーガント様とカーベディ様は死んでいません。回復魔法での再生が不可だったため禁忌魔法を使ったのです」

「……はは、あはは!死んだも同然だろ!あはは!」

「ユリアン!ファルト様、これ以上仲間に声をかけないでください」

カインズの発言を分析。ファルトへの命令と推察。管理者ではないため実行不可。ファルトの言葉でユリアンがさらに混乱状態になったと推察。マニュアルの事例とは異なる反応。ファルトの発言により話し合う時間が消失する可能性あり。存在感を消し読書をすることで、彼らへの影響を最小限に抑えることが可能と推測。読書を実行。彼らの反応がマニュアル外であるため記録開始を決定。

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