灰色3号
「いくぞ! 灰色3号! おまえの灰色のローブを色鮮やかでカラフルー染てやる! あなたの夢は何ですか? あなたの夢を叶えましょう! 夢魔法! ドリーム・カム・トゥルー!」
「おまえの夢を奪い灰色どころか、無色透明な存在感無しにしてやる! 誰にも相手にされず一人寂しい悪夢を見続けるがいい! 悪夢魔法! バッド・ドリーム!」
望とクロムが灰色3号に魔法で攻撃を仕掛ける。
「なに!?」
しかし、灰色3号には望とクロムの魔法は効かなかった。
「俺の魔法が効かない!?」
「これは!? どういうことだ!?」
望とクロムは自分の魔法が効かなかったことに戸惑い驚く。
「望お兄ちゃん! 相手の能力が分からない間は迂闊に攻撃できませんよ!」
美杉は、兄の望のことを心配する。
「ここは魔法使いの先輩である私が道を切り開きます! いでよ! 天使魔法! 天使召喚!」
美杉は渋谷天使を呼び出そうとする。
「え?」
呼び出された渋谷天使こと渋天は、ハロウィンのかぼちゃの仮装衣装で現れ、いきなり呼び出されたのでキョトンとしている。
「うわあああー!?」
そして渋天は絶叫した。
「天使様!? いったい何をしているんですか!?」
「ハロウィンパーティーの仮装の練習です!?」
天界からやってきた渋天は下界の人間の生活に染まっていた。
「まったく、どいつもこいつも役立たずばかりね。やっぱり私がやらねば誰がやる!」
「忘れてないでしょうね? あいつを倒した方が望をものにできることを。」
希とイバラが始動する。
「待っていても何も始まらない。奇跡は自分で起こすものだ! 奇跡魔法! ミラクル・ショット!」
「何一つ楽しいことなんてなかった。夢も希望も無くしてしまった。私の世界は黒でできている。黒魔法! ブラック・ローズ!」
奇跡のエネルギー破と黒いバラが灰色3号に向かって行く。
「フッ。」
灰色3号はニヤッと笑う。
「なに!? 私の魔法が効かない!?」
「灰色3号は不死身なの!?」
ドカーン! っと希とイバラの魔法は灰色3号に命中したが、灰色3号は傷一つついていなかった。
「あ、うっかり説明を忘れていましたが、灰色の魔法使い3号さんは、ゲームで習得したスキルを現実世界でも使うことができる系の魔法を使うので、ゲームの中で攻撃された魔法の対処法のスキルや魔法を得ている場合は、皆さんの魔法は通用しませんので悪しからず。」
灰色3号は、スキル転移系の魔法を扱うのだった。
「先に説明しろ!?」
「なんだよ!? それ!? いかさまじゃないか!?」
教師も生徒も、うっかり八兵衛ばかりだった。
つづく。




