第二話
ギルベドに渡された紙を確認。店の場所を確認。指定された場所への移動とパーティーの特徴欄の記憶を開始。男・三、女・二で構成。トーマス・ライザー、男、リーダー、1番身長が高い。ファル・レインソン、女、銀髪。ライアン・カインズ、男、紫の目。リリー・アーガント、女、緑の目。ユリアン・カーベディ、男、黒髪。記憶完了。ファルトに気づいた人々が道の端に寄り礼をしていることを確認。この事例は、マニュアルにある行動よりも丁寧な場合であるとの記録を確認。再記録の必要はなし。店へ到着。指定された席へ移動。先に席に着いていたパーティーの特徴一致を確認。
「本日はよろしくお願いいたします。大魔法使い様!」
こちらに気づいたパーティーの表情の変化を確認。緊張だと推定。
「こんにちは。あまり気を張らなくていいですよ」
マニュアルにあった文言、行動の使用を開始。
「っ!はい、失礼します」
彼らはファルトが着席したあとに着席を開始。マニュアル通りの行動。
「今回は依頼を引き受けてくださりありがとうございます」
紙に書かれた文言をマニュアルの基礎行動と複合使用。
「そんな、貴方様に礼を言われるほどのことはしておりません」
「そうです!顔をおあげください」
ライザーとレインソンと思しき人物にマニュアル外の行動を確認。2秒の思考遅延。相槌の章を参照。
「……そうですか」
適切と思われる相槌を使用。彼らの言葉に則り、上体を起こす。
「……あの、大魔法使い様。敬語でなくてよろしいのですよ?」
アーガントと思しき人物の言動に似た事例を確認。その際ファルトの使用した言動に不備あり。修正し、再現開始。
「私はこの話し方しかできません」
「っ!そうですか。失礼いたしました」
彼女の反応に異常を確認。現在の言動に不備があったものと推定。ファルトの言動を修正対象として認識。マニュアルへの軌道修正を開始。
「名前を確認してもよろしいですか?」
マニュアルの再開。ライザーらしき人物の目配せで、彼らがその場に跪いた。マニュアルにより、忠誠を誓うポーズと判明。
「私はトーマス・ライザーと申します。このパーティーのリーダーを務めています」
最長身、男、リーダー。記憶情報に不備なし。
「私はファル・レインソンと申します」
銀髪、女。記憶情報に不備なし。
「私はライアン・カインズと申します」
紫の目、男。記憶情報に不備なし。
「私はリリー・アーガントと申します」
緑の目、女。記憶情報に不備なし。
「私はユリアン・カーベディと申します」
黒髪、男。記憶情報に不備なし。
全員の記憶情報との照合完了。マニュアルに則り目視で確認できる情報の精査開始。筋肉のつき方、傷の数、皮膚の厚さ、精査完了。規定範囲内。よって仲間となることを決定。
「私はファルトと申します。これからよろしくお願いいたします」
「はい!よろしくお願いいたします!」
連携力の高さを確認。加点対象。
「明日の朝、五時にはこの街を出発します。それでは」
本日の依頼全ての完了を確認。ギルドへの依頼完了報告が必要。よって、ギルドへ移動開始。




