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第2話キャリー「勤勉なる教え」

本当にすみません、ログインができずに投稿が遅れました。

次からはそんなことがないように頑張ります。

ポツポツ、と。

目が覚めた時には、外では雨音が心地よい音楽を奏でていた。


秘宝争奪戦。既に戦闘が起こっており、殺人の目撃情報もある。

ただ、私は勤勉について情報を集めている。

まだ戦うところではない。


マリック・ソン、ジェラスコ・ナキアシェラ、ヴィーナス・ナガン


この3人の中に勤勉がある。

これは確定だ。


順に確認する。


まずはマリック・ソン。

家はここから近く、よく人気のないバーにいるところを目撃されている。


着替えて、身だしなみを整える。

朝食を嗜み外に出る。


執事に車を手配させて、バーに向かう。


バーはライトが眩しく男が一人、飲みふけっている。

マスターはいない。バーには詳しくないが休憩時間なのか、彼が逃がしたのか。


「あなたが、マリック・ソンですの?」


「そうだが、君はキャリーちゃんだね?」


「一応聞いておきますが、勤勉は持っていますか?」


「持ってないよ。ただ、勤勉は狙ってる」


「そうですの。では、勝負を挑ませてもらいますわ」


「なぜ?勤勉は得られないぞ」


「ライバルは早いうちに潰しておきませんと」


「君って案外、獣だね。いいよ。決闘のルールは知ってるよね?」


「ええ、名乗って一撃。それから攻撃でしたっけ?」


「まぁ大体そんなものだよ。じゃあ始めようか。俺はマリック・ソン」


「私はキャリー・スカーレッド・ノヴァ。」


両者が名乗る。

1秒、2秒と時間が過ぎていく。


3秒が経つ。時計の音が響く。


瞬間。


両者が同時に攻撃を繰り出した。


キャリーは空間を押すようにしての電撃、マリックは拳銃の引き金を引き、飛び出す銃弾。


一瞬の轟音。


どちらが直撃するか。銃弾と電気、答えは明確である。


直撃する電撃。険しい顔で少し後ずさるマリック。


対するキャリー、一瞬早く避ける。

銃弾は一直線に動くものだと常識がある。

だからマリックが拳銃を出したとき、キャリーが名乗ったときに既にわざと体制を崩し横に避ける。


ただ、一筋縄にいかないマリック。

既にトリックを仕込んでおいた。


何が起きたか理解しようとするキャリー。

避けたはずの攻撃が当たった。


肩から出血。

痛み、鋭く鈍い。


曲がった?そうは見えなかった。

避けた。確定で避けた。避けた銃弾が壁に当たったのも見えた。


もう一発撃った素振りも見えなかった。


「ん~、驚いたねぇ。電撃。君は風か火を操る能力者だと思ったんだけどなぁ。でも良かった。当たってくれたね。」


「!」


「これが僕の能力。霧隠れ魔術師(マジョ・クオリティ)。ヒントはそれだけだよ」


まずい、私の能力は電気の通り道を作りそこに周りの電気を流すもの。

単純すぎる。すぐに対応されるだろう。


彼の能力はわからない。

嘘の可能性もある。


どういうものなんだか理解しないと勝てないのは肌でわかる。

銃弾の軌道を変えた?2つ同時に放っていた?それとも空間を曲げた?


睨みつけるように彼を見るが、余裕の表情だ。

電撃を食らっておいて、なんであんなに余裕の表情なんだ。


もう一発放って様子を見よう。

空間を押すようにして電撃を放つ。


さっきとは威力が桁違いに強い。


電撃は周りのものを吹き飛ばし、マリックに直撃する。


ただ、無傷。

少しダメージがあるみたいだが、あまり意味がない攻撃だったらしい。


何もわからない。

軽い気持ちですぐ終わると思っていたけれど、思わぬ強敵だったみたい。


でも、それでいい。

そのようなイレギュラーがあるからこそ、楽しい。


「まだやる?今降参するなら、逃がしてあげるけど」


「大丈夫ですわ。心配は要りません。全力でやりましょう」


虚勢混じりに言い放った言葉を聞いた彼はニヤリと微笑み、


「いいね、やっぱり獣じゃないか。じゃあ狩りの時間だ」


と返し、一歩踏み出した。

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