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1話 レオリオス・パルト

これはプロローグの続きとなります。プロローグをお読みになってからお読みください。

まず最初に言おう。

俺は異世界転生したらしい。

理由としてはうっすら覚えている程度だが分かる。

転落死。

しかも橋の崩壊による落下である。

なぜ、日々整備されている橋が突如として壊れたのかは、今更考えてもしょうがない。

ただ病院にいたということは、川に落ちたとかではなく堤防に落ちたのだろう。

てか川だったらワンチャン生きてるか…。

とにかく、俺は死んだ。



そして目覚めたら、俺は巨人にも見える奴らに囲まれていた。

左側には短髪の男、右側には髪を肩より少ししたくらいまでのばした女。

さらにその後ろには2人より15か20くらい年の離れていそうな若い女が1人いた。

そして全員こちらをみている。

(ん?今どうなってる?)

(なぜ病院からこんなところに来ている?)

(いや、巨人がいるってことは夢か?)

(ただ服を着ているのはイメージと違うな)

そして俺は一歩下がろうとした。

コケた。

え、俺…こんな動きもできないのか?

どんだけ寝てたんだ俺…?

…………!?

そこで俺は気付いた。

俺の手と足が、小さい。

これが毎日ギターとベース、さらにランニングをしていたやつとは思えない小ささだ。

これじゃあまるで赤ん坊だ。

………赤ん坊?

ふと、偶然右側に鏡があることに気付いた。

俺の身長の2倍か3倍はある大きな鏡だ。

そして俺は俺を見た。

………誰だこの赤ん坊は?

まさか…これが……俺?

俺はあまりの衝撃で叫びそうになった。

しかし、その声が出ることはなかった。

どうやら俺は、まだ喉も口も成長していないらしい。






そんなこんなで「ここは夢か?」と言いそうになるような生活を1年した。

どうやら俺の名前は『レオリオス・パルト』と言うらしい。

田舎ではあるが広大な土地に囲まれた村で暮らしているパルト家の長男だ。

年齢3歳で、剣の修行?まあ、練習をさせられている。

物心ついたのは2歳の時で、その時に前世の記憶も戻ったらしい。

そこは転生らしく『生まれた直後から』とかではないらしい。

今では会話もできるまで成長したが、勿論日本語なんて通じなかった。

一回だけ試したがだめだった。

ただ、はじめから聞いてきたからか、この世界の言語は物心ついたときには理解できたし、なんだったら練習して喋れるようにもなった。



「よし、今日の修行はここまでだ」

そう言って俺に向かってくる男がいた。

彼の名は『バオス・パルト』

俺の父にあたる人物だ。

彼は短髪で、髭もはえてない顔で毎日剣を振っている。

汗のしたたるイイ男と言ってもいいほどの、イケメンだ。

「レオ!貴方!そろそろご飯よ!」

その声に反応して家の方を見ると、女性が窓から顔を出して俺たちを呼んでいる。

彼女の名は『カレラ・パルト』

俺の母にあたる人物だ。

彼女は髪を肩より少ししたの方までのばし、整った顔立ちの女性だ。

美人と言ってもいいだろう。

彼女はほぼ毎日家にいる。

いわゆる専業主婦だな。

そして、カレラの言っていた「レオ」とは俺のことだ。

俺は家族にはよくそう呼ばれている。

しかし『レオリオス・パルト』か…

『カレラ』と『バオス』の名前をうまいこと合わせたらしいが、なんだろう…

どことなく、モン◯ンのリオ◯ウスを名前から感じさせられる。






「「「いただきます」」」

そして俺は飯を食う。

はっきり言おう。

日本食が恋しい。

美味しくないわけじゃないがバリエーションがない。

どうやらこの世界は調味料があまり発達していないらしい。

まあ、食べれないわけじゃないのはありがたいが。

突然虫なんて出されたら、多分自殺する。

その自信がある。

「ただいま〜」

食事をしていると一人の女性が入ってきた。

彼女の名は『カーラ・パルト』

俺の姉だ。

年齢は12で俺より9歳上だ。

ちなみに父と母は2人とも30だ。

ん?

てことは2人は18歳で子供を産んでいるのか。

早いな、と前までは思っていたが実はそうでもない。

この世界は16歳で成人になるらしい。

つまりそれくらいで子を授かることも珍しいことではないらしい。

ただ、たまたま聞いた話だが、彼らが結婚したのは17歳らしい。

……だいぶお盛んだったようだ…。

まあそんな事はどうでもいい。

とにかく、これが俺の家族だ。

俺はそんな家族に囲まれてゆったり生活している。

それにしても、このスープ…

あぁ…味噌かコンソメを俺にくれ。






「さて、レオも3歳になったし、そろそろ私も教えたいこと教えますか。」

昼食を食べると今日は珍しくカレラが外に出てきた。

なんだろうか?

まさかカレラも剣使えるとか?

いや、こんな体つきでは無理だな。

筋肉はあまりないし、剣を振るにも、あまり大きな影響はなさそうな大きさではあるが、まあ、あれだ、邪魔になるものもあるし…

となるとなんだろうか?

全く見当がつかない?

そう考えていると…

水球アクアボール

…え?

なにこれ?

水の玉が浮いてるんですけど。

は?………

……いや、理解した。

この世界には魔法がある。

異世界なんだからそれくらいあってもおかしくない。

「すごいです母さん!この水の玉はなんなんですか?」

俺は少し興奮したように装って話しかけた。

…訂正しよう。

正直めっちゃ興奮している。

だって魔法だぜ。

世界のボーイたちが一度は夢見るやつだぜ。

そりゃあ興奮するさ。

「これは『水球』って言う水魔術よ」

あ…更に訂正。

魔法ではなく魔術だった。

まあ、些細な違いか…。

「今日は見せるだけだけど、これからたくさん教えてあげるわ。ただまあしばらくは本で学んでもらうだけになるけど、頑張りましょう」



こうして俺は、午前は剣術、午後は魔術の学習をする日々が始まった。

英才教育ってやつだな。

しかし、これって3歳のやつにやらせることなのか。

カレラに聞いてみたら

「そうね…私も3歳くらいからやってたわよ。けど、周りの子は5歳くらいの子が多かったわね。」

どうやら俺は周りの子よりも早いらしい。

でもまあ、あまりそういうのは気にしないでおこう。


「あ!?レオ!?」


バシュン!


俺の集中力が切れた瞬間、練習していた水球が弾けた。

魔術って…こんなに集中力必要なのか。

そしてなんだろう…

目が痛い。

「どうしたの?目なんて押さえて?」

「いや…ちょっと痛くて…」

「へぇ~…そういう子もいるのかしら?」

けどまあ…今日やってみてなんとなく魔術がどんななのかはわかった。

ここからやっていこう。

これが俺の…


新しい人生だ!…


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