表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゾーンの向こう側  作者: ライターXT
再考編(合宿)
87/207

第87話   ドキドキワクワク合宿!?2日目出発編

星飛馬(ほしあすま)との再会が意外な形だった現3年生達は、困惑している。

「星キャプテンが引率・・・マジかよ。」

「知ってる先輩が一緒ってやっぱ・・・緊張すんなぁ。」

普段と違う3年生達の表情を見ながら、1年生の鈴木は「この人は、木村先輩たちと面識のあるOBなのか。」と気付いた。


3年生を中心に部員たちがザワつく中、美津田は話の続きをし出す。

「早速だが、今からまた3つの班に分かれてもらう。それぞれ名前を言われたら返事しろよ。」


美津田が発表したの3班は以下の通りである。


1班、[メンバー、3年生,木村,大下、2年生,小鳥遊,五条,柿崎、1年生,園崎、引率者,美津田]


2班、[メンバー、3年生,久保,中林、2年生,坂田,松田、1年生,鈴木,長井、引率者,滝沢]


3班、[メンバー、3年生、望月明那,竹下、2年生,片部,綾篠、1年生,高井,森野、引率者,星]



「・・・で、監督。このメンバーで、何処に行けばいいんです?」

「まぁ、そう焦るな。とりあえず、3班はオレについて来てくれ。」

それだけ言って、美津田は引率者の星を含めた3班をどこかに連れて行った。


そのまま30分が経過し、やっと美津田が戻ってきた。


「待たせたな。次は2班、ついて来い。」

久保たちは困惑しながらも、拒むという選択肢を持っていないため、トボトボと美津田の後を追った。


これまた更に30分が経過する。戻ってきた美津田は急ぎながら言った。

「よーし、お前達1班はこっちに来い!」


美津田に連れられて向かったのは、駐車場だった。


「・・・何でこんな所に連れてきたんすか?」

「いいから、乗れ。」

大下の質問を遮るように、美津田は部員計6名を、ワゴン車に乗せる。



「お前ら、コレ着けろ。」

部員たちがシートベルト装着中に美津田から渡されたのは、手拭(てぬぐ)いのような物だった。


「これ・・・何ですか?」


「目隠しだよ。目隠し。さっさと着けろ。全員が着けたの確認したら、出発するから。」


「!!!!!!!!!」



驚きながらも監督の言われるがままに目隠しを着けていく少年たちは、ヒソヒソ声で話し出した。


「これってさぁ・・・拉致じゃね?」

「だな!」


すると美津田はルールの説明を始める。


「いいか、今日のルールは基本的には昨日と一緒だ。だが、距離は若干昨日よりも短いぞ。おめでとう。とはいえ、今回は地図を買ってはいけないというルールを追加した。まぁ大変だろうが頑張ってくれ。あと、目隠しをこっそり外そうなんて思わないほうがいいぞ。この車の中には2台のケータイカメラを隠してある。お前らが外の町並みを覗いていないかチェックしてるからな。」



美津田の運転によって、どこか知らない場所へと運ばれていく木村たち6人。不安と困惑が全身を覆うまでそう時間も掛からないだろう・・・と、思う間もなく車が停車する。


「着いたぞ。目隠し外していいから。」


「え?・・・まだ10分くらいしか走ってないでしょ?」


「いいから、目隠し取っていいぞ。」


木村たち1班が目隠しを取ると、そこは班全員の通学路に該当しない、国巻高校から10キロ離れた田舎町だった。


「ここから・・・国巻に戻ればいいんです?」


「いや、違う。」


「?????」


「コレを見ろ。」


監督が1班に手渡したのは、1枚の紙切れだった。


そこには短く、こう書いてあった。



『〇△県〇×市△△町9-1』



「?????????????」「住所?」「・・・・・・どこだ?ここ。」「・・・これ・・・【他県】ですよ。」

部員たちが口々に思ったことを話し出す。


それを見た美津田は、ニヤっと笑って言った。

「そうだ。【他県】だ。」


「いや・・・何なんですか?この住所。」









「ここに行くんだよ。」







「は??」



「今からお前らは、ここに行くんだよ。」



「え?????」



「お前達1班は、この紙切れに記されている〇△県〇×市△△町9-1にまで行ってもらう。さっき言ったように地図無しで。」



「え!!!!!!!!」




およそ1時間前、3班が声を張り上げたように・・・。約30分前、2班が絶叫したように・・・。

ただ住所のみが書かれた紙切れ1枚を頼りに走らなければいけないという過酷な課題に、1班は項垂(うなだ)れるしか無いのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ