戦慄
「やったね! 望!」
「ありがとう! 今度はお前の番だな。頑張れよ、ハチコ。」
「うん。」
「キャサリンも何か言ってやれよ?」
第2試合はハチコが戦う。
「戦慄、翻訳するとバトル? バトルって戦うって意味じゃないの? 他には何か良い言い方はないかしら? ヘアーライジング? 調べてみよう。ゲッ!? 育毛!? ライジングって、育毛なの!? じゃあ!? ライジングサンって、朝日に育毛しようって意味なの!?」
キャサリンはいつもの独り言を言っている。
「ゲッ!? 見なかったことにしよう。」
「うん。他人のフリ、他人のフリ。」
望とハチコはキャサリンの側から静かに去る。
「それでは第2試合、サラマンダーさんのMJRサラマンダーと、ハチコさんのMJR戦慄との戦いです! それでは試合開始です。」
ハチコは「MJR育毛」という名前は嫌なので、MJRの名前は、漢字で「戦慄」とした。
「女か、女の分際でMJRに乗ってんじゃねえ!」
サラマンダーさんは古い考えで男尊女卑だった。
「女がロボットに乗って何が悪い!」
ハチコはサラマンダーさんの態度にキレた。
「炎上しろ! 必殺! 火の精霊! サラマンダー・ファイヤー・ボール! サラマンダー・ファイヤー・ストーム! サラマンダー・ファイヤー・レーザー! サラマンダー・ファイヤー・アタック!」
サラマンダーさんは打ち込めるだけの必殺技を打ち込んだ。
「ドカーン! バギャン! ズドーン! ヒヒーン!」
大炎上するハチコのMJRの姿は分厚い炎でよく見えない。
「火の精霊に歯向かうからだ! 女は自宅で家事でもしていればいい!」
勝ち誇る火の精霊サラマンダー。
「なんですって?」
その時、炎の中からハチコの声がする。
「なに? 馬鹿な!? あれだけの炎で燃え尽きていないのか!?」
動揺するサラマンダー。
「女は子供を産む道具じゃない! 専業主婦は立派な仕事だー!」
炎の中から高温の炎でも燃え尽きていないハチコのMRJ戦慄が現れる。
「おまえのMJRは化け物か!?」
自分の炎でも燃えない相手がいることに信じられないで恐怖で戦慄を覚えるサラマンダー。
「私のMRJの名前を戦慄にしておいて良かった。だって相手に戦慄を与えることができるんですもの。必殺! 戦慄狩り!」
ハチコは斧を振りかざし、必殺技を放つ。
「来るな!? 近づくな!? 化け物め!? ギャアアアアー!?」
恐怖でビビるサラマンダーに斧が命中し真っ二つにする。
「ドカーン!」
MJRサラマンダーは炎を上げて見事に大破した。
「第2回戦! 勝者は、ハチコさんです!」
「やったね!」
ハチコは可愛くブイサインする。
つづく。




