夢のコンセプト
「女狐! 私の方があなたより上だということを証明してやる!」
「たかがうるさいだけの小娘にできるかしら?」
希とイバラの怨念と怨念がぶつかり合う。
「そうか!? 他の連中は希とイバラの戦いに巻き込まれるのが嫌で、わざとエントリーしなかったのか!?」
「ごめんなさい! そうとも知らずに申し込んじゃった!?」
「いいんだよ。美杉は悪くない。」
「望お兄ちゃん大好き!」
「悪いのは、あの怖い二人の女どもだ。」
「はい。」
望と美杉の素晴らしき兄弟愛である。
「よくも今まで私を邪険にしてくれたな! 今日こそ私が目立ってやる!」
クロム一人だけが燃えていた。
「それでは、キャラクター登場順位変動戦を行います!」
担任教師の苺の司会で物語が進んで行く。
「それではキャラクター登場順位変動戦の内容を発表します。スペシャルゲストにお越しいただいているので、その方に一番ダメージを与えられた人が、登場順位が上がります。」
スペシャルゲストがいるらしい。
「それはスペシャルゲストに登場してもらいます。」
会場にスペシャルゲストが姿を現した。
「なんだって!?」
「あれは!?」
「灰色の魔法使い!?」
現れたスペシャルゲストは、灰色のローブ、灰色の杖、灰色のほうきを装備している、灰色の魔法使いだった。
「そう、今回のキャラクター登場順位変動戦は、灰色の魔法使いとも協賛しています。」
「学校と灰色の魔法使いはグルだったのか!?」
「違います。あくまでも協賛です。」
灰色の魔法使いとは、好き勝手に破壊していく謎の魔法使いのことである。
「どうも、灰色3号です。」
「灰色3号?」
灰色の魔法使いは自分のことを灰色3号という。
「あくまでも私たち灰色の魔法使いは、謎の存在なので、名前は名乗れない。ということで各灰色の魔法使いを識別するために仮の名前で、私は3番目の登場なので、灰色3号です。」
「そういうことか、納得。うんうん。」
ちなみに灰色1号は、爆発魔法を使う灰色の魔法使い。灰色2号が、銀河魔法を使う灰色の魔法使いである。
「それでは、灰色3号さんにダメージを与えた量が多い人が優勝です! スタート!」
こうしてキャラクター登場順位変動戦は始まった。
「おもしろい。夢を与え、夢を叶える、夢を司る魔法使いとして、灰色の魔法使いは俺が倒す!」
「私より目立ったことを後悔させてやる! 夢を奪い、悪夢のどん底に落とす、悪夢を司る悪夢の魔法使いとして、灰色の魔法使いは私が倒す!」
「いくぞ!」
「おお!」
ひょんなことから現れた灰色の魔法使いに、望とクロムは意気投合して勝負に挑む。
つづく。




