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婚約破棄? ご自由に。条約違反の責任は国家でどうぞ ~婚約破棄された令嬢、契約で世界を制圧する〜  作者: 白石アリア


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第110話 強制

 ――ここからが本番だ。


 その言葉を現実にするように。


 すぐに動きが来た。


《速報》


《国家連合 信用統制令 発令》


 画面が赤く染まる。


 契約ホールの空気が、一瞬で凍った。


「……何だ」


「統制令?」


「冗談だろ……」


 ざわめきが広がる。


 だが。


 内容を読んだ瞬間、声が消えた。


「……履歴網、接続制限」


 ノアが読み上げる。


「国家承認主体のみ、信用契約可能」


 カイルが低く言う。


「……選別だな」


 私は画面を見つめる。


 予想はしていた。


 だが。


 早い。


「即時適用です」


 ノアが言う。


「既存契約にも影響」


 その言葉。


 重い。


 契約ホールの端末が一斉に変わる。


《国家認証確認》


「……止まった」


 誰かが呟く。


 さっきまで動いていた契約が、


 止まる。


「承認コードがないと、進まない……」


「そんなの聞いてない!」


 怒号が飛ぶ。


 当然だ。


 ルールが変わった。


 しかも強制的に。


「……来ましたね」


 カイルが言う。


 短く。


 冷静に。


 だが。


 その目は鋭い。


「対応を」


 ノアが言う。


 焦りが混じる。


 私は、少しだけ考える。


 そして。


「確認します」


 端末を操作する。


 履歴網。


 接続ログ。


 国家承認層。


 そして。


「……限定されています」


 私は言う。


「高信用主体のみ」


 つまり。


 低信用は排除。


 効率的だ。


 そして。


 冷酷だ。


「自由圏は」


「影響なし」


 ノアが答える。


 当然だ。


 あちらは国家の外。


「……選別ですね」


 セリーナが静かに言う。


 私は頷く。


「はい」


「国家は信用を“管理”する」


 カイルが低く言う。


「そして港は」


「信用を“分配”する」


 完全な対立。


 その時。


「ふざけるな!」


 契約ホールで怒号。


「俺たちはどうなる!」


「承認なんて取ってないぞ!」


 混乱が広がる。


 当然だ。


 低信用層は、切られる。


 その瞬間。


《契約無効》


 表示が出る。


 数件。


 いや。


 連続して。


 ノアが息を呑む。


「……既存契約まで」


 私は目を閉じる。


 やった。


 国家は。


 信用を守るために、


 契約を切った。


「……やりすぎです」


 ノアが言う。


「当然だ」


 カイルが答える。


「国家は崩壊を許さない」


 その時。


 通信が強制的に開く。


《国家連合》


 クロイツ財務顧問。


「アリア・レイシア」


 低い声。


「状況は見ているな」


「はい」


「これは必要な措置だ」


 断言。


「信用の暴走を止める」


「国家は責任を取る」


 私は静かに言う。


「低信用層は」


「切る」


 即答。


 迷いがない。


「効率が優先だ」


 その言葉。


 冷たい。


 だが。


 合理的だ。


「履歴網も従え」


 沈黙。


「拒否します」


 即答。


 空気が張り詰める。


「……まだ言うか」


「はい」


 私は言う。


「信用は選別するものではありません」


「なら何だ」


「積み上げるものです」


 短い沈黙。


「時間がない」


 財務顧問が言う。


「崩壊する」


「しません」


 私は答える。


「遅くなるだけです」


 その言葉に、


 わずかな苛立ちが混じる。


「その遅さが問題だ」


「速度を取るか」


「持続を取るか」


 私は言う。


「選択です」


 沈黙。


 そして。


「……ならば」


 財務顧問が言う。


「結果で証明しろ」


 通信が切れる。


 重い空気。


 その時。


《速報》


《履歴網 接続主体 急減》


 ノアが顔を上げる。


「……減っています」


 私は画面を見る。


 数字が落ちる。


 確実に。


 カイルが言う。


「始まったな」


 私は頷く。


 国家は切る。


 自由圏は流す。


 そして。


 港は。


 残す。


 私は静かに呟く。


「……証明します」


 その瞬間。


《速報》


《自由圏 国家制限回避商品 発表》


 ノアが息を呑む。


「……三つが衝突します」


 私は目を細める。


 もう。


 逃げ場はない。


 これは――


 信用戦争だ。

ついに国家が本格介入してきました。


ここからは市場ではなく“戦争”です。

しかも三つ巴。


港・自由圏・国家――

どれが生き残るのか。


続きが気になる方は、ぜひブックマークと評価をお願いします!

次話、さらに激しくぶつかります。

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